株式会社エンプロ
竹下哲司
POSTED | 2017.06.30 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:その他 創立:9〜10年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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優秀な社員が辞めていく。会社の悩みを解決したい!
幸福度をあげ、納得して死ねる人生を歩む。Topics
株式会社エンプロ 社長 竹下哲司氏のONLY STORY
軸に正直に生きよう。会社を辞め、慶應大学で幸福経営学を研究。
私は中学生の頃から「多くの人に関わり、多くのひとに貢献してこれだけの人の人生が変わったんだと実感したい」という軸を持っていました。その軸の中で納得して死んでいきたいと思っていたんです。この思いがあって、学生の頃は医者を目指していました。
結局大学ではITを学び、就職した会社は医療に携われる傍でITを生かせる医療機器メーカーだったのですが、実はその中で過労死する人達がいたんですね。一部上場で優良企業なのに。自分自身も仕事中に倒れることがあり、死を意識したことがあったんです。本当に働いている人たちが満足とかやりがいを感じているのかと、疑問に思うことがありました。こういった経験から、もっと働く人たちがやりがいを感じられるような社会に変えたいという思いが芽生えたんです。
あるとき、この軸に近いことが学べる学問があると知って慶應大学の研究員として働き始めました。ここで研究したのが幸福経営学です。
慶応大での研究を武器に、幸福度を見える化するシステムを構築!
私たち株式会社エンプロは、ウェブサービスとしてアンケートシステム、さらに言うならそこから従業員の幸福度を見える化するシステムを作っています。慶応大学の研究をベースにして。学術的に意味がある内容を使って幸福を数値化してそれを改善しているんです。
数値は上がった下がった、変化なしみたいにはっきりわかるので、それを評価する仕組みがあれば、改善が進むと思って。それをサービスとしてやっています。いずれはウェアラブルデバイスとかをくっつけていきたいとも思ってますね。活動量が多い少ないでも幸福度が変わってきたりするので。
例えば優秀な人材に長く会社に残ってほしかったりするじゃないですか、それに対して満足度上げても、優秀な人材とそうじゃない人材って離職する理由が違ってたりするんで、優秀な人材にとって何が大事なのかを調べないといけないんですよ。
だからそういったシステムを作って提案したり、イノベーションを起こしたいという会社さんに対して、「イノベーションは面白いことやってるからこそ生まれることはわかっているけれど、生まれるための会社の仕組みを作るベースとして幸福度を上げましょう」って話をしたりしています。
納得して死ねる人生とは何か、ともに考えよう
昨今、健康経営という言葉が出てきています。「企業が従業員の健康に配慮することで、経営面においても大きな成果が出る」といったことなのですが、この健康経営がどうしても、身体的な方に向かっているかなと感じているんです。
フィジカル面の比重に対して、メンタル面は軽視されている。もう少しいうと、フィジカルは伸ばす方に向いてるけど、メンタルはマイナスをゼロにする方にしか行ってないかなと。メンタルももっとプラスにできたらいいなと思うんです。
そのために私たちがこれを広げるための活動をやりたいですね。メンタル面の健康が、経営に大きな影響を与える会社が日本トップ企業に一社二社あれば、かなり変わると思います。結果を出したら社会が変わっていく可能性ってあると思うんですよね。
中小で広げても中々ドカンと社会は変わらないと思うので、この施策は大企業でやりたいです。別に私たちの会社は知られなくてもいいんで、礎を作った会社にこの会社がなれればいいなと思っています。
みなさんに本当に言いたいのは、「納得して死ねる人生をぜひ一緒に考えましょう」といことですね。もっと柔らかく言い換えるのだとしたら、「やりがいがある仕事が科学的にわかるようになってきたんでそれを一緒に考えましょう」とかですかね。
人それぞれ強みがあるように、会社それぞれで強みがあります。
それは事業内容だけでなく、文化や社員にも言えると思うんです。そういった強みの違い、「個性」を活かしたまま、幸福度を高めるには、コンサルタントの客観的な判断だけでなく、自分で考えることも重要になる。これらをよりよく行える仕組み作りを今後も続けていきたいと思っています。