株式会社ブレーンパートナー
佐藤 千里
POSTED | 2018.11.26 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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副業ではなく複業ワーカーの労働インフラを創る
クラウドワークスとの連携で豊富な人材と企業をつなぐTopics
突然ではあるが、ビジネスディベロップメントという言葉をご存知だろうか。ビジネスディベロップメント、通称ビズデブは企業の事業開発のマネジメントなどを行う業種の一つである。
今回話を伺うのは、このビズデブ領域から特に企業の課題とされている人手不足を解決するため、企業と人材のマッチングを行う株式会社ブレーンパートナーの佐藤氏である。
事業の内容や創業の経緯、今後の展望について詳しく伺っていく。
株式会社ブレーンパートナー 代表取締役 佐藤 千里氏のONLY STORY
人材のデータ、契約企業の豊富さ、企業からの信頼度に強み
株式会社ブレーンパートナーのサービスはどのようなものなのか。代表取締役である佐藤氏に伺う。
「弊社では、企業の経営課題を解決できる知識・ノウハウを持っている専門家とそれらを希望する企業のマッチングを行なっています。
デジタル化が進む現代において、特にエンジニア、デザイナーの人材不足は深刻化したまま。同時に、それ以外の職種として、例えば、営業、人事、経理・財務、そういった人材の確保で悩む企業と仕事を探している人を繋ぐのが、株式会社ブレーンパートナーです。」
こうしたエンジニア、デザイナーの人材不足に頭を抱えているのは、日本企業だけではないのだと佐藤氏は語る。
「今、いたるところで働き方改革が叫ばれていますよね。しかし、実際に現場の働き方が変わっているかと言えば少々疑問を感じてしまいます。その中でも、働きにくい環境であると思われがちなエンジニア、デザイナーの不足は、日本のみならず世界中でも挙げられる課題なのです。この領域は営業のように数字で可視化できないので評価がしにくく、人材採用の判断も難しい。
そこにおいて、弊社では応募者との面談にも力を入れ、人材のスキルをきちんと把握しています。その上、腕のある営業マンが企業のヒアリングを十分に行うことで、両者のニーズに沿った提案を行っています。」
同業他社が混在する中で、株式会社ブレーンパートナーはトップの業績を誇る。佐藤氏らが選ばれる理由は、どこにあるのだろうか。
「弊社の強みは、人材データベースの厚さ、契約企業の豊富さ、企業からの信頼度にあると考えています。
データベースについて言えば、弊社はクラウドワークスの200万名のデータと連携しているので、他社に登録していない人材も見つけられる点は特徴だと思います。依頼をいただく企業についても、クラウドワークスは業種や業界、企業の規模を問わず幅広い顧客があるので、エンジニアやデザイナー以外のソリューションの要請にも即座に対応できます。」
株式会社ブレーンパートナーの事業を運営するにあたって大切にしていることについても伺った。
「とにかくメンバーには顧客至上主義、すなわち内部じゃなく外部に目を向けるように話しています。登録者と企業どちらに対しても、十分に時間をとって対応しています。しかし、それだけでは内部のコミュニケーション不足を招く恐れもあるので、週1回ペースでメンバーと1対1で会話する時間を大切にしていますね。」
AI事業で抜群の実績を残しブレーンパートナー設立へ
佐藤氏が起業するに至った経緯はどういったものなのか。
詳しく伺うと、学生時代に長期インターンシップの斡旋をする会社で自らがインターン生として社会人経験を積む中で、時間や場所にとらわれない働き方、新しいライフスタイルの提供を考えるようになったのだという。
「インターンで多くの企業を知っていくうちに働き方について考えるようになりましたね。今ある正社員や派遣、アルバイト、それら以外にも働き方があると思えて…。さらに言うと、その新たな働き方の選択肢は新しい生き方につながると感じたのです。」
のちに、佐藤氏は21世紀の新しい働き方を提供するクラウドワークスに就職する。その時の活躍についてこう話す。
「入社後は主に営業を担当していました。それと同時にプロジェクトが実行可能かどうかを調べる仕事、いわゆるフィジビリティスタディもやっていましたね。
例えば、携わった商品の一つに、AIのサービスがありました。それは大量の質問、回答文をロボットに学習させるといった商品なのですが、これが次々と名だたるメーカーに売れたのです。
その後、当時は最年少の事業責任者として動画事業を任されたのですが、実は今度はこれが大失敗。動画の知識、経験不足できちんと戦略を描けなかったのが原因でした。その後、AIに戻って、AIを商品プランとして確立させました。」
その成功を置き土産に、2017年10月、株式会社ブレーンパートナーの立ち上げに参画した佐藤氏は、この3年間を振り返って語る。
「自分が携わった商品やサービスで『新しい成果が生まれた』とお客さんに言ってもらえる瞬間が、一番嬉しい時ですね。より多くのお客様にそういった感動を与えられるように、弊社のメンバー全員が同じゴールに向かって走っています。そんな雰囲気に心地よさを感じてます。」
働く人を幸せになる組織を目指して
ここまで佐藤氏に会社設立までの話を伺ったが、今後はどんな目標を持って株式会社ブレーンパートナーを牽引していくのだろうか。
「まず、この2、3年の間に単月の売上を1億円にまで上げることが1つの目標です。売り上げはお客さんの満足度であり、期待値の裏返しでもあると思うので、まずは1億という数字を追いたいと思います。
中長期的なビジョンは2つあり、一つ目は弊社を通じて働くビズデブ領域の人の信用が積み重なるようなインフラを作ることです。もうひとつは、ブレーンパートナーで働くメンバーが幸せになる組織にすること。楽しく働けないと事業は成長しないので、そのために一人一人と向き合う時間をこれからも大事にしていきたいですね。」
最後に、ここまで読んでくれたあなたに佐藤氏からのメッセージです。
「ITの進化やグローバル化に伴う価値観の変化によって、多様な働き方が許容されつつありますが、一方で、まだまだ挑戦したくてもできない状態やそもそも機能していない部分が多いのも事実だと思います。その課題の解決こそが、ブレーンパートナーのミッションだと考えています。
私たちなら、みなさんが持つそれぞれの経験、人脈、スキルやノウハウを、企業で活かすことができますし、企業がそれを求めていることも知っています。なので、働き方に疑問を感じていたり、新たな挑戦をしたい人は、ぜひ、ブレーンパートナーのドアを叩いてほしいと思っています。」
執筆=増田
校正=笠原