株式会社LITEN
榮枝純一
POSTED | 2016.02.24 Wed |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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技術は人を楽しませるためにある!
大企業で身につけた経験とエンジニア魂を胸に、己の道へ。Topics
株式会社LITEN 社長 榮枝 純一氏のONLY STORY
株式会社LITEN
~代表取締役 榮枝 純一(さかえだ じゅんいち)様~
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慶応大学理工学部及び同修士課程卒業後、
株式会社ソニー・コンピュータエンターテインメントにて
プレイステーションネットワークの開発に携わる。
2013年株式会社LITEN創業。
駐車場のシェアサービスパークブックの開発運営を開始。
パークブックの運営と並行して他社サービスの開発も手掛ける。
ゲームオタクのエンジニアでありつつ、
柔道・ラグビー・フルマラソン・ゴルフ・登山も楽しむオールラウンダー。
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「会社力」ではなく「自分力」で歩む人生へ。
様々な才能を持った同僚たちとともに、PlayStationのネットワークサービス開発・運用を手がけるなど、技術者としての基礎力を身に付けていきました。
独立しようと決心した理由は、色んな想いが混じっていて複雑なのですが、一つは会社員という枠の中で仕事し続けることの限界を感じた事ですね。
もちろん、人によっては会社員の仕事の中で成長し大きく活躍出来る方もいると思いますが、自分の場合は会社員を続けていても成長出来る幅に限界があるように感じ、ならば苦労することになるだろうけれど、独立して直接社会の荒波にさらされることで力を付けたいと思いました。
また、そもそもそういった成長をしたい、と思うようになった理由は、学生時代やSCEという人材の幅の広い会社で出会った人々の影響が強いと思います。
それまでは起業など雲の上の人たちがするものと思っていましたが、大学時代に同級生で高校時代に既に起業し大学も仕事しながら通っている人や、部活のOBで宇宙飛行士や大企業の会長さんといった偉人の様な人々に出会い、そういったものが自分と地続きの世界だと知った事、
また、SCEでは自分の様な普通の大学というレールを歩いて来た人だけでなく、様々な活動をしてきて自由でとても面白い発想を芸術系の方や海外生活の長い方などに出会い、世界は広いな、と感じた事等が理由でしょうか。
35歳を過ぎると失敗ができなくなると言いますから、起業するなら早い方がいいと思い、30歳になったのを機に独立しました。
独立して知った「つながる楽しさ」。
株式会社LITENは、ウェブシステム・サービス開発を行う会社です。
「生活を技術で楽しくする会社」をコーポレートスローガンに、技術で生活と余暇の改善に貢献していくことで世界を変えていくことを目標にしています。
現在は、お客様から依頼を受けてシステム開発を行う受託サービスと、弊社独自で開発・運営を行う自社サービスの2つの事業を柱に展開しています。
受託サービスでは、お客様のニーズにあわせて、何をシステム化したよいのか、そもそもどんなサービスにしたら喜ばれるのか、そんな、そもそもな状態からのシステムやサービスの開発提案を得意としています。
お客様のご依頼が最大限に面白くなるようなシステム開発を常に心がけています。
自社サービスでは、空き駐車場検索予約サイト「Parkbook」を開発・運営しています。
これは空き空間を駐車場として貸したいオーナー様と、外出先で確実に駐車場を確保したいドライバーを、スマホでマッチングするサービスです。
駐車場検索サービスを提供する企業は他にもありますが、他社はメディアを使ってかなり幅広くPRしているにも関わらず、あまり認知度が高まっていません。
駐車場ビジネスはユーザーにいかに知られるかが肝ですから、弊社では現地にのぼりなどを置くことで、ネットとリアルの両面から認知を高めるアプローチを行っています。
サービス開始から2年弱。登録情報は、東京・神奈川エリアでまだ10ケ所程と、正直利用実績はまだ少ないのですが、改善の余地はまだまだあると思っています。
また、この自社サービスが弊社の実力を図る物差しとなって、新たな開発業務の受注にもつながっていますので、運営している価値はありますね。
個人企業ですから、営業・開発・外注依頼・お金の管理など、全てを一人でこなさなくてはならず、時間のやりくりには苦労しています。
でも、必然的にプログラミング以外のスキルも向上しましたし、新しい人や企業との出会いも増えました。
こうした「つながっていく面白さ」は、起業しなければわからなかったことです。
今、もしまた企業に戻ったとしても、昔とは全然違う働き方ができると感じています。
目標を見失わず、長く走り続けたい。
エンジニアリングメインの会社ですから、常に企業の基礎体力を向上するよう心がけていきたいです。
10年後には、8割以上の仕事が機械に置き換わるだろうと言われていますし、その頃はエンジニアを名乗るには人工知能系のスキルも必須になっているのではと思いますので、そういった技術にも注力したいと思っています。
経営としては、おかげさまで、受託サービスの方は安定してきましたので、自社サービスを、より安定した利益を生み出せるサービスに成長させていきたいと思います。
技術の世界は、社会状況や技術動向、人など、他の影響を受けながら成長していくものですから、自社サービスと受託サービスの両輪を、バランス良く運営し続けることで力を蓄えていきたいです。
ビジネスはマラソンと同じで、立ち止まったらゴールはないが、ゆっくりでも進みつづけていればゴールにたどり付けます。
これまで技術は、人間の不便や不満を解消するために成長してきました。でも、これからは単なる便利ツールではなく、「楽しさ」も必要です。
「技術は人間を楽しませるためにある」という目標を見失う事なく、たくさんのつながりを大切にしながら、常に走り続けられる企業でありたいですね。