L.C.L
根本雅子
POSTED | 2020.06.01 Mon |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:研修・コンサル 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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国内唯一のコーチング有資格者が企業価値最大化を図る
一人ひとりが真の豊かさを追求できる社会を創りたいTopics
今回のインタビューは、コーチングをベースにしたコンサルティングサービスを提供するL.C.L. の根本氏にお話を伺います。
日本で唯一の「スケールアップ・コーチング」の有資格者として事業を運営する根本氏にサービスの詳細や起業の経緯、今後のビジョンについて教えていただきました。
L.C.L. 社長 根本 雅子氏のONLY STORY
【経歴】
日本女子大学卒業後、三菱商事株式会社に勤務。ODA海外プロジェクトに関わる。’97年に渡英し、米系ビジネスコンサルティング会社にて米国、欧州、日本の企業を対象に、様々な業種で危機管理や現状問題打破の思考転換を促すコンサルティングワークショップに数多く関わる。
03年に、コーチング会社 Miyabi Consultants Ltd (L.C.L.)を英国で起業し、2019年に日本に戻る。2019年には、日本で唯一の アメリカGravitas Impact 社からプレミアコーチに認定され、中小企業の『スケール・アップ』に寄与する技術も取得。現在では、このスケールアップのコーチング、エグゼクティブ ・コーチング、視点の転換を創るリーダーシップと多様性活用、チームビルディング・組織活性化に特化し提供。また、リーダーには欠かせない『マインドフルネス』も導入しつつセッションを組み立てる。
資金面、人材、戦略、実行に着目したコーチング
––まずは、L.C.L.の事業内容を教えてください。
根本氏:私たちは「売上を上げたい」「幹部・CXO・マネージャークラスの人材不足を解消したい」など売上と人材採用に課題を抱えている企業に対して戦略立案から実行までをサポートするコンサルティング・コーチングサービスを提供しています。
––同業他社と比較した際の強みや差別化できるポイントを教えてください。
根本氏:日本で唯一の「スケールアップ・コーチング」の有資格者である私がクライアントに伴走しながらコーチングを行う点です。
「スケールアップ・コーチング」とは資金面、人材、戦略、実行にフォーカスしたコーチングです。クライアントとは毎月1回の1on1ミーティング、4ヶ月毎の定例ミーティングを設け、そこで組織運営上の課題分析から戦略立案まで行い、クライアントの状況に合わせた最適な手法を提案しています。
そのほかに、クライシスマネジメント(危機管理)と呼ばれる、企業の存亡を左右する危機的状況が起きた場合の対処方法にも精通している点が私たちの特徴です。昨今の新型コロナウイルスの感染拡大防止施策における経営活動の停止にも対応が出来る経営管理論に基づいたサービス提供が可能です。
今は、VUCA時代とも言われています。(Volatile 変動性, Uncertainty 不確実性, Complexity 複雑性, Ambiguity 曖昧性)この様な時代だからこそ、『思考の転換』を柔軟に保つことが、企業成長の鍵かと考えます。
––クライアントはどのような方が多いのでしょうか。
根本氏:企業規模としては、三菱商事株式会様やTIS株式会社様といった大企業からスタートアップ企業までと、幅広い層の企業に導入いただいています。
––クライアントの導入前後の変化を教えてください。
根本氏:例えば、2003年から数年間、BNI Japanの創業者である大野様を事業パートナーとしてサポートいたしました。コーチングを開始した後には、フランチャイズ展開が初期の渋谷・横浜・名古屋チャプターから、全国へと爆発的に広がっていったという事例があります。
人の変化がもたらす企業成長に衝撃を受ける
––根本様の経歴を教えてください。
根本氏:私は大学卒業後は、新卒で総合商社に入社しました。当時は、今よりも女性キャリアに対する考えが浸透しておらず、入社した会社でも女性は全員事務を担当することになっていました。ただ、やはり事務だけでなく他の仕事もしてみたくて上長にその旨を伝えたんですが、「女の子なんだから頑張らなくていいよ」って言葉が返ってきたんですね。
「無理しなくていい」という意味合いで、私を思いやってくれているからこそ出てきた言葉だと思うんですが、その時は非常に戸惑いを受けたことを覚えています。
そのような出来事もあり、仕事に対してモヤモヤを抱えていたのですが、結婚を機にイギリスに住むことになりました。そこで、たまたまコンサルティング会社のロンドン支社の立ち上げに関わることになったんです。
そのコンサルティングをみた時に「すごい!」と思ったのと同時に、自分の過去の経験からも「日本人の保守的な考え方にこのコンサルティングは必要なものだ!」と感じ、大学でコーチングについて勉強し、コンサルティングを数社で実践し学び、イギリスで会社を立ち上げました。
––先ほど、コンサルティングを見て「すごい」と思ったとお話いただきましたが、どのような点に衝撃を受けたのでしょうか。
根本氏:このコンサルティングはエグゼクティブ層の思考の転換を1つの目的としており、具体的にはコーチングをベースにしたワークショップやセッションを行っていくプログラムです。
それらを通し、参加者の思考がどんどん変わり、事業が成功をしていくのを目の当たりにしました。その変化を見て「人ってこんなに変わるんだ」「人が変わることによって会社はこんなに変わるんだ」と衝撃を受けたんです。そして、その衝撃や変化を日本の方々にも届けたいと思い、イギリスから日本へ進出しました。
一見、順風満帆のように見えるかもしれませんが、イギリス生活では大病も経験し、波瀾万丈」な人生を歩んでいます。全ての経験が、今の私のコーチングに深みを持たせてくれていると自負していますね。
真の豊かさを創造する会社・L.C.L.を目指して
––今後のビジョンを教えてください。
根本氏:日本の方々、特に経営者を含めた日本企業で働いている皆さんが「真の豊かさ」を追及して、分かち合う社会作りに貢献できる存在になりたいと考えています。
現代社会では、一人ひとりで異なる豊かさや幸福に対する考え方を「〇〇こそが豊かさだ」というようなフォーマットに当わせなければならないと思っている人が多い印象があります。例えば、そのフォーマットに当てはまっていないから、自分は幸せなんだけれど、そういう自分を認められず、葛藤が起き、辛い想いをしている人がいると思うんですね。
そこで「自分にとっての豊かさ、真の豊かさ、そしてビジョン」に、枠に囚われずに気が付けたら、そこからイノベーションが起きるはず。個人も個人を抱える企業もそこから素晴らしいスタートが切れると確信しています。そういったところに寄与できる存在になりたいですね。
そのためにも、まずは今目の前にいるクライアントの企業価値の最大化を目指し、丁寧なサポートをしていきたいと思います。
––ありがとうございます。では最後に、読者へメッセージをお願いします。
根本氏:経営者にとって重要な力だと言われている「自己俯瞰の力」ですが、自分を俯瞰する、自分を他者の視点で見ることは簡単なようで非常に難しいことだと思います。
自己俯瞰によって、個人が成長していき、その個人の成長が組織の力になること。これは多くの企業活動から証明されており、実際にGoogleやマイクロソフトでは全社的にコーチングを取り入れ、社員の自己俯瞰力の向上を目指した取り組みを行っています。
そういったところをサポートさせていただくことで、皆さんの想いを着実に形にして、そしてかつ数字に反映させるまでサポートいたします。自己俯瞰、新たな視点、思考の転換、売上倍増などにご興味のある方はお気軽にご連絡なさって下さいませ。
執筆・校正=笠原