ビーエルジャパン株式会社
鈴木祐一郎
POSTED | 2017.05.11 Thu |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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お酒の販売・醸造の悩みをワンストップで解決!
人生の経験を生かした、飲食に強いコンサルタント会社Topics
ビーエルジャパン株式会社 社長 鈴木 祐一郎氏のONLY STORY
地ビール解禁とともに始まった、サラリーマン生活
私は東京農業大学醸造学科の卒業生なんですが、在学中に地ビール解禁が起きました。
今までは大手の会社さんだけが作っていたので、どこもノウハウがない状態。
そこで農大醸造学科生がビールを作り始めた会社に多く採用されたんですけど、私は違うこともしたかったので設備会社に就職しました。
その後ここでもビール工場立ち上げが決まり、醸造の知識がある私も立ち上げ準備をする部署に関わらせてもらいました。
でも数年で自分の工場が欲しくなって…、周りに相談したらお酒を売る方法を覚えたらと言われたのでワイン輸入業者に転職しました。都内の飲食店さんや酒屋さんへの営業、買い付けを何年か続けたんですが、業績が上がらずやめることになり、付き合いのある税理士さんの関係で士の資格を取ったんです。ここで事務所を作ったのが最初の起業ですね。
この頃社会人10年目ぐらい。自分がそもそも何をしたかったんだろうって考えました。
当時はビール工場がどんどん潰れていた時期で。なら原因と逆のことをしたらいいんじゃないかと思ったんです。
例えばそれまで大きな工場でテーマパークとかと一緒に作るのが主流だったんですけど、法律で運転者はお酒が飲めなくなったんですよね。
そこで小さい工場を駅に近いところに作ろうとした時、働いていた銀座の居酒屋を思い出して、客席の一部に小さなビール工場を作った。これがほぼ100%自分で作り、製造責任者にもなった工場です。
でもその時に税務署から“これは行政書士業務だぞ”って言われて、行政書士の資格を取りました。
そのあと酒販免許ができて、輸入業者やワイン屋を開きたいって人が出てきたんです。けど、新しい分野だったので申請が難しかったんですよね。
どこで書類をもらったら輸入できるのかとか。
そこでワイン輸入業者の社長とワイン起業セミナーを開きました。この時株式会社にしたのが、今のビーエルジャパンです。
社会人時代の全てを生かした3本柱の経営
ビーエルジャパンの業務は三本柱です。
1つは社会保険労務士関係の給与計算業務。
2つ目がお酒関係のコンサルタント業務、最後にビールの醸造。
社労士はかつてやっていた関係で仕事をもらっている形です。
最初はワインの輸入コンサルタントやセミナーをやってて
今は製造コンサルタントをやっている。
ワインからビールには移りましたが、酒のコンサルタントっていう意味では同じですね。
コンサルタントの中で強みを挙げるなら行政書士の資格を持っていること。
お酒の免許っていうのは許認可業務なのですが、行政書士はここで代理権が使えるんですよ。
税務署へ初めて行く時の顔合わせだけは担当者や社長さんと行くんですが、そこから先の業務はワンストップで全部ビーエルジャパンが担える。
一貫してやれるっていうのが完全に違うところですね。
しかもそうなるとやり方にも強みが出てくる。
例えばこういう申請書を出したらこんな回答・質問がくるだろうって予測できる、これがまず1つ。
2つ目がここを持った理由の1つでもあるんですけど、うちで免許取得に必要な研修もできるんですよ。
本来なら研修を他で受けなければいけないんですが、それもビーエルジャパンで1からできる。
ビーエルジャパンで研修を行うのでこれで免許くださいねっていう仕組みが作られているので研修場所を探しに行かなくていいんです。
あと、設備を導入する時の購入のお手伝い、というよりもビーエルジャパンを代理店として買えるものがあるので、極端な話、作る人とお金と場所だけ決めてもらえればほとんど必要なものは揃えられます。
この特徴は、異業種の企業さんが新たにビール業界へ進出する時に重宝されています。
強み以上に、本当にうちの会社でしかできないことですね。
異業種からのビール醸造大歓迎!我が社がサポートします
免許取得までワンストップでサービスを提供できるのが強みと言いましたが、これは多分あと5年10年で終わってしまうと思うんです。
今はまだビール工場が少ないから頼みたい人が一定数いるけど、10年くらいしたらちょっとコンビニ開くくらいの手軽さでビール工場ができるようになる。
だからその先は製造の方が主力になってくるんじゃないかな。実際のビールの製造とか販売の方がメイン業務に変わっていくと思っています。
売り方としては2通り考えているんですが、普通に売るのが1つ。
あとはビーエルジャパンでフランチャイズとしてビールを仕込んで、自分のお店で出すっていう方法ですね。
工場を持つ手間をかけることなく自分で仕込んだものを自分のお店で出せるんです。
普通の飲食店さんってビールのサーバーが置いてあるだけなんだけど他の買ってきたビール+自分の完全オリジナルビールを提供するお店がでてくる。
今まで通り酒屋さんや飲食店さんに普通に下ろすルートの他に将来的な目玉としてはフランチャイズ展開かな。
フランチャイズの工場を東京都内でやろうと思っています。
そうしたら自分達で運べるし、工場に来てもらうこともできますしね。
☆取材・記事作成・構成=斉藤・北本・佐久間