Social Good Foundation株式会社
高岡 壮一郎
POSTED | 2018.08.21 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:金融 創立:5〜6年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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最新の技術で創る“今の時代に合った社会貢献の形”
10数年の紆余曲折を経て目指す“資本主義2.0”Topics
Social Good Foundation株式会社 社長 高岡壮一郎氏のONLY STORY
豊かな社会をつくるために、自分ができることは何か?
私の社会人としての原点は「社会に、世界に貢献したい」にあります。
その原点となったのは、学生時代に世界を放浪し、インドでマザーテレサのつくった施設、マザーハウスでボランティアをしたことにあります。
かの有名な施設での活動を通じて、自分なりの「社会や世の中への貢献」に対するイメージを膨らませていきました。
社会貢献を行いたいと思う一方で、1人の個人ができることにはどうしても限界があります。多くの人に、社会に貢献することはどうしたらできるのか、大きな組織で行うことだ、そう気づいた私は、それを可能にしてくれそうな三井物産という商社に入りました。
約10年の勤務を経て、大きな組織だからこそできる多くのことを学んだのちに独立し、アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社を設立しました。
当時は不景気のまっただなかでしたが、純金融資産1億円以上を持つ「富裕層」の人口は増えており、日本の金融資産の約20%は上位1%の富裕層が保有しているとされていました。
その富裕層の投資と消費が活発になれば、経済全体が活性化すると考え、富裕層に向けた情報発信を行う富裕層限定のオンラインサロン「YUCASEE(ゆかし)」をつくりました。
富裕層に特化したものはそれまでなかったので、評判が評判を呼んで拡大し、会員の資産総額は1兆円を突破しました。
「YUCASEE(ゆかし)」に集う富裕層の生の声を聞いていてわかったのは、富裕層は資産運用、特に海外ファンド、ヘッジファンドに強い興味があるということです。数千万円から数億円単位の、富裕層だからこそできる資産運用です。
そこで海外ファンドに関する情報提供を専門にする投資助言業として「アブラハム・プライベートバンク」を金融庁に登録しました。
富裕層に対する投資助言は順調にその数を伸ばしていき、それと同時に別のニーズも存在することがわかりました。富裕層ほど使えるお金は多くなくとも、月々で一定の額を積み立てて資産運用したい30代・40代の人たちもかなりいるということです。
その人たち向けに「月5万円で1億円」というキャッチコピーで、海外ファンドで長期分散投資しながら毎月積立をする仕組み「いつかはゆかし」というサービスを2012年10月にリリースしました。
成長した新規事業と規制の壁
「いつかはゆかし」が多くの人に知ってもらえるサービスに成長した2013年10月3日、いつかはゆかしを運営するアブラハム・プライベートバンクに対して、6カ月間の業務停止処分の勧告が金融当局から下されました。
海外ファンドの取り扱いは当時の新分野で法令が定まっておらず、金融当局の規制が強化されたことで当社を含めて、同業の10社が業務停止になりました。今の仮想通貨業界でほぼすべての企業が業務停止命令や業務改善命令の行政処分を受けたのと同じ状況です。
一時はどうなるかと思いましたが、顧客を第一にしていると自信がありましたので、規制に対応して無事業務を再開できました。結局、規制に対応できて業務を再開できたのは当社だけ、他の会社は倒産してしまいました。
このあたりの修羅場は、自著「富裕層のNo1投資戦略(総合法令出版)」の「コラム」に詳しく書いてあります。
フィンテック企業としての成長
2015年にはグループ会社名を「あゆみトラストグループ」としました。アブラハム・プライベートバンクは、ヘッジファンドに特化するため、「ヘッジファンドダイレクト」に相互を変更しました。
2017年には金融庁の「『顧客本位の業務運営に関する原則』を採択し、取組方針の公表を行った金融事業者のリスト」にも掲載していただきました。現在の投資助言契約額は累計で900億円を突破しています(2017年12月現在)。
あゆみトラストグループとしての事業に関連して、起業家として、フィンテック企業として、これまでのITと金融の経験を活かして、Social Good Foundation株式会社を設立しました。これは独自の仮想通貨「SocialGood」が流通する、AIとブロックチェーンでつくる社会貢献プラットフォームです。
これまで「寄付」というとどこか肩肘張って行うもの、偽善と言われたりと何かしら無理を強いるものという印象がありましたが、これは個人の購買意欲や投資意欲が、自動的に社会貢献につながる仕組みで、個人の「欲しい」が社会をよくすることにつながる、いわば「資本主義2.0」とでも呼べるものです。
私の「社会、世界に貢献したい」を、最新テクノロジーを通じて実現する仕組みです。
この仕組みが独自のものであるとして、国際特許申請を行いました。同時に、世界中にこの仕組みが広まっていくうえでの安全性を高めるべく、米国証券取引委員会(SEC)にも登録しました。SocialGoodは現在500億円規模のICO(新規仮想通貨公開)を実施しており、日本初となるSEC登録のICOとなります。
このプロジェクトに、著名人を始め多くの方がご賛同くださいました。社会貢献活動で有名な一橋大学の米倉誠一郎教授、AIの世界的権威である明治大学の高木友博教授のほか、シティグループ、日興証券、楽天カードの元役員などにチームメンバーとして加わっていただいています。
明治大学とは、SocialGoodを通じたAIの有効活用に関する共同研究を行っていきます。
時代を経ても、社会貢献の必要性は失われることはありません。むしろ時代を経て技術革新が進んだ結果、今までよりも簡単に、ハードル低く社会貢献のできる環境が整ってきている、そう感じます。
今の時代に合った社会貢献の場を創り上げていく、それが私の目指す社会貢献の1つの形です。
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