CAMEL株式会社

松尾吟作

ベトナム人専用の日本語会話力トレーニング教材の販売

送り出し機関でも活用が始まりました!
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今回のインタビューは、外国人雇用の際に必要になる各種手続きをサポートするCAMEL株式会社の松尾氏にお話を伺います。展開する事業内容や来日する外国人材の方たちへの想い、そして新たに始まったベトナム人専用の日本語での会話力アップに特化したトレーニング教材「超スピーキング特化 日本語レッスン」について語っていただきました。

CAMEL株式会社 社長 松尾 吟作氏のONLY STORY


【経歴】

1975年、兵庫県加古川市出身。1999年関西学院大学卒業。中学からバスケットボールを始め、今でも社会人リーグに所属。広告業界で約18年間映画配給業界を担当。

その後外国人専門人材紹介会社にて外国人の生活サポート部門の事業統括の経験を生かし、外国人の生活基盤構築サポート業に特化したCAMEL株式会社を設立。現在、日本人と外国人とのコミュニケーション齟齬に着目し、ベトナム人専用の日本語での会話力アップに特化したトレーニング教材「超スピーキング特化 日本語レッスン」を販売。

外国人材は労働者ではなくチームメイト


–まずは、CAMEL株式会社の事業内容をお聞かせください。

松尾氏:弊社は外国人材が日本で暮らすためのサポートをしている会社です。具体的には3つの事業を展開しています。

まず1つ目が、来日が伴う外国人の生活基盤の構築(住宅の案内、行政申請、金融口座開設同行、日本での生活マナー・ルールのオリエンテーション)を行うサポート事業です。企業は時間や手間がかかる煩雑な業務をアウトソーシングできます。

自分の立場で考えても、海外で働くと決まったら何から始めたらいいのか分からないじゃないですか。そこを「まずは〇〇空港で待ち合わせて、そのまま家を探すよ」「次の日は水道、電気、ガスなどのライフラインの確認をするよ」「明日は日本のルールを教えるね」と家族のような距離感でサポートしていきます。

–手続きの代行や日本のルールを教えるサポート事業以外に展開している2つの事業はどのようなものなのでしょうか。

松尾氏:2つ目が、ベトナム人スタッフの日本語力向上と雇用する企業の日本人担当者との接点を増やす目的とした「超スピーキング特化 日本語レッスン」事業。
手前味噌ですが、このトレーニング教材が凄いんです。皆さんも経験があると思うのですが、例えば「英語」の学習。今まで文法や単語を覚えて、テストでもそこそこいい点を取ってきたのに、全く「話せない」「聞こえない」という方多いんじゃないでしょうか?
実は、「勉強」と「会話力」は全く別物なんです。そして、これまでベトナム人向けの日本語会話力をアップさせる教材は無かったんです。
そこでビジネスパートナーであるH&K合同会社様に開発していただき、ようやく完成いたしました。
実際に、先日ベトナムの送り出し機関を何社も訪問し、日本語を一生懸命勉強しているベトナム人たちに体験して頂きました。
案の定、皆さん日本語の復唱はできるのですが、ベトナム語から即座に日本語に変換できない。発声できても教えている日本語教師がネイティブではないので、どこか変な日本語なんです。
この教材は、発音矯正だけでなく、頭の中で文法する時間を与えず反射能力を磨くことに特化したトレーニング教材で、訪問した送り出し機関からすぐに導入したいと嬉しい言葉をいただきました。
この日本語トレーニング教材は、日本で働くベトナム人向けとして、ネット環境があれば、スマホでいつでもどこでも訓練できるオンラインシステムです。

3つ目が、新在留資格「特定技能」対象者への登録支援機関(19登-001357)としての生活支援事業です。

–ありがとうございます。同業他社と比べて御社の強みや差別化できるポイントはありますか。

松尾氏:人の温かみをすごく大事にしていることですね。外国人スタッフに対してシステム的に動いたり、業務的な対応をしたりしておりません。

例えば通常生活オリエンテーションを終了すると、業務の終了を意味するんですが、その後日本での暮らしが心配なので、大きな台風が来た時は、「自転車を家の中にきちんとしまっておきなさいよ」とLINEで伝えるなど、近い距離感でやり取りしています。

そのため、外国人スタッフから仕事の悩みをポロっと打ち明けてくれることもあるんですね。それを企業にフィードバックをし、外国人スタッフと企業の両方のサポートを行っております。

同じようにベトナム人専用の日本語教材に関しても、開発元であるH&K合同会社が特許を取得しており、技術的な面はいうまでもなく、実は精神的な面でも温かみのある仕組みを取り入れております。
単にベトナム人スタッフを「労働者」として対応するのではなく「チームメイト」として受け入れていただくための管理システムです。
もちろんトレーニングの主役はベトナム人スタッフになりますが、雇用企業の日本人担当者が、レベル設定できるシステムです。
普段からコミュニケーションを取っていないとレベル設定なんてできないですよね。

–松尾様が事業を運営するにあたって大切にしていることはありますか。

松尾氏:私は「外国人材を労働者ではなく、チームメイトとして接すること」を理念としているんです。いまだに日本の経営者のなかには、外国人材、特に東南アジア系の方たちに対して、上から目線でものを言う方もいらっしゃいます。

しかしそういう態度が前提で外国人を雇用したとしても、おそらくその企業は外国人スタッフの採用には成功しないと思います。

日本語は片言だけれど、勇気を出して日本に来た彼らは、本当に一生懸命に働いてくれるんです。外国人スタッフをチームメイトとして可愛がり、敬意を持って接してくださる企業のサポートをさせていただきたいというのがずっと変わらない私の考えです。

勇気を出して日本に来た彼らを助けたい


–起業までの経緯について教えてください。

松尾氏:もともと私は広告会社で働いており、そこではおもに映画会社様を担当していました。業務としては、宣伝・広告業務はもちろんですが、来日するハリウッドスターや韓流スターの舞台挨拶やイベントのアテンドをサポートしていましたね。

その後、とあるご縁で外国人専門の人材会社で働くこととなり、今弊社で取り組んでいるような生活サポート部門を事業統括という立場で立ち上げることになったんです。

実姉が国際結婚をしていたものの、私はそれまで外国人に対してとくに何も意識していませんでした。

しかし仕事を通じて、日本の企業に就職しようとする彼らの様々な不安や困難などを知り、勇気を出して日本に来た彼らを助けたいと思ったんです。

今まで広告という1つの軸で外国人と関わってきましたが、これまでと違う外国人ビジネスで自身の見識を広げたいと思ったこと、そこに魅力を感じたことから起業しました。

ベトナム人専用「超スピーキング 日本語レッスン」に注力


–短期的な目標を教えてください。

松尾氏:はじめにお伝えした日本語トレーニング教材「超スピーキング 日本語レッスン」の事業に注力していきたいと思います。

技能実習生を取り巻く、失踪や法律に違反した雇用。これらの問題は雇用している日本企業に原因がある場合がほとんどです。
最悪の場合は、死亡というケースもあり普通じゃ考えられないです。
もし、彼らに日本語の会話力があれば、相談できる人・場所が増え悲しい結末に至らなかったのでは。
もし、彼らに日本語の聞き取り力があれば、様々な情報から確かな情報を選別できたのではないか。
と思い、まずは日本語トレーニング教材「超スピーキング 日本語レッスン」の販売に注力したいと考えています。
ベトナム人を雇用している企業、技能実習制度を活用している企業はもちろんのこと、引き続きベトナムにある送り出し機関にも精力的にアプローチしたいと考えています。

–ありがとうございます。では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松尾氏:「技能実習生」「特定技能」など今後ますます日本語力の低いベトナム人が日本へやってきます。
「すでに働いているベトナム人スタッフの日本語力を高めたい」
「技能実習生には勉強の機会を与えているけど、効果がない」
「これから特定技能としてベトナム人雇用を考えているけど、日本語学習の提供はどうしたらいいかわからない」
などお悩みがあれば、ぜひCAMEL株式会社にお問い合わせください。

ご存知の通り、「勉強では会話力は向上しません。」
どうぞ宜しくお願いいたします。


執筆=山田
校正=笠原

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