株式会社シスプライマリー
中田 隼一
POSTED | 2020.09.07 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:広告・マーケティング・制作 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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クライアントの先手を考えた開発提案が強み
「社長の責務は競争に勝っていくこと」Topics
今回のインタビューは、SESと受託開発サービスを提供する株式会社シスプライマリーの二宮氏にお話を伺います。「クライアントに考えさせない開発」を心がけていると話す二宮氏に、代表としての想いや世界進出を視野に入れたこれからのビジョンを語っていただきます。
株式会社シスプライマリー 社長 二宮 勇貴氏のONLY STORY
お客様の意図を考え、先手で提案をしていく
––まずは、株式会社シスプライマリーの事業内容をお聞かせください。
二宮氏:シスプライマリーは、SES事業と受託開発の2つの事業を展開しています。
SESでは優秀なエンジニアをクライアント企業に派遣し常駐開発を行い、受託開発ではクライアントが実現したいサービスや製品を社内で開発しています。
どちらのサービスも、「開発リソースが足り無い」「現場や知見がない」といった悩みをお持ちのIT企業をメインにご利用いただいています。
––同業他社と比べて、差別化できるポイントはありますか。
二宮氏:大きく2つあり、1つ目がクライアントのアイデアを汲んで柔軟に対応できる点です。
例えば、サイトをバギーカーが走るようなデザインにしたことがあったんですね。クライアントの発想を元にしたデザインだったのですが、そこから「こうするとさらに良くなると思います!」と提案していき、結果「おもしろいものができた」と喜んでいただきました。
2つ目がクライアントの手をできるだけ煩わせないようこちらから先手で考えてご提案をしている点です。
当たり前ですがクライアントには、開発依頼以外にも日々の業務がありますし、知見のない分野であれば、「どういうものがつくれるのか」「どのぐらいのことを要望したらいいのか」と分からないと思います。ですから私たちが能動的に動くことで、クライアントのお時間を取らず、かつストレスなく、共に開発を進められるよう意識しています。
––サービスを提供する上で、心掛けていることはありますか。
二宮氏:クライアントに心の底から喜ばれるサービス提供を心がけています。
数ある中から弊社をお選びいただいた、その繋がりを大切にし、クライアントの今後の事業に貢献していくために、クライアントだけでなくエンドユーザーになるお客様のことを考えた開発を行っています。
「生半可な努力では1番になれない」
––事業を始めた経緯を教えてください。
二宮氏:別の業種で社長を務める父に対して憧れがあったことが影響し、もともと「いつかは起業しよう」と思っていたんですね。
ただそのためにはお金が必要だと考え、昨年の9月に個人事業主として活動を始めました。「もっと経験を積んでから会社を持とう」と考えていたのですが、機会をいただき、今年度から事業承継でシスプライマリーの代表に就任しました。
––代表になられてから印象に残るエピソードはありますか。
二宮氏:信頼関係を築くことの大変さを痛感したことです。23歳という私の年齢もそうですが、弊社は若い会社なので、お客様に対してサービスを提供できると確信していても、「若さ」だけで判断されてしまうことがありました。
ただ悪いことだけではなく、その若さのおかげで、同年代の社長と力を合わせてお仕事をさせていただける良い面もありました。
––社長の責務で一番大事なことは何だとお考えですか。
二宮氏:責任感のある行動も大事ですが、1番は競争に勝っていくことだと思います。
私は、みんなが1番になりたいと思っている中で、1番になることがどれだけむずかしいのかを小学1年生の頃には理解をしていたんです。当時モトクロスというオートバイのレースをやっていまして、海外で開催される大きな大会で優勝するのが夢でした。
結果、大会では全日本で5位を獲りましたが1番にはなれず……。生半可な努力では1番は獲れないことを学びました。そのように小さい頃からプロの厳しさを体感できる環境で過ごせたことにはとても感謝していますね。
実はこの事業を継いだのは、世界で戦える会社を作っていきたいと思っていたからなんです。これまでの経験からそのような会社にするためには、1番になるためには、相応の努力が必要だとわかっているので、1番になるという覚悟を持って努力し続け、目標に一歩ずつ近づいていきたいと思います。
シスプライマリーが目指す世界進出
––短期的な目標を教えてください。
二宮氏:今後は、市場規模が大きいブロックチェーンやサイバーセキュリティの分野で中国と手を組み事業拡大をしていきたいと考えています。
現在、新型コロナウイルスによってリーマンショック以上のダメージが世界各国で起きています。2008年にリーマンショックが起きたとき、世界恐慌のようにならず歯止めができたのは、中国が貯めていたお金を使って世界の経済を回し、回復した経緯があるからだと私は思っているんです。
今はアメリカが世界の拠点となっていますが、今後は中国を中心とした経済活動が盛んになるのではないか、なかでも中国の深センでビジネスが盛り上がるのではないかと想定しているため、中国を狙っています。
また、中国ではすでにドローンを使って宅配が行われたり、人が乗れるドローンが開発されたりと、中国のかなりIT化が進んでいるんですね。そのため中国のITレベルに対応できるよう日本人のエンジニアのスキルを向上させる必要もあります。
目先の目標として、弊社に参画していただいているエンジニア一人ひとりをしっかりと教育し、レベルを上げて世界で通用するメンバーにしていきたいと思います。
––将来、どういった経営者になりたいとお考えですか。
二宮氏:孫正義さんを超える経営者です。孫正義さんのすごいところは、当時NTTが天下だったブロードバンドを格安の金額で、かつ速い回線を提供したところだと思うんです。
今度は、私自身が違う分野で同じことができないかと日々考えています。そして社会に新しい「常識」を作り出す企業を目指したいと思います。
―ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
二宮氏:他社と比較しても代わり映えしないWebサイトを「面白い」ものにしたいという方は、ぜひご相談ください。
執筆=山田
校正=笠原