株式会社モバイルライフジャパン
神農渉
POSTED | 2017.10.02 Mon |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:IT・情報通信業 創立:9〜10年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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地図アプリで地域活性化をサポートする
自分たちのライフログを自分達のためにTopics
株式会社モバイルライフジャパン 代表取締役 神農渉氏のONLY STORY
ライフログは自分達のためのもの。価値あるだけではなく楽しさも追求する。
2000年の11がつにIDC(インタラクティブコミュニケーションデザイン)という会社を設立しました。もともと私と曽我英治の2人で立ち上げたんです。2人ともエンジニアだったので、会社のシステムやサービスをつくっていました。
それから13年経った時、「そういえば自社サービスつくってないな」と気づきました。ああ、「何かをつくりたい」っていう情熱がないんだなって。そこで、ふとしたきっかけがあって、モバイルライフジャパンの構想が思い浮かんだんですよね。そこで、曽我と話し合い、法人を変えてやることに。そして2014年4月、株式会社モバイルライフジャパンを起業しました。
あと、危機感も起業の後押しになったというか。最近はスマホが主流になっていますよね。どこか行った時に多くの人はスマホで写真撮ると思います。その写真、フォルダで確認した時に位置情報ついていませんか?あとは、広告。検索履歴とかに関連して出てくるはず。それらはみなさんのライフログなんです。それらを通してOSがみなさんのライフログを使っていることを意味します。ユーザーが一生懸命OSのためにログを貯めるという形になっているんです。
これからの時代、もっとそういった構図が深く入ってくる。これじゃいけないって。誰かがやらないと、誰かが気づかないといけないんです。そういった危機感も含めて起業に至りました。
「ライフログを貯めれば正義になれる」。その思いでアプリをつくってみたんですけど、面白くないんですよ。なんのためにライフログを貯めているんだっけ?と思うようになりました。位置情報にナーバスな国民性があるのと、ただの位置情報のログデータしかないんです。じゃあどうやったらみんな簡単にあげてくれるの?って考えた時に「地図」に行き着いたんです。それが現在の「Map Life」なんです。
最初はユーザーにとって価値があると思ってデータから入っていたのですが、そうではありませんでした。ユーザーが気持ちよくライフログを貯めることができて、それをどう活かせるかが大切だったんです。それなのに、見せる結果ばかり気にしてしまって…。それがきっかけで、今ではユーザーにとって面白いことを大切にしています。
地域活性化のサポート。ユーザーにとっても周りの目を気にせず自分だけのライフログを。
メインの事業である「Map Life」は地域活性化ソーシャル地図アプリです。地方に行くと、「集客に困っていてどうすればいいかわからない」という声をよく耳にします。とりあえず、ホームページを一生懸命作って、Googleマップでそこに誘導する。そんなことを毎月予算を立ててやっているんですよね。結局、そのコンテンツを誰に届けるか考えた時に広告を打たなきゃいけなくなる、なんてことも。
でも、予算やコンテンツをMap Lifeベースにつくっていただくだけで全て解決できます。既存のウェブサイトをMap Lifeに移植するだけでMap Lifeとしてのコンテンツの出来上がり!わかりやすく「地方創生」を前面に出して、そうしたエコシステムを謳っています。
なので、地方自治体は無料でMap Lifeを活用できるようにしています。無料公式アカウントを発行するので、その後は自治体が主体に地域活性化させていってください、と。例えば、フォトコンテストや漫画などの聖地巡礼とか!そうすることで、Map Lifeの自動営業課にも繋がるんですよ(笑)
それを通して私がきちんとするべきことなのは、地方活性化するために何が必要なのか地方自治体にヒアリングを行うこと。無料でも、サービスとしての精度はあげていく必要があると思っています。
そういったコンテンツ以外にも、Map Lifeは災害時にも活用できます。例えば、震災ハザートマップのような、もしMap Lifeにみんなが写真を投稿すれば、災害の現状や避難所の状態を瞬時に共有することができます。ユーザーが楽しめるコンテンツだけではなく、災害時の避難地図としても。
そういった地方時自体対象のサービスだけではありません。みなさん、FacebookやInstagramなど使ってますか?いちいち日常の写真をアップしませんよね。よくやるゴルフの写真をその都度アップしていたら「いつもゴルフばかりしてるね」って思われてしまいます(笑) 周りからの見え方を気にしたりしてアップしていない写真というのがあると思います。そういったライフログを残したいなって。
特に若いと色々なところへ行くと思います。それを一枚の写真として残すだけではなく、ライフログとして残すというのが、これからすごく大切なのではと思っています。この想いはMap Lifeをつくろうと思った原動力でもあります。今はその人個人しか見れないようになっているのですが、近いうちにソーシャル化をリリースする予定です。そうすることで、自分のライフログがある地図を共有できるようにり、ユーザーにとってももっと面白くなるかなと考えています。
日本最大の地図コンテンツへ。ユーザーにも還元していきたい。
ここ1、2年で、Map Life を地図コンテンツの中で1位にしたいです。それこそ日本最大の地図コンテンツマーケットにしたいです。旅行の目的地などの判断材料をユーザーが地図上につくっていってくれたら嬉しいですね。そこまでしっかりとMap Lifeのユーザーを増やして、より多くの人に使ってもらいたいなと。
その後は、地図にあるライフログの多くの位置情報をビジネスに持っていきたいと考えています。「ユーザーに還元していく」。今考えている仕組みは、キャッシュバックとして、ユーザーの格安携帯通信量を0円にすること。
まずは各ユーザーに対して、ライフログの銀行であるモバイルライフバンクをつくります。そこにデータを貯めるんです。そして、アプリベンダーにAPIを導入してもらうことで、そのアプリでのライフログも貯まるようにします。クライアントがそれらのデータを調査分析などで使用したら、その使用料をユーザーにキャッシュバックするということです。
その仕組みは可能だと思っています。広告代理店などの仲介プレイヤーを減らすことで、マージンを抜いて、全部ユーザに戻ってくるようになります。そうすることで、キャッシュバックとして、格安携帯の通信量の負担を減らすことができるようになります。
今までパケット通信量を気にしていたのも、「ライフログが貯まるからそのアプリ使っておけ!」みたいな(笑)子供が使うことも考えて、有用なアプリはチェックするようにします。
2020年くらいに、日本は景気すごく悪化していると思います。ですので、あと3年ですね。1,2年でMap Lifeが開花して資金があれば、あとは提携で目標にたどり着けます。競合はいるので、大手キャリアさんとも提携が組めたらいいなって。そのために、まずはMap Lifeを世間に根付かせるところから実現していきたいと思っています。