エンカレッジ株式会社
古谷 繁明
POSTED | 2020.07.21 Tue |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:研修・コンサル 創立:9〜10年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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経営者の想いや理念を分かりやすく魅力的に伝える
理念言語化から制作までワンストップでブランディングTopics
今回のインタビューは、経営者の想いや理念を言語化し、理念浸透ツールの制作までワンストップで提供するエンカレッジ株式会社の古谷氏にお話を伺います。
クライアントの社員を巻き込んだ理念言語化プロジェクトの仕組みづくりも得意とする古谷氏に、事業に込める想いやこれからの目標について語っていただきました。
エンカレッジ株式会社 社長 古谷 繁明氏のONLY STORY
【経歴】
1979年熊本生まれ。東京大学工学部卒業後、伊藤忠ファッションシステム(株)、伊藤忠商事(株)、(株)パラドックスを経て、2014年にエンカレッジ(株)を設立。企業理念の言語化を中心とした企業のブランディング支援、およびアウトドア教育事業(企業研修および子どもキャンプ)を展開している。
想いの言語化から浸透までワンストップ対応
–エンカレッジ株式会社の事業内容をお聞かせください。
古谷氏:弊社は、企業理念・経営理念を分かりやすくまとめて企業のブランディングをお手伝いする会社です。
経営者のお話をじっくりと聞き、理念や想いを分かりやすく魅力的にまとめて、社内外にお伝えするためのWebコンテンツや冊子の制作までをワンストップでサポートしています。
–クライアントはどういった課題感を持っていますか。
古谷氏:大きく分けて3つほどパターンがありますね。
1つ目は、従業員が増えるに従って「会社が大事にしていることが伝わっていない」「同じ方向を向けていない」「古くからいる人と新しい人にギャップがある」「本社と支社とでは考え方に違いがある」といった課題が生まれた企業の理念を明確に示すパターン。
2つ目は、事業承継で社長が代替わりをした際に、時代に合わせて改めて会社の価値を言語化したり、ビジョンや戦略を共有化するパターン。
そして3つ目が、創業間もない会社がこれからの方針や事業コンセプトを明確にしていくパターンです。
このように弊社は規模や業種を問わず、ベンチャーから老舗企業まで幅広く対応しています。
–御社の強みや、他社と差別化できるポイントはありますか。
古谷氏:コンサルティングからクリエイティブまでワンストップで対応できる点ですね。
私たちは理念の言語化にあたって、顧客や取引先への取材を通じて企業らしさや強みをあぶり出し、それを伝えるためのWebサイトや会社案内など各種ツールの制作まで対応しています。関わるクリエイターは受賞クラスのトップクリエイターをはじめ、案件ごとにチームを組みます。
また、クライアントの社員を交えてプロジェクト型で取り組むことにより、ブランディングと合わせて人材育成の機会も提供できることが、他社にはない大きな差別化ポイントと考えています。
–社員を交えたプロジェクト型の取り組みもあるんですね。
古谷氏:はい。私たちが直接経営者に取材するやり方もあるんですが、プロジェクト化してクライアントの社員とともに取り組むとより効果的なため、彼らが主体となって進行できる仕組みも提供しています。
例えば、社員が自らお客様や取引先に取材をしたり、経営者に直接インタビューをして、自社の仕事の喜びや価値を自分たちで考えながら、言語化した理念を経営者に提案し、フィードバックをもらいながら理念をまとめていくんです。
これを自走させていくことは人材育成にも大きく繋がりますし、弊社はさらにその理念を浸透させていくための施策までサポートしています。
–サービスを提供する上でのこだわりはありますか。
古谷氏:しっかり話を聞くことですね。もちろんクリエイティブな表現力も大事ですが、その前に理解力がないといいものは作れませんし、課題解決もできません。何よりも理解することが一番重要だと考えています。
–お客様から喜びの声があれば教えてください。
古谷氏:お客様からは、「会社の理念づくりを一緒にやっていただき、自分が大事にしている価値観や考えをすごくわかりやすくまとめていただきました」というお喜びの声をいただいております。
また人材育成においては、「理念言語化プロジェクトに参加したメンバーが別人のように急成長した」といったお声もありますね。やはり人材育成とクオリティの両面で成果が出るととても嬉しく思います。
理念が企業の成長やマネジメントを支える
–印象に残っている案件があれば教えてください。
古谷氏:近年急成長したとある企業の『7つのルール』という行動規範をお手伝いした案件がとても印象に残っていますね。
当初経営陣の方たちは、事業を拡大していく一方で辞めていく社員がいることに対して、「大事にしてきたことが伝わっていないのでは」とひどく悩まれていたんです。
そこで、コピーライターも含めて経営陣の方たちと何度もミーティングを重ね、その会社らしい7つの理念を一緒にまとめていきました。また、言語化するだけでなく社員の間で浸透させるために「Year Book」を制作しました。
今でも毎年発行される「Year book」には、その年のニュースや社員の顔写真、『7つのルール』に関する社員それぞれのエピソードを掲載しています。そうすることによって、企業理念と自分たちの仕事を紐づけられるようにしていきました。
–それによりどのような変化がありましたか。
古谷氏:経営陣の方たちからは「社内がばらばらになりそうな時に『7つのルール』があったからこそ成長できた」「非常にマネジメントがしやすくなった」とおっしゃっていただけました。
また、現在社員がどんどん増えて事業が成長していることに対して、「開発力など、会社の別の力もあるけれど、『7つのルール』が成長の土台になった」とも明言されていますね。
自社商材をブランディングして海外進出
–今後の目標を教えてください。
古谷氏:これからも企業理念の言語化のお手伝いは続けながら、今後はアウトドアでの研修事業やヘルスケア事業の自社ブランド立ち上げにも力を入れていきたいと思っています。
アウトドア研修とは、プロ指導者のもと2泊3日の登山等を通じてチームワーク力やリーダーシップ力などを身に付ける体験型研修です。既に2015年からスタートしており、今後も全国で展開していきたいと思います。
またヘルスケア事業では、主に日本製の高品質なサプリメントを東南アジアや中国に向けて展開していく予定です。まずは今年9月から国内で販売、その後インドネシア等への進出を目指しています。
私たちは企業ブランディングでご縁のあった会社様とともに、自社商材もしっかりとブランディングしていける“ブランディング商社”を目指しています。
–御社のビジョンを教えてください。
古谷氏:社名の由来でもある「人を、社会を、エンカレッジしたい。」というコンセプトのもと、これからも事業を通じて人々を元気づけたり、勇気づけられる企業でありたいですね。
–最後にメッセージをお願いします。
古谷氏:「理念がうまく伝わらない」「社員が同じ方向を向けない」「採用がうまくいっていない」「ブランディングに興味があるけれど何からやったらいいのかわからない」などお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
執筆=山田
校正=米山