株式会社リブセンス

村上 太一

最年少上場社長に今20代が聞きたい事を聞いてみた

これからの時代に求められる“個の力”とは?
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ベンチャー稲門会特別企画インタビュー【第2弾】として、株式会社リブセンスの代表取締役社長を務める傍ら、ベンチャー稲門会にも携わっておられる村上太一様に取材の機会を頂きました。

早稲田大学在学中に同社を立ち上げ、26歳という若さで東証マザーズ・東証一部への上場を果たした村上様。
史上最年少の上場社長として広く知られており、若手起業家や起業を志す若者、ベンチャー企業への就職を考えている学生層からも注目されている起業家のお一人です。

今回は、学生時代から起業家として活躍されてきた村上様に「今、20代が聞きたいこと!」を投げかけさせて頂き、「今、20代へ伝えたいメッセージ!」についてもお話をお伺いしました。


<目次>

1. 「今、20代が聞きたいこと!– ① –」
  伸びる人は「自分を信じ、自分を疑う」

2. 「今、20代が聞きたいこと!– ② –」
  起業から今に至るまでに磨いた マイルール

3. 「今、20代へ伝えたいメッセージ!」
  起業・ベンチャーで鍛えられる“個の力”

4. 「ベンチャー稲門会について」
  早稲田から広がる起業の輪。

株式会社リブセンス 代表取締役社長 村上 太氏のONLYSTORY

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経歴

1986年、東京都生まれ。
早稲田大学政治経済学部1年生だった2005年に同大学のビジネスプランコンテストで優勝。
翌2006年、株式会社リブセンスを設立、代表取締役社長に就任。
「成功報酬型の求人情報サイト」という革新的なサービスを生み出し、同社を急成長させる。2011年12月に社長として史上最年少の25歳1ヵ月で東証マザーズに株式上場。
26歳となった2012年11月に、史上最年少社長として東証一部に上場。

現在、「起業家精神が最も旺盛な大学を創る」をミッションに掲げるベンチャー稲門会にも携わっている。

伸びる人は「自分を信じ、自分を疑う」

––本日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございます。
今回、本章〜2章では学生時代から起業家精神を養い続け、今なお第一線でご活躍されている村上様へ、20代の学生や若手社会人から募った質問をもとにお話を伺います。
3章では、起業を考えている、もしくはベンチャー企業で成長したいと考えているが一歩踏み出せずにいる20代へ、村上様からのメッセージを頂きたいと思っております。
そして最後には、村上様が幹事を務めておられる『ベンチャー稲門会』についてもお伺いできればと思います。宜しくお願い致します。

村上氏:はい。よろしくお願いします。

––早速ですが、「今、20代が村上様に聞きたいこと!」からお話を伺ってまいります。と言いますのも、経営者プラットフォームを運営する当社には以前から様々な声が寄せられており、その中にぜひ村上様のお話を聞きたいという声が挙げられています。
そこで、今回は村上様にお話をお伺いするにあたりまして、起業を考えている、もしくはベンチャー企業で成長したいと考えている20代からの質問を募らせて頂きました。
まずは、起業やベンチャー企業への就職を考えている学生層から多く挙げられた質問から伺ってまいります。

一つ目の質問がこちらです。
「伸びる人、成長する人の共通点はどのようなものがありますか?」

学生起業、最年少上場などを成し遂げられた村上様の実績を知る学生層から、ぜひ伺いたいとの声がありました。

村上氏:一言でいうと、“自分を信じていながら、自分を疑っている”感覚のある人は伸びると思います。自分はやればできる!大きいことを成し遂げられる!と信じながらも、自分よりすごい人がいる、まだまだ不完全だ、と自分を疑っている感覚を持っているということですね。
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自分を過信して疑うことをしない人や自分を疑ってばかりで信じることが苦手な人がいる中、自分を信じ、かつ疑っていられる人というのはそう多くないでしょう。

––自分を信じながらも、疑う。そのバランスが大切なのですね。

村上氏:はい。様々な人にお会いしてきた中で、私はそう感じています。
これは僕自身も、学生起業や最年少上場などを経験してきた中で意識してきたことでもありました。
初対面の方は「最年少上場」といったこれまでの実績に目が行くことが多いかもしれませんが、実はこれまでに『1位』を取ったことはないんです。
例えば、中学進学時には私立受験で落ちていますし、その後進学した中学ではそこそこ勉強を頑張りましたが、学年成績で1位にはなれなかった。
高校時代でいえば、クラス1位になったこともありません。
そうしたことがあったからでしょうか。
一定のラインまではいけるという自信はあるものの、上には上がいることを知っているので「もっとすごい人はいる!学び続けなきゃいけない!努力し続けなきゃいけない!」という感覚がずっとあるんです。

––著書『リブセンス〈生きる意味〉』にも“適度な劣等感”という言葉がありますが、まさに今仰ったようなことでしょうか。

村上氏:はい。本の中でも触れていますが、僕は本当に普通の家庭で育ったんです。今となっては、世間の皆様から最年少上場社長!と言われますが、特別な環境で特別な何かを養ってきたわけではありません。優秀な若手起業家が日々生まれ続けていて、世の中のニーズや状況が激しい変化を続ける中、僕自身まだまだ上を目指さないと、という気持ちは常にありますね。

––これまでに成し遂げてこられたことを伺っていると、さらに上を目指すモチベーションを維持するのは並大抵のことではないと思います。


二つ目の質問についてはいかがでしょうか。
「モチベーションを維持するために、どのような習慣や心がけをお持ちですか?」

村上氏:今ではあまり「モチベーション」というものを意識することがなくなりましたが、モチベーションというのは一つの理由ではなく、合わせ技で高めたり維持したりしていくものだと思っています。
もっと良いサービスを作りたい!もっとインパクトのあるものを創りたい!とか。社内の期待に応えたい!◯◯さんに負けたくない!といったものでもいい。そうしたものが複合的に絡み合って構成されていると考えているので、それぞれの想いや理由を自分なりに意欲や行動力につなげていくことが大切だと思います。

––とはいえ、経営者として過ごす中では辛く、逃げ出したくなる時もあるかと思います。次のようなご質問も頂いておりますが、いかがでしょうか。

「失敗や辛いことを乗り越えていくために意識していることはありますか?」

村上様のインタビュー記事や写真を拝見していると笑顔でいらっしゃる印象が非常に強いのですが…。

村上氏: 意識はしてないですが、小さい頃からいつもニコニコしていましたね(笑)。
失敗や辛いことに直面した時には、そこから抜け出した後にネタになる楽しみを想像しています。きっと後々「あのしんどい時があったから今がある!」と話せるようになるから、と。
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加えて、シンプルですが健康でいることも非常に大切です。
健康じゃないとネガティブな気持ちになりがちで、本来向かうべきではない方向へ意識が向いていってしまうことが多いですからね。僕の場合は睡眠時間を本当に大切にしています。

起業から今に至るまでに磨いた「マイルール」

––続いて、本章では起業を考えている若手社会人から多く寄せられたものを伺ってまいります。まずは経営者の心身のバランスについてです。

「経営者には、心と体のバランスが必要だと言われます。精神・メンタルを安定した状態に保ち続けるために大切だと考えていることはありますか?」

村上氏:そうですね…。理由を言葉にする、言語化することが非常に大切であると考えています。
人はしんどい時、やめる理由を自分で作るんです。
だから、やる理由や続ける理由を、感覚ではなく言葉にします。
「20代のうちに圧倒的に成長する」ということを掲げているならば、なぜそこまでして成長したいのかを言葉にする。
先ほどのモチベーションに関する質問に関連してくるかもしれませんが、この「理由の言語化」による力は僕自身も実感しています。

––創業後、事業を売却するかどうか悩んでいた時期もあったと伺いましたが…。

村上氏:はい。まさに、言語化の力を体感したのはその時です。
事業の先を見通せず、「もはや、これまで…」と思っていた時期があり、その年の年末に知り合いの経営者に「事業を買ってください」と申し出たことがありました。
その後、正月休みの期間に改めて考えました。なんのために会社をやっているのか、と。
僕は他人の幸福に貢献できたときに幸せを感じる。
一人では、他人の幸福に大きく貢献することはできない。
だから会社を興した。その考えはこれからも変わらないのであれば、たとえ事業を売却してもまた新しい会社を作るだろうと考えた僕は、同じ苦労をするのであればここで踏ん張ってみようと思ったんです。
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この時、それまでは無意識に胸の中だけに抱えていた想いが言葉になりました。
それが今掲げている企業理念「幸せから生まれる幸せ」であり、当時はまだ前例のなかったビジネスモデルに行き着く原点にもなりました。

––理由を言葉にすることはつい後回しにしがちですが、それほどまでに影響力が大きいのですね。習慣という観点では、次のような質問も挙がりました。

「習慣化しているマイルールはありますか?」

村上氏:もう長く続けている習慣の一つに「アファメーション」があります。

こうなればいいなという願望が現実になっている場面を想像し、その状態を繰り返し言葉にして唱え続けることで潜在意識に働きかけるのがアファメーション。
例えば「最年少で上場したい」と語るのではなく、「最年少で上場しました」と口にするのです。僕の場合はその言葉に映像も加えてより具体的に願いが叶った状態を想像できるようにしています。

––ただ願う、思うだけではなく、言語化とアファメーションという習慣を通してその熱量や行動力を維持しているのですね。

村上氏:そうですね。もっと具体的な習慣で言えば、僕はメモをとらない日は無いというくらい日頃からメモをとるので、様々なツールを活用しながらメモしたことを管理、活用しています。
例えば、メモで言えばタスクの優先度や緊急度に応じて「Captio」と「Evernote」を活用していますね。情報収集面で言えば、「Flier」と「Nuzzel」も便利ですよね。

––史上最年少の速さで上場を果たし、その後も第一線で活躍なさっている裏側では、やはり想いの部分の維持・向上だけではなく、具体的な効率化・生産性向上のための習慣も数々身につけていらっしゃるのですね。
効率化を図るためのアプリ・ツールに関しては非常に詳しく、ご自分でもアプリを作ってしまったと伺いました。

村上氏:お風呂でも音声でメモがとれたらいいなと思い、自分でアプリも作ってしまいました。
「明日ランチに行く」と携帯に話しかけると自動で書き起され、その文面がメールに飛ぶ仕組みです。マニアックですかね?(笑)
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––幾つかのアプリを使いこなす方は多くても、ご自身で作ってしまうほどの方はそう多くないと思います…!

起業・ベンチャーで鍛えられる“個の力”

––本章では、ご自身の20代も振り返って頂きながら、「起業したい」「ベンチャーに就職して成長したい」と思いつつも一歩踏み出せない20代の若者に向けたアドバイスを頂けますでしょうか。

村上氏:そこの一歩が踏み出せない、もしくは大手への就職を希望する人が多いのは、やはり「安定」を求めていることが大きいのでしょうか。
でも、本当の意味での「安定」を考えてみてほしい。僕は、本当に安定している状態とは「その人本人に力がある状態」だと思っているんです。
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––変化が激しく、5年後、10年後がどうなっているか予想が難しい現代は、まさに自力というものが常に試される時代であるとも言えるのかもしれませんね。

村上氏:そう思います。今は大手企業や銀行ですらディスラプトされ、不確実性が増している時代だからこそ、個に力があることが大切です。

そういった意味で、起業やベンチャー企業への就職というのは個の力を磨くための最適な選択の一つだと思います。
多くの場数を踏めますからね。そうした環境で前のめりになって挑戦を続ければ、個の力は磨かれていきます。
大手企業にそういった環境がないわけではありませんが、大手企業は分業制なので、良くも悪くも体制が整っているんですよね。

––起業やベンチャーで働こうと決めた時、周りから厳しいことを言われたり応援されなかったりすることもあると思いますが、そういった周りからの反応に戸惑う若者にとって大きなエールになるお話だと感じます。

村上氏:僕自身は学生のうちに起業をしていますが、やはり若いうち、20代のうちに「起業」「ベンチャー」という環境に身を投じることは大きな意味があると思いますよ。
例えば、ベンチャーというカオスな環境に飛び込むと、日々環境が変わり続ける中で一気に吸収していくことが求められます。
そうした中では、必死に勉強しなくてはいけない場面があるし時には働く時間自体を増やしながら経験と学びを得ていくということもしていきます。
家庭を持つとそのような働き方は難しくなると考えると、やはり個を磨くために挑戦するなら20代。

––具体的には、村上様が思う『個の力』とはどのようなものを指していらっしゃいますか?

村上氏:これまでの「安定」が崩れてきている時代ですから、未知なる環境や不確実性のあることに挑戦したり行動したりしていく姿勢や能力が大切です。
より具体的に言えば、未知なるものに対して答えを出していく、信じたものを形にしていくというもの。そうしたものが今後は『個の力』として欠かせないと思いますね。
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学生や若手の社会人、起業家と会って話を伺っている中でも、過去の意思決定のエピソードについて聞けば、その人がどういう人なのか概ね分かってしまいます。

なぜ、それを選んだのか?
なぜ、それをやめたのか?
それらを聞いていると、どのような価値観を持った人なのかがよく見えてくるのです。

––起業におけるパートナー選びや創業期の人材採用を行う際、そのような視点は非常に参考になりそうですね。

早稲田から広がる起業の輪。ベンチャー稲門会の魅力


––先ほど「起業家精神」という言葉がありましたが村上様が携わっておられるベンチャー稲門会が掲げるミッションにも通じるところがありますね。

村上氏:そうですね。ベンチャー稲門会は「起業家精神が最も旺盛な大学を創る」をミッションとして掲げていますので、若手にはどんどん起業やベンチャーといった世界に飛び込んでいってほしいと思っています。
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もっと言うと、僕としては、第2のトヨタやホンダと呼ばれるような企業や世界に通用する起業家・経営者を生み出し、新たな産業を興していかなければならないと考えています。
そのために、20代の若者が新しいことに挑戦できる環境を広げていくというのは大きな意義があります。

––実際には、ベンチャー稲門会の活動はどのような雰囲気の中で行われているのですか?

村上氏:個人的な意見ではありますが、早稲田大学の人は独特の雰囲気がありますよね。泥臭く、個性が強いというような(笑)。
稲門会の活動では、その早稲田感が漂う中で「起業」「ベンチャー」という共通の言語や意思を持っているたくさんの早稲田出身者と意見交換したりつながりを持ったりすることができます。
個性の強い早稲田出身者が、年齢や業界問わず集まれるとても貴重なコミュニティであり、特に20代・30代の方にとってはたくさんの刺激を貰えるチャンスと言えるでしょう。

––今後は、どのような会にしていきたいとお考えですか?

村上氏:今後は、ベンチャー稲門会が若い学生も応援できるような舞台になれると嬉しいですね。
会員内のつながりだけでなく、起業家精神のある学生も巻き込んだコミュニティにしていくことで、学生たちも自身の中で言語化をしたり刺激を送り合ったりするような良い連鎖をどんどん広げていってほしいです。
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––最後に、先輩起業家との交流を求めている早稲田大学生や卒業生の若手社会人に対して一言頂けますでしょうか?

村上氏:ベンチャー稲門会では、私や平野事務局長を中心に様々な活動をどんどん行っていきますので、ぜひ気軽に参加して頂けると嬉しいです。

現在、会員も募集していますので、皆様の周りに早稲田卒の経営者の方がいましたらぜひご紹介ください。

当会をさらに盛り上げてくれるような、20代・30代の熱気溢れる経営者の方のご参加をお待ちしています!
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––村上様、 本日は貴重なお話をありがとうございました!

ベンチャー稲門会↓


執筆=SAKUMA製作所

編集・校正=山崎

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