株式会社HCT
山下大地
POSTED | 2019.10.16 Wed |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:20代 商材:その他 |
---|
SES・エンジニア教育・ゲーム機のシェアを行うIT企業
AI・XRエンジニアの不足を解決し、社会への貢献を目指すTopics
今回のインタビューは、企業へエンジニアリングを提供するSESを中心に事業を展開する株式会社HCTの山下氏にお話を伺いました。ITの可能性を広げ、社会に革新をもたらしたいと言う山下氏の取り組みと今後の展望について語っていただきます。
株式会社HCT 社長 山下 大地氏のONLYSTORY
【経歴】
1996年福岡県出身 2015年福岡県立筑紫高等学校普通科卒業。小学生からラグビーを始め、2011年全国中学ラグビー大会で全国優勝。2014年全国選抜ラグビー大会で全国8位。その後関東学院大学へラグビー推薦で入学したのち、脳震盪により選手続行不可能となり、部活を退部すると同時に大学も中退。
その後プログラミングに興味を持ち、元来好きであったテクノロジーの道に進みたいと思い、完全独学でVRアプリを個人で作ったり、パソコンなどのガジェットの修理をやったりしながら、就職活動を行い、インフラエンジニア として一部上場企業に入社。一年ほどエンジニアをした後、現在の会社を立ち上げた。
エンジニアリングの提供で人材不足を解決
–株式会社HCTの事業内容を教えてください。
山下氏:株式会社HCTの事業は大きく分けて3つあります。1つ目がエンジニア不足に悩まれている企業様と案件を探してるエンジニアの方を繋げ、企業様にはお悩みに合ったエンジニアリングを、エンジニアには仕事を提供するSESサービスです。SESサービスではエンジニアとして未経験の方から3年ほどの経験のあるエンジニアをアサインさせていただきます。
2つ目が未経験からエンジニアになりたいと思っている人を一人前のエンジニアに育てる
エンジニア教育サービスです。このサービスでは研修を通して様々な言語の研修プログラムを教えています。
最後3つ目が自社で開発したコンシューマーゲーム機器のシェアリングサービスです。具体的にはゲーム機を買ったは良いけれどあまり使わないという人と買いたいけれどお金がないという人をマッチングして、シェアリングを行なっています。
‒様々な事業を展開されていらっしゃるんですね。
その中で御社ならではの強みはどこにあると考えていますか。
山下氏:SESサービスに関して言いますと、株式会社HCTでアサインさせていただいたエンジニアに対しては、24時間365日サポートさせてもらっています。
またクライアントに対しても早いレスポンスを心がけています。例えば案件情報が流れてきた際に素早く反応することで、クライアント もエンジニアもいろいろな選択肢の中から最も合うものを選ぶことができる。延いてはクライアントの案件に対して適合する人材をマッチングすることに繋がるんです。
教育サービスに関しては、まったく未経験の方でも成長していけるような案件を提供している点、外部研修を行っている点が強みだと思います。
‒山下様が事業を進めるにあたって大切にしていることは何ですか。
山下氏:やはり何よりも働いているスタッフが大切なので、彼らが働きやすい環境を作ることを重要視しています。
ALSを解決したいという想いが起業のきっかけ
‒この業界に興味を持ったきっかけについて教えてください。
山下氏:私が高校生のころに放送されていたALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気をテーマにしたドラマや番組を見たことがきっかけです。それを見て、ALSをどうにか解決できないかと考えるようになったんです。
その後VRというテクノロジーに出会って「これを使ったらALSに対して何かできるのではないか」と思い、いろいろと調べていく中で、IT業界に興味を持ち、この業界の可能性の大きさに気付きました。
そこからこの業界に入り、自分自身もエンジニアとしての経験を積み上げで、今の会社を立ち上げました。
‒IT×医療に高校生のころから関心があり、自分の手で何かしたいと思われて起業されたということですね。
先ほどお話いただいた事業内容とは別に医療の分野で何かされていることはありますか。
山下氏:例を挙げると、VRのヘッドマウントディスプレイ『OculusGo』という端末があるのですが、それを持って寝たきりの子供たちがいる病院に訪問させてもらい、子供たちにVRを体験してもらうイベントを行いました。
子供たちはとても喜んでいて、病気の方の心身を支えるのに、テクノロジーはまだまだ可能性を秘めていると改めて実感しましたね。そしてその技術は、きっと医療の問題だけではなく、人間社会そのものを根本から変えていけるような仕組み作りに繋がっていくと思うんです。
私も最初は初心者でしたが、IT業界は初心者に優しい業界なのだと入ってはじめてわかったんです。だからこそ、今度は自分が「IT業界に進みたいけれど1歩が踏み出せない」と思っている人の手助けをしたいと考え、現在のサービスを提供しています。
AI後進国・日本を支える取り組みを
‒今後の目標について教えてください。
山下氏:現在展開しているエンジニアのマッチングサービスの中で、AIエンジニアやXRの人材、IOTの人材リソースを獲得し、人材不足を解決する仕組みを作ることが短期的な目標です。そもそも日本はAI後進国なので、そこを解決していけるような案件や教育をしていきたいとに思っています。
長期的には、VRテクノロジー開発をしたいと考えています。私が実現したいことの1つに「人間のソフトウェア化」というものがあるんですね。これは例えば誰かが亡くなった後でも、人や企業の中でその人が生きているような状態を作る仕組みです。これをAIとVRとIOTを使ったテクノロジーで開発したいと思ってます。
これまでは人間の脳内処理や感情の表現を扱うのが難しかったのですが、テクノロジーの発展によりだんだんと可能になってきているんです。私の夢も今ある最先端テクノロジーを組み合わせたら必ず実現できるはず。皆さんにはそのテクノロジーが開発された世の中を楽しみに待っていて欲しいですね。
‒読者にメッセージをお願いします。
山下氏:エンジニアの方はもちろんフリーランスの方も経営者の方も、こういう事業がやってみたいという目標を持っている方のサポートができると思います。ITに興味ある人もそうでない人も株式会社HCTに興味を持っていただければ、ぜひご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原