株式会社全国日本道連盟
山近 義幸
POSTED | 2019.12.17 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:7〜8年 決裁者の年齢:60代 商材:その他 |
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日本のことを学ぶなら「日本道」
日本道師範から若者へ語り継ぎたい7つの大切なことTopics
今回のインタビューは、株式会社ザメディアジョンの山近氏が運営する株式会社全国日本道連盟についてお話を伺います。活動内容はもちろん、起業のきっかけとなったザメディアジョングループの知覧研修や今後のビジョンについても語っていただきました。
株式会社全国日本道連盟 社長 山近 義幸氏のONLY STORY
日本道の学びはビジネスにも活かせる
–まずは、株式会社全国日本道連盟の事業内容をお聞かせください。
山近氏:弊社は、茶道や書道など、日本人が長年培ってきた“道”が付く習いごとの最後のものとして「日本道」を発足し、講座や研修を提供しています。
具体的には、日本道の師範による講演を通して、日本人が大切にしたい7つの分野である「大和言葉」「神話と天皇」「和食と和食文化」「文化伝統」「神社仏閣」「偉人」「出来事」を、若い方をはじめ多くの方たちに伝える活動を行っています。
–どのように運営をされていますか。
山近氏:学びたい方と教えたい方をつなげる会員制のオンラインプラットフォームを運営しており、こちら学生の方は無料で利用することが可能です。
会員になると、『月刊日本道』の購読、会員限定動画の視聴、メルマガ配信、各種研修・イベントの割引、日本道師範とのオンラインレッスンなどの特典を受けることができます。
–日本道の師範の方は現在、どれくらいいらっしゃるのでしょうか。
山近氏:2019年現在、日本道師範は49名います。
日本道には1級、初段、2段、3段、4段、5段の段位があり、段位取得後も知識や見識をより深めて行きたい方や、「もっと多くの方に広めたい」「若手に伝えたい」といった志のある方は、日本道師範養成講座を受講することができます。
師範になると、各地で行われる講座の開講や、オンライン講師としての講義配信、師範サミットへの参加など、幅広く活動をしていただけるようになっています。
–日本道の学びは、どのような場面で活きるのでしょうか。
山近氏:日本道の学びは、ビジネスをはじめいろいろなことに活かせます。
「日本の歴史や日本人が大切にしてきた文化を社員に教えてほしい」という経営者様からの依頼も少しずつ増えており、そういった法人向けの支援も行っています。
鹿児島の知覧に行って知った歴史の大切さ
–事業を始めようとしたきっかけについて教えてください。
山近氏:今から17、8年前に鹿児島県の知覧に行ったことがきっかけですね。私はそれまで15年ほど経営者をしていましたが、ある方に「経営者として君は薄っぺらい、浅はかだ。とにかく知覧に行ってこい」と言われて行ったんです。
知覧は、太平洋戦争で大勢の若者が特攻隊として飛び立っていった場所です。私は知覧特攻平和会館に展示されている特攻隊員たちの遺書を読んだ時に、「どうして人の為にここまでできるのか」と涙が止まりませんでした。
それまでの私は歴史の大切さを理解していませんでしたが、知覧に行ったことで「私に足りていないのはこれだったのか」と知り、歴史や偉人、本質を知ることの大切さに気づかされました。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言がありますが、私も歴史を学び始めたことがきっかけで、付き合う人がどんどん変わっていきました。
–山近様はザメディアジョングループの代表として「知覧研修」をされていますが、具体的な内容を教えてください。
山近氏:知覧研修は、特攻隊が当時利用した「気づきの宿 富谷旅館」に宿泊して、旅館の女将による講和や戦跡めぐり、特別料理などを通して当時の様子を疑似体験し、特攻隊員1000名以上の遺書を読むことで命の尊厳や慈愛、感謝の心について学ぶ独自の研修制度です。
これまで経営者や社員様、内定者様を中心に5821人もの方々に研修を受けていただいております。
しかし、戦争の歴史だけを学ぶと誰かを敵に回してしまうことも多く、それは私たちにとって理想の姿ではありません。歴史も大切ですが、もっと日本の伝統文化や大和言葉も取り入れていきたい。そう考えた時に誕生したのが、日本道でした。
2、3年以内に会員100万人が目標
–今後のビジョンについて教えてください。
山近氏:「日本のことを学ぶなら日本道」と、日本全国で日本道を知らない人はいないところまで目指したいですね。これが実現すれば、日本は変わると思っています。
最近、会員様向けに『月刊日本道』という無料の新聞を創刊しました。2~3年以内に会員100万人、師範100人、新聞100万部発行を目指しています。
–どのように社会的貢献をしていきたいとお考えですか。
山近氏:今、働き方改革が注目されていますが、個人の生き方についてはまだまだ改革できていないと思っています。
なので「生き方改革5KM」と題して、個人、会社、家庭、国家、教育の5つのKと、目標を立ててマネージメントをするMにバランスよく貢献していきたいです。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
山近氏:経営者様には、社員教育にぜひ日本道を利用していただきたいです。また、ザメディアジョングループで行っている「知覧研修」にも一度お越しください。
経営者様の多くは40代50代で歴史を学ぶことの大切さに気づきますが、少しでも早く日本の歴史を知って、その大切さに気づいてほしいですね。
執筆=山田
校正=米山