胡桃沢精一

仕事と育児に忙しい共働き世帯、ゆっくり時間が作れないビジネスマン、
体が不自由な高齢者。
「家事代行を頼みたいけど、利用料金が高くて…」と
悩む人は多いはず。

家事代行サービス「ＣａＳｙ（カジー）」を運営する株式会社ＣａＳｙは、
クラウドソーシングの仕組みを利用して
質の高い安価なサービスを提供する。

利用者は会員登録後、サイト上で部屋の間取りや汚れ具合、
希望する掃除場所を選択。
住所や訪問希望日を記載すれば、
同社に登録しているスタッフをマッチングしてくれる。

サービスの提供地域は東京、神奈川、千葉、埼玉の一部だが、
順次エリアを拡大していく予定だ。

価格は業界最安値水準の１時間2,190円から。
あらゆる無駄を省くことでリーズナブルな価格を実現した。

予約や変更・キャンセルは２４時間３６５日、Ｗｅｂで簡単に行える。
パソコンはもちろんスマートフォンにも対応しており、
いつでもどこでもアクセスできる。訪問するスタッフは面接を行い、
厳しい審査で選抜後、研修を実施。

サービス前には他のユーザーからの評価や自己紹介、
本人写真が確認できる。

胡桃沢精一社長はもともと起業に興味があり、
長年プランを練ってきたわけではない。

「幼稚園の頃の夢はラーメン屋さんでした。
小学生の頃はサッカー選手に憧れました。
中学生で医者に興味を持ち、高校生の頃は冒険家になりたかったんです。

様々なことを経験する中でいろいろなことに興味を持ち、
自分のやりたいことをやるなら起業するしかないと
考えるようになりました。」

大学卒業後はビジネススキルを学ぶため、大企業に就職した。
「特に銀行員時代ではあらゆるリスクを想定し、
その対処法を考慮しながら事業を進めていく
ビジネスのノウハウを蓄積できました。」

株式会社ＣａＳｙがサービスを開始したのは１４年６月。
グロービス経営大学院で出会った仲間とともにビジネスプランを練り、
ＢＥＥＮＯＳ株式会社の支援を受けて事業を立ち上げた。

「最初は５００個ほどの事業プランを考え、
その中から最終的にクラウドソーシングを活用した
家事代行サービスを選びました。

創業メンバーがみんな共働きだったこともあり、
誰もが気軽に利用できる家事代行サービスを
提供したいと思ったんです。」

『私達はＣａＳｙのサービスを通して
お客様の幸せな時間を創るお手伝いをしたいと考えています。
時間が出来た事により家族や大切な人と過ごす時間が増える、
そんな幸せな時間は明日への活力になります。

当社のサービスをご利用いただくことで、
世界中の家庭から笑い声が聞え、その笑い声が世界中に連鎖していく、
そんな世界を私達は創りたいと考えています。』

これはＣａＳｙが経営ビジョンとして掲げている一文だ。
共働き世帯や単身世帯が増えている日本において
家事代行の需要は増加傾向にあり、
ＣａＳｙへの期待は高まっている。

胡桃沢社長は「事業を立ち上げてまだ１年くらいしか経っていませんが、
これからも利用者に満足していただける
新しいサービスをどんどん提供して参ります。

我々はベンチャー企業ですが、
社会的な影響力を持てるくらいに会社を大きく成長させ、
クラウド家事代行サービスを広めていきたいと思います」と、
将来のビジョンを語る。

最後に、若者へのメッセージを聞いた。

「若いうちはどんなことでもがむしゃらにやった方がいいと思います。
部活でも、勉強でも、アルバイトでもどんなことでも構いません。
何かを達成し、実績を残したとき、そこから何かが見えてくるはずです。」

私は現在一人暮らしをしているが、
家事や掃除はとても好きである。
例えば掃除機は二日に一度はかけている。

だからこそ、少しでも掃除ができない日があると気になってしまう。
しかし、そのようなことまで手が回せないような忙しい時はぜひ、
この株式会社CaSy様のサービスを利用してみようかと思った。