株式会社IPPOME
小林嶺司
POSTED | 2016.08.29 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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飛躍への一歩目、私たちが応援します!
人と人を繋ぐ場を創り、価値ある可能性への一歩を提供する。Topics
株式会社IPPOME 社長 小林 嶺司氏のONLY STORY
シェアハウスでの時間が気付きをくれた。
法政大学へ進学した私は、「自分は何をやっているんだろう」という虚無感を感じながら毎日を過ごしていました。サークルもコンパもあり、生活自体は楽しかったんです。問題は、自分の希望よりも親の意見を尊重して、知名度で大学を選んでしまった事でした。選ばされる人生ではなくて、自分の人生を探したい。そんなモヤモヤした思いを払拭したくて選んだのが、東京のシェアハウスでの生活でした。
シェアハウスは、すごく面白かったです。社会人、新たな事に踏み出そうとしている人、世界を旅する人など、いろんな価値観を持った人が集まっていて、「自分にできることは何だろう」と迷っていた僕にヒントをくれました。「今やりたいことを片っ端から叶えてやる」と決意した時も、「いいね!!」「かっこいいじゃん!」って応援してくれた。「それになんの意味があるの?」とか「お金になるの?」とか、ブレーキをかけるような人は一人もいなかった。
19歳で、渋谷で初めてカフェを開店した時も、ノリノリで手伝ってくれて。結果的には「身内が集まる店」にしかならなかったけれど、自分で何かを立ち上げる楽しさを実感できました。
20歳で、「世界一周」の旅に出て、その経験を本にまとめて出版もしました。やりたいと思っていた事を全て実現できたのは、僕の夢の実現を本気で応援し、成果を喜んでくれる人たちがいたから。「僕が夢を語り、冒険し続ける人生を見せる事で、彼らの勇気や力になる。それこそが僕の人生だ」。
自分の使命に気付き、株式会社IPPOMEを設立できたのも、あのシェアハウスでの時間があったからこそなんです。
みんなの一歩目を後押しする企業。
IPPOMEという社名には、「新たな可能性の創造」という理念があります。現在は、「不動産×IT(コミュニティ)」をテーマに、シェアハウス・ゲストハウス事業を展開していますが、大事なのは、価値を見出せていなかったような場所にうちが関わる事で、新しい色がつくことなんです。
たとえば、何かに悩んでいる人の悩みを解決できるご提案だったり、自分の色が出せていない人を色づかせるためのサイトデザインだったり、みんなの一歩目を後押しできる事業であれば、何でも良いんですよね。
シェアハウス・ゲストハウス事業も、鎌倉の空き家問題解決の一歩になればという思いから始まりました。空き家をうちが購入してリノベーションし、住民に貸し出す。そこから地域の方々、オーナー(大家)、ユーザーの3者に喜んでもらえたら良いなと。
鎌倉という街は、若者にとって非常に敷居が高く感じる街だと思うのですが、そのハードルを下げて、「若者が鎌倉の新しい可能性を切り開くんだ」と伝え、みんなを巻き込んだコミュニティを作ることで、僕らを含めた「4win」の達成を目指しています。
シェアハウスの物件探しからイノベーション、入居者の募集、運営は、コミュニティでの生活経験があるパートナーに任せています。うちは予算を提供し、彼らが個人事業主として運営し、収益の何%かを還元するのです。パートナーとの確かな信頼関係がないと絶対に成立しませんから、シェアハウスだからこそできているスタイルだと思いますね。
現在、湘南エリア全体で「鎌倉sharehouse1192」を11件、箱根にゲストハウスを1件展開しています。物件は今ガンガン増えており、入居者の募集も順調に進んでいます。茅ヶ崎は僕が生まれ育った地域。地元LOVE!なので、僕らのビジネスが、結果的に大好きな地元のために役立てばいい。その気持ちだけですね。
シェアハウスから日本全体へ。
僕らが目指しているのは、「みんなが一緒に上がっていけるコミュニティづくり」です。和を重んじてきた日本人ですが、今ってつながっていないと思いませんか。
これからは、人とつながって、みんなで何かをなして行く時代だと思うので、目の前の人から大切にして、つなげていくことを大切にしたいなと思いますね。経済発展も心の豊かさも、みんなで高いレベルを両立していく。それを実現するための手段であり、みんなが主体的な人生を歩めるような社会の最小単位がシェアハウスかなと思います。
今はこの小さなコミュニティが主体ですが、私たちのノウハウを派生させることで、コミュニティを拡大して行き、最終的に日本という国そのものが、本物のコミュニティになれたらいいなと思いますね。