株式会社東京プロダクツ

茂呂 雅之

ペットボトルで名刺を作った!

着物を扱う小さなお店がリサイクルの道へ
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株式会社東京プロダクツ 社長 茂呂 雅之氏のONLY STORY

エコ名刺が生まれたワケ


茂呂雅之社長からいただいた名刺には、リサイクル製品であることを示すマークが入っていた。驚くことに、ペットボトルをリサイクルして作られたものだという。
そんな『エコ名刺』を作っているのが、株式会社東京プロダクツである。

「私たちの身の回りにはさまざまな製品があふれ、そのほとんどはフィルムや紙でパッケージングされています。しかしそのフィルムや紙は、中の製品を出したら捨てられてしまいます。本当に“もったいない”と思いました。そこでリサイクルしたものでパッケージを作ってみてはどうかと考え、ペットボトルリサイクル製品を開発しました。始めは名刺や社員カードに使用し、徐々にクリアケース、クリアファイルなどにその技術を応用し、今日ではあらゆる一般製品にまで及んでおります。実は当社はもともと着物を包むための“たとう紙”という紙を扱ったりする小さな店として生まれました。

それから時代の流れとともに業態を変化させ、今日まで60年の歴史を歩んできた道の一つに
リサイクルフィルム製品がありました。現在では洋服やお菓子のパッケージ製作、再生紙アルバムやリサイクルクリアケースの作成などリサイクルしたフィルムの幅広い活用などが事業の中心となりました。」

中小企業だからできること


「再生紙やリサイクルフィルムを使った加工技術は非常に難しいものですが、エコクリアファイルやエコバインダーなど、それを駆使した製品を世の中に提供して来ました。飲食店のメニューでよく使われているラミネート加工品など、さまざまな事業に挑戦してきています。新しいフィルムが次々に誕生する中での、それに対する加工技術を新規開発することがわが社のテーマなのです。
大胆に動いていろいろなものを生み出すときもあれば、失敗して反省するときもあります。その反省は次のチャレンジの礎となり、新たな加工技術が誕生していくのです。」


また、同社が誇る事業の一つに、独自のカール矯正・フィルムカットシステムがある。

「リサイクルフィルムは大きな巻取りになっているため、癖がついてカールしてしまっており、そのままでは使うことができません。

しかし当社が開発した独自の技術では、カールの矯正とカット加工を同時に行うことができます。
つまり通常だったら別々に行われていた工程がたった一工程で終わるシステムを生み出しました。

こういった細かいものや複雑なものにスピードと技術開発にチャレンジするのは、中小企業だからこそできることだと考えています。

これからも大企業では取り組めない隙間を埋めていけるように、技術革新を進めわが社でしかできない事業をこれからも積極的に増やしていきたいと考えています。」

60年以上受け継いできた技術


「当社の特徴は5、60年もの間ずっと勤続している職人のような社員から、まだ20歳の若手社員まで、さまざまな年代の社員が一丸となって技術を磨いていることです古参の社員が若手の社員に技術を伝授することで、60年以上蓄積されたノウハウやスキルが脈々と受け継がれています。具体的には現在社内の誰もが講習会や技術交流会に参加することができる仕組みをつくっています。

それは社員全体が知識を身につけ、技術を向上させ、今ある設備を最大限に活用することが短期的な目標だからです。次に、長期的な目標としては、積極的に開発した高性能の新鋭設備を導入したいと思っています。

呉服の包装メーカーだった当社は、洋装のパッケージや事務機器のホワイトボードなどを手がけるなど、時代の変化に合わせて、事業内容も進取的に変化させてきました。
今後も時代に合わせて積極的に技術開発に努め、社員と会社のレベルアップを図っていきたいです。」

エコ名刺や製品パッケージなど、私たちの身近なところにも生かされている多様なフィルム加工の技術。いろいろなことにチャレンジし続けていく株式会社東京プロダクツは、また斬新なアイデアを生み出して世の中を驚かせてくれることだろう。

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