One Stone株式会社
池山智隆
POSTED | 2018.01.05 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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世の中に「一石を投じる」存在を目指して。
不動産業界を変革するVR見学サービス「Warp」Topics
One Stone株式会社 社長 池山 智隆氏のONLY STORY
経歴
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1989年、埼玉県狭山市出身。2008年、埼玉県立浦和高等学校卒業。2013年、首都大学東京卒業。大学時代、観光庁主催の多企業連続型インターンシップに参加し、近畿日本ツーリスト、全日空、ロイヤルパークホテル、観光庁での経験を積みマネジメントの重要性を痛感。2013年、新卒で株式会社船井総合研究所へ入社。住宅・不動産業界を中心にコンサルティングに従事。特にインターネットを活用したWEBコンサルティングは業界第一人者としてさまざま成功事例をプロデュース。
2016年12月One Stone株式会社を創業。社会に一石を投じることをテーマに、不動産向けVR見学サービス「Warp」を運営。
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理想の組織像を追い求め、辿り着いた起業への道。
私は現在、ワンストーン株式会社を経営し、VRを用いた不動産内見サービス「Warp」を提供しています。まずはじめに、私が起業を志した、そのきっかけからお話いたします。
私は大学卒業後、とあるコンサルティング会社に就職したのですが、そこで感じた評価制度への疑問が、起業の出発点となりました。
私が就職したコンサルティング会社では、大きく分けると2タイプの人間が在籍していました。ビジネスモデルやちょっとした業務効率化を達成する仕組みをつくったりすることが得意な「職人気質」な人間と、営業やコミュニケーションが得意な人間の2パターンです。どちらも事業を運営するにあたり、とても大切なのですが、その会社では「職人気質」な人間を上手く評価しきれていない部分があると感じていました。
もちろん事業内容は大変素晴らしかったですし、日々お客さまのお役に立てていることを実感しながら働くことができていたのですが、「もっと仕組みの作り手が評価されないと、時代に合わなくなるのではないか、そういった組織づくりをしている団体を知りたい」というモヤモヤした気持ちは日に日に大きくなり、ついにある時、別のIT企業への転職を決意しました。
新しく入ったその会社では、組織体制が非常に特徴的で、役員以外は全員同じ役職、プロジェクト内でもマネージャーがおらず、皆がフラットに意見交換できる環境がありました。
しかし実際に働いてみると、全員から意見を吸い上げるがゆえに意見がまとまらなかったり、良くも悪くも給与が平等で、努力が反映されづらいといった点もあり、改めて組織づくりの難しさを実感したのです。
こうした経験を通して、やはり理想の組織を作るには、自分で起業し、実験を繰り返してみるしかないという想いを抱くようになり、共感してくれた同僚たちと3人で設立したのが、ワンストーン株式会社です。
VR見学サービスは、もともと前職時代に温めていたアイデアだったのですが、時代の潮流を鑑みて、必ず需要があると見込み、この業界で戦っていこうと決めました。
不動産業界をガラリと変える、物件探しの新しいカタチ
私たちの主軸事業は、VRを用いた不動産見学サービス「Warp」です。お客さまはスマートフォンと簡易的なVRゴーグルさえあれば、直接現地に足を運ばずに、気になる物件を360度VRで見学することができます。
10年前に比べ、自宅で収集できる情報量もインターネットによって圧倒的に増えましたが、間取図や写真をだけではやはり現地に見学に行った際に「想像していたものと違っていたな。」といったミスマッチがまだまだ頻繁に起きています。
私たちのサービスを利用することで、そうしたお客様のイメージと実物とのギャップを埋めることができるのです。お客様は、専用のアプリをスマートフォンにダウンロードし、不動産企業から無料で送られてくるVRゴーグルを用いるだけで、店頭に訪れる手間すらなく、好きな時に、好きな場所で、気になる物件を見学することができるようになります。
不動産企業様からしても、顧客が事前にある程度の納得感を得たうえで、現地の内見に訪れることは、営業効率の向上や、時間の節約につながりますし、双方にとって有意義なサービスであると思っています。
2017年の6月にリリースしたサービスですが、約半年で北は北海道、南は沖縄まで、合計50社以上の不動産企業様にご利用いただいています。
新たな時代の先駆者へ。社会にとって「毒にも薬にもなる」サービスづくり
私たちのサービスがこれからどんどん普及していくことで、いずれは日本全国の物件がVRで見学できるようになれればいいですね。
VR見学の他にも、不動産企業様と協力することで提供できるサービスはたくさんあるはずです。例えば現在、ある地域の治安や、学校の情報、交通の便の良さなど、物件以外の情報も豊富に揃う、不動産ポータルサイトについて対話を重ねているのですが、実現するためには、その地域のことを誰よりも知っている、不動産企業の皆さまとの関係が不可欠と感じています。
私たちのサービスは、ともすればこれまでの不動産業界の「当たり前」を大きく変えてしまうものです。不動産企業にとっては、営業のやり方や集客等、考え直さなければいけないことも多々あり、またこうしたテクノロジーに対する抵抗感を持たれる方もいらっしゃいます。
しかし、日進月歩で技術が進化している今の世の中で、テクノロジーの活用自体は避けられないことです。そうした中で、いかに素早く最新のテクノロジーを取り入れ、新しい不動産会社のあり方を考え、適応していくかが生き残るためには必須条件となります。
弊社と不動産企業様は、サービスを提供する側、利用する側という関係はもちろん、新しい不動産業界の時代を共に作る仲間として、お付き合いさせていただきたいと思っています。
このような想いで、私たちが今手掛けているもの、これからつくろうとしているもの。それらが社会に対して、どのようなインパクトを与えるのか。「毒」になるのか、「薬」になるのかは、利用いただく方次第です。
私たちは社会の慣習や、既存の仕組みに囚われることなく、面白いと思ったことを次々と試せる集団でありたいのです。
自分たちが本質的に必要であると信じたものを、つくり、発信していく。その様な、世界に対して「一石を投じる」存在へ。社名に込められたその想いを、これからも体現し続けていきます。