ウスクラ建設株式会社
薄倉雄一郎
POSTED | 2016.08.31 Wed |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:その他 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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「行列のできる工務店」になる!
地元密着型の建設で地域を活性化するTopics
ウスクラ建設株式会社 社長 薄倉 雄一郎氏のONLY STORY
ウスクラ建設株式会社 代表取締役 薄倉雄一郎様
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1974年、東京生まれ。明治16年創業の工務店 ウスクラ建設の五代目であり、現代表取締役。
一級建築士、宅地建物取引士、インテリアコーディネーター、マンションリフォームマネージャーなど、住宅と不動産に関する資格を多数保持。
社員大工を抱え、地元地域に必要とされ、生き残る工務店になるべく日々奔走している。二女の父。趣味は山登り、日本酒【利き酒師】
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おのずと足を踏み入れた建設業界。
弊社は、創業が明治16年の歴史ある会社で、私が5代目になります。バブルの時代は官公庁の建物等、大きな現場を請け負っていましたが、バブルがはじけてからは時代の流れもあり住宅メインで請け負っています。
元々、私はこの会社を継ごうという強い意思はありませんでした。父親が頑固な性格だったこともあり、自分の将来について父親と話すことは少なかったのですが、周りからは後継ぎだと言われていて、なんとなくは意識していました。大学も意図して建築科に進んだわけではなく、たまたま受かったのが建築科でそこに進むことになったんです。
就職活動はほとんどせず、でも会社を継ぐ気もなかったので、建材メーカーに就職しました。それから2年弱くらいたったとき、景気の悪化等の影響によりうちの会社で人手不足になり、「手伝ってくれ」といわれて会社に入りました。それが、私が会社を継ぐことになったきっかけです。
社員に責任を持たせ、会社というチームを作り上げる。
弊社の大きな特徴は、社員として大工さんを雇っていることです。大工さんを社員として抱えている会社は少ないと思うのですが、弊社では、大工さんにも他の社員と同じように福利厚生などをしっかりとつけています。
では、それはなぜか。理由は、大工さん一人一人にきちんと責任を持ってもらうためです。他の会社の大工さんに委託すると、何か不具合があったときに逃げられてしまったり、手を抜いて仕事をするというケースもあります。しかし、弊社の社員である場合、そういった不具合等が生じても逃げられません。また、仕事に手を抜くとその分自分に返ってきてしまいます。
「仕事をするならちゃんと自分に与えられた仕事を全うしてほしい。」その思いが会社の特徴に反映されていますね。
また、弊社では、毎朝7時に大工さんも含め社員全員で朝礼を行っています。その際、こまめに情報共有を行うことで、「○○の現場で不具合があったから、そこに寄ってから自分の現場に行ってほしい」など、融通が利くこととフットワークの良さが強みです。
弊社の家づくりの特徴としては「凉温な家づくり」が挙げられます。この家づくりは、「冬でも夏でもエアコン一台で家じゅう快適に過ごせる」というコンセプトで、最近ではこれを求めて来てくださるお客様が増えてきています。また最近、私が出した『地域密着型工務店が考える後悔しない家づくり』という本を見て問い合わせてくださる方もいて、とても嬉しいです。
本業とは異なる珍しい取り組みとして、弊社のオフィスには地元住民の方の作品を展示・販売するギャラリーを設けています。これは、元々オフィスの余ったスペースを活用するために始めた取り組みです。一つのボックスにつき毎月300円の管理費のみしか頂いていないので、今まで自分の作品を出す場所がなく困っていた多くの地元住民の方に利用して頂いています。
最近では、地元のお年寄りの方々が頻繁に寄ってくださり、地域のコミュニティの場となってきていることを実感しています。
地域に密着した工務店を目指す。
会社として目指しているのは、「地域のかかりつけの工務店」になることです。新築やリフォームだけではなく、本当に些細なことでも対応できる会社になりたいです。現在も、「ハチの巣を除去してほしい」などの要望にも応えており、社員には電気の資格を取らせることで、電気工事も一緒にやれるようになりたいと考えています。こういった小さなことの積み重ねによって関係を続けていくことで、家を建て替えるときなど大事な局面で、「ウスクラ建設に依頼しよう」と思ってもらうことが理想ですね。
また、地域に密着した会社を目指しているので、エリアを広げることは考えていません。むしろ、今はどんどんエリアを狭めています。今後、縮小していく可能性が高い業界だからこそ、エリアを狭め、地域のシェアを高めることが最優先ですね。
そして、地域の方々に、「少し待ってでもウスクラ建設にやってほしい」と思ってもらえるような「行列ができる工務店」を目指して、今後も頑張っていきたいです。