株式会社ノーパット
久保 勇太
POSTED | 2019.04.01 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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企業の問題解決のためにサービスを拡大する輸送会社
世界中の商品をボーダレスに届ける未来を作るTopics
今回のインタビューは、国際輸送の格安サービスを展開する株式会社ノーパットの久保氏にお話を伺いました。輸送に限らず、海外進出を行う企業の課題に、パートナーとして共に取り組む同社の信念や今後の目標について語っていただきます。
株式会社ノーパット 代表取締役 久保勇太氏のONLYSTORY
企業の課題を解決する輸送会社
–株式会社ノーパットの事業内容を教えてください。
久保氏:弊社には、国際輸送、国際取引、広告、翻訳、デザインなど様々な事業を展開しています。その中でもメインとなっているのが、国際輸送サービスで、企業が国際輸送を行うときの手間や時間といったコストの改善を提案しています。
お客様は中小企業や大手企業、そのほかに個人のお客様もいらっしゃいます。中小企業に関して言いますと、国際輸送専用の担当者を社内に置いている会社はほとんどないんですね。私たちはそういった企業の中に入り込ませていただき、輸送の相談にのり、どの国でもどんな物でも輸送する手段を用意しています。
–他社との差別化をはかっている点や強みは何ですか。
久保氏:一般的に輸送会社は自社の飛行機や船を使用し輸送を行なっていますが、私たちはそういった運送に必要なものを自社で保有していません。そのため、それら機器は他社から貸し出していただくのですが、その多くの選択肢の中から最適なルートや機器をご提案することができるんです。
また、通常の輸送会社が手をつけない輸出入ライセンスの問題などにも対応しており、一般的には「そちらで用意してください」と言われるようなことでも、私たちであれば「代わりに取ってきます」「こうしたら用意できますよ」と、お伝えしサポートすることができます。
–事業を進めるにあたって最も重要視していることは何ですか。
久保氏:お客様の悩みをどうしたら解決できるかを重要視して事業に取り組んでいます。もともと、国際輸送に関しては、輸送にかかる値段を下げられるサービスを作りたいと思って始めたものなんですね。
ただ、お客様と接していくうちに、危険品を運べないか、生鮮食品が運べないかと、どんどん会社が抱える課題を相談していただけるようになったんです。
私たちも、最初はそれらの課題に対する知識がないところから始まったのですが、お客様の悩みを解決したいという一心で、他の輸送会社に事情を聞いたり、お客様へのヒアリングを繰り返し、その結果としてサービスが拡大し続けていきました。
そうすることによって、お客様に手間も時間もかけさせることなく、株式会社ノーパットに任せていただければ最適な輸送ルートが提案できる、今のサービスが誕生したんですね。
–輸送業以外にお客様の声から始まったサービスはありますか。
久保氏:翻訳サービスですね。実際に展示会を考えているけれど、資料の翻訳ができないというお悩みをいただいたんですね。英語がある程度できる人でも、ネイティブから見ると少し異なるニュアンスに感じることもありますし、フランス語やドイツ語になるとさらにわからない。
そしてちょうど私たちは、ネイティブでなおかつ翻訳に長けた人たちとの人脈を持っていたので、翻訳サービスを始めることにしたんです。
お客様の課題を解決することで会社自体の対応力が上がり、それが信頼とサービスの向上に繋がっているので、この点はもっとも重要視しています。
トライアンドエラーを繰り返し現在に至る
‒起業に至ったきっかけについて教えてください。
久保氏:私は大学卒業後、22歳の時に最初の会社を作りました。それはYouTubeに動画を投稿する会社で、現在のインフルエンサーマーケティングのさきがけのような事業だったんですね。そのころは資金も人脈も知識も何もなくて、1年で事業が頓挫してしまい、その後Web広告会社で3年間社会経験を積んで、26歳のときに独立しました。
その会社が株式会社ノーパットで、元々は中小企業向けの広告代理店として起業しました。そのときも今と同じように、広告担当者がいない会社の内部に入り込んで、広告に関する課題を解決させていただく事業を行なっていました。
‒そこから、どのようにして今のサービスにたどり着いたのでしょうか。
久保氏:会社を大きくしていくにあたって社員を入れる際に、新卒でも売れるサービスを展開する必要があると考えました。いくつかのサービスに取り組み、トライアンドエラーを繰り返し、紆余曲折を経た後に現在の国際輸送にたどり着きました。
未経験の人でも、お客様の課題をヒアリングできれば、弊社のサービスを用いた解決方法を提案することが可能です。この流れを、国際輸送という事業で確立できたのはとてもよかったです。
世界中の企業の商品をボーダレスに
‒今後の目標について教えてください。
久保氏:売上は、この3年で4億~5億を目指しています。その後はさらに発展を続け、株式会社ノーパットを使ってもらうことで、「日本に限らず、世界中の中小企業の商品やサービスが、ボーダレスに動く世界」を作れたら面白いと考えています。
そのほかにも弊社は、化粧品の製造販売のライセンスや危険物の輸送に必要なライセンスなどを取得しており、輸送会社と商社の中間のようなサービスを行っています。そして、今後は海外にも拠点を置き、現地でもライセンスを取り、ものの動きをスムーズになおかつ低コストでできるような仕組みを作っていきたいです。
‒読者にメッセージをお願いします。
久保氏:海外進出に課題を感じている企業の方は、ぜひ一度株式会社ノーパットにご相談いただければと思います。これから物流に限らず、国内の大手企業や海外の機関を巻き込んで取り組むサービスを計画しているので、きっとお力添えができると思います。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原