わしょクック株式会社
富永 紀子
POSTED | 2018.05.11 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:7〜8年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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レッツ和食レッスン!日本の家庭料理が20分で完成
家庭感と温かさ溢れる和食教室で外国人をおもてなし。Topics
わしょクック株式会社 社長 富永 紀子氏のONLY STORY
ニュージーランドで味わった「家庭料理」と「おもてなし」
わしょクック株式会社を経営している富永と申します。社名の通り料理教室を中心とした事業を展開している私ですが、会社を立ち上げる前までは企業に勤めていました。そんな私がなぜ会社を離れ、「料理」を中心に働いていこうと思ったのか。そのきっかけについて、まずはお話しさせていただきます。
契機になったのはニュージーランドに旅行をして、海の近いところにある、とあるロッジに泊まったことでした。そこでは、旦那さんが目の前の海で魚を獲り、奥さんが料理をし、私たちお客さんに提供してくれたんです。今までに色々な国に足を運んできましたが、海外で「家庭の料理」を味わった経験はその時が初めてで。
料理自体とても美味しかったですし、その家族との会話もとても温かくて、まるで自分が以前からその地に住んでいるような気持ちになりましたね。それから、私たち家族も同じような方向性で事業をしたいと思うように。
とはいえ、いきなり海外で始めることは出来ないので、まずは日本で当時勤めていた会社の外国人の仲間に家庭料理を振る舞っていたんです。そうすると、料理を食べてくれた相手が予想以上に喜んでくださるんですよね。今思えば、この時がこの事業のはじめの一歩だったのかもしれません。
当時の日本ではお寿司や天ぷら屋などのお店が、外国人に教える料理教室はありましたが、それだと外国の方にとっては難しく再現性が低いものでした。そこで日本人が普段食べている“家庭料理”にこだわり、1皿20分でできる簡単な和食をコンセプトに事業を立ち上げました。私がニュージーランドで経験したような「温かさ」や「おもてなし」の精神をレッスンに来てくださる方に伝えていく事にしました。
そのような経緯で、外国人の方に日本の「おもてなし精神」を感じてもらいつつ和食を気軽に体感してもらうために、わしょクック株式会社は始まりました。
「外国人向け和食教室×認定講師の育成」で、和食の魅力を最大化!
私たち、わしょクック株式会社の事業を一言で表すと「外国人向け料理教室を日本と世界に展開しているグローバルビジネス」です。
まず、個人向けの事業から説明させていただくと、外国人向けに英語で日本の家庭料理を教える教室を行っています。『20分でできる家庭料理』というコンセプトを掲げている事、そして再現性が高いことが特徴です。この教室には1年間で1000人近くの方々に受講頂いていますが、そのレビューをみると「4.9」という高評価です。これは、料理を教えるだけでなく。相手に寄り添い、温かい関係性を築くことで、私がかつてニュージーランドで経験したような「その土地の家庭の温かさ」を体感して頂いているからだと思います。
このようなレッスンができるのも、和食の作り方を教えることができる講師を育成する事業“認定講師育成スクール”を展開していることがあると思います。育成スクールでは、外国人向けの料理の教え方、教室運営や集客の方法などを指導。試験を受けて講師として認定された人は「わしょクック」直営教室でレッスンを受け持つほか、フランチャイジーとして自宅などを使って教室を開校することもできます。
幅広いニーズに応えることができ、講師の質・満足度共が高い。これは、私たちならではの強みだと思います。
又、いくら技術が高いとはいえ、そこで教える“人”が良くなければここまで高く評価されないと私たちは考えています。そのため、育成スクールではおもてなしの心を大事にすることを特に力を入れて伝えている。
一方で、企業様向け事業としてはチームビルディング研修を行っています。和食でチームビルディング研修は料理実習を通して、楽しみながらチームビルディングを学びます。具体的にはテーマを決めて「巻きずし&チラシ寿司」を作ります。共同作業の中で協調性やリーダーシップ、クリエーティブ性など個々の特性もわかってきます。出来上がった後は各チームプレゼンをして作った作品を説明してもらいます。
普段とは違う環境で「和食」といった外国人・日本人共に興味のある題材で実施するので研修効果も深まります。
また、インバウンドを通して地方活性化を図りたいという思いから、全国のフランチャジーと共に地方創生のお手伝いもさせて頂いています。
食文化や観光名所、四季折々の風景など、その土地ごとに異なる魅力を持つ日本の地方。
その日本の地方の魅力を外国人にもっと知って頂きたいと願っています。
もし「地方を元気にしたいけれど、何をしたらいいのか分からない」という企業様がいましたら、きっと私たちが料理という手段を通じてお力添えさせて頂きます。
講師達と共に、和食がもっと愛される世界を作る。
これから先は、日本全国に外国の方が和食を体験出来るような環境を作っていきたいですね。日本の地方にはそこでしか味わえない素敵な郷土料理がたくさんあるにもかかわらず、各地方の郷土料理を外国人の方々に食べてもらう機会、知ってもらう機会が少ないというのが現状です。
私たちわしょクック株式会社は、それに対して日本全国に外国人が和食を味わえる環境を作っていきたいんです。そのために、まずはフランチャイズを全国に100支部作りたい。現在、直営店はありますが、ご自分の家庭で提供してくれる環境を増やしたいので、フランチャイズ展開にこだわっています。
また、私たちが見てるフィールドは日本だけではありません。今年台湾に教室を開くのを皮切りとして、長期的にはアジアを中心に世界にも外国人向けの和食教室を増やしていきたいと考えているので、和食の伝道師である講師を育成し、増やしていかなければならないと考えています。
そうした中で、講師の方達が卒業していくときには、自分に自信を持ち、それから先の進むべき道を明確にした状態で羽ばたいていって欲しいと思いますね。一人一人が自身の才能に気づいて、未来に対して「ワクワク感」を持ってくれるようなイメージで。
そのために、私たちの講師育成講座では「夢を描いてください」という内容のワークを取り入れたり、新しいプロジェクトにも積極的に参加できるような環境を整えたりしています。健康で美味しい料理を提供できる先生というだけでも十分ですが、個々が得意なことを伸ばし、それを生徒の方に教えることを通して輝ける環境が一番素敵だと思うんです。
このような育成方針を貫き、オンラインなども通じて認定講師の先生が認定講師を育てることが出来るような仕組みも作り、どんどん世界に広げていきますよ。その結果、どこでも日本の家庭料理を体験することができるようになればいいですね。
正直、和食教室を始めた時にはここまで大きくなるとは思いもしませんでした。しかし、“和食”というコンテンツは国籍問わずだれもが“笑顔”になるもの。だからアイデア次第で色々な展開が可能でした。今では個人向け事業だけでなく、企業、学校、地方創生など多くのフィールドで活動させて頂いています。