F.F.B.株式会社
遠藤 健一郎
POSTED | 2015.02.09 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
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自宅で気軽にウィンドウショッピングを楽しめる
自分に合う服を選べるショッピングアプリの運営会社Topics
F.F.B.株式会社 社長 遠藤 健一郎氏のONLY STORY
アプリで簡単にショッピング
ソーシャルショッピングアプリ「Stylink」の運営を行っているF.F.B.株式会社。「Stylink」は厳選ブランドの最新マネキンコーディネートや最新アイテムをスマホで手軽に見ることができるアプリである。「行ったことのないブランドでもアプリを通じて、そのお店に行って直接見ているような感覚を味わってもらい、最終的には直接足を運んでもらえることが、このアプリの目標です。」と遠藤社長は語る。
オンラインでのショッピングアプリを運営している遠藤社長だが、一番大切なことは実際に直接服に触れることだという。
「スタッフが着た服による魅力の伝え方と、マネキンによる魅力の伝え方は違うんです。スナップ写真はその人に対する良し悪しが判断基準に含まれるため、顔やトータルの雰囲気に目が行ってしまい、服そのものの善し悪しに目が行かなくなってしまうことがよくあります。一方で、マネキンの良さは無機質で余計な情報が一切ないからこそ、ぱっと目に飛び込んでくるのが服の情報なんです。そのため私たちは、あえて人ではなくマネキンや商品のみを撮る方が面白いと思っているんです。」
直接見ているような臨場感
そうしたこだわりを持ってつくられている「Stylink」は、その写真の撮り方にも、ユーザーが直接店舗に足を運びたくなるようなこだわりが垣間見える。
1枚1枚の商品の見せ方について商品をありのまま伝えるのではなく、実物よりもよく見せることに気を使っているのだ。
「肉眼で見たありのままの良さをディスプレイを通じて伝えようとすると必ず魅力が下がってしまうんです。だからありのまま伝えるのではなく、商品をよく見せることにこだわることで実際ウィンドウショッピングをしていてこれいいな!と思った時の感覚に近づけるようにしています。」
ファッションの世界は流行の変化が激しいことで有名だが、「Stylink」では流行が変わったもののアーカイブも掲載をし続けるという。
「ブランドのストーリーや時代による流行の変化などを伝えることができたら面白いと思っているんです。あるブランドの去年のアーカイブが今見れることにあまり価値はないかもしれませんが、10年後に歴史として見たら価値が非常に高いものに変わるかもしれません。ファッションの歴史も見ることができる媒体になったら面白いなと思っています。」
自分の人生にこだわりを持つ
最後に、遠藤社長に若者へのメッセージを頂いた。
「全員がそうだとはもちろん思っていないんですが、草食系などよく聞くように、傾向として20代前半の子はどこか淡白でいろいろなことに対してのこだわりが薄い印象です。だからこそ、個人的には人と違うことをやって自分の人生にこだわりを持つことが大切だと思います。
みんなが当たり前にやっていることや、みんなが当たり前に進むであろう方向に自分も進んでいく。これは他人と差別化を図っていかないと、自分が埋もれてしまう可能性が高いというすごく勇気がいることだと思うんです。
結果論になってしまいますが、みんなの通った大通りを通るよりも、自分の好きな道に進んでその道を楽しんでいけたのなら、他の人には絶対にできない経験やストーリーを得ることができます。その経験によって自分の人生も大きく変わっていきます。そうして正解のないことに自分で正解を決めて突き進んでいけば多角的に物事を捉えることも出来て、人として豊かになれるんじゃないかなと個人的に思っています。」
編集後記
社会について何も知らないインタビュアーに対して、遠藤社長はその仕組みを論理的に説明してくださいました。とてもわかりやすく勉強になり、こういうロジカルに語れる人間になりたいと素直に尊敬できる方でした。