株式会社Letibee
林 康紀
POSTED | 2016.03.17 Thu |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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セクシャリティーに関わらず自分の幸せを追求できる社会を目指す!
LGBTの起業家によるLGBTのためのサービス!Topics
株式会社Letibee 社長 榎本氏のONLY STORY
個性の尊重される環境が現在の自分を作った
私は慶応SFCに通っていたのですが、
慶応SFCはオープンと言いますか、多様性重視といいますか、とにかく変な子が多かったんですね。
付けまつ毛をがっつりつけたギャルで普段は、『え〜、超うざいんだけど〜』
とか言っているような子だけど数学をやらせるとめちゃくちゃできるみたいな。
本当に個性の強い子が多くて、ゲイであることも個性だったり、面白さとして受け入れてくれる環境だったので、私がゲイと言っても、ほとんど否定的に見る人はいなかったんですね。
そういった環境で大学生活を過ごせたことは現在のオープンなゲイとしての自分を確立する上でかなり大きかったんじゃないかなと思います。
そういった環境でオープンなゲイとして学生生活を送っている中で、
漠然と、LGBT向けのビジネスやマーケットって可能性があるし、オープンにしている自分がやることにも意味があるんじゃないかと考えていました。
漠然とそんなことを考えている中で、現在一緒に代表取締役を務めている外山から、
『同性愛者向けウェディング』のプロジェクトを持ちかけられたのが起業への大きな転機となりました。
『同性愛者向けのウェディング』のプロジェクトに興味を持った私は、
すぐにミーティングをして、実際にプロジェクトベースで進めていったのですが、
進めていく中で、LGBTに関する様々な問題を知りました。
また、当時ゲイであることをオープンにしていて活躍をしている人ってほとんどいなくて、
その状況の中で、ゲイであることをオープンにしている自分がLGBTのビジネスをやることに、強い意義を感じました。」
『オリジナル』コンテンツでLGBTメディアナンバー1に!
弊社では、『同性愛者向けのウェディング』や『LGBTダイバーシティ研修』など、
LGBTのコンサルや研修を行っています。
社内のLGBTに向けた体制を整えたい企業さまや、
LGBTの顧客にリーチしたいという企業さまにコンサルティングや研修を行っています。
現在は、LGBTの人向けのメディアサイト『Letibee Life』の運営と、
『Nesty』という同性愛者を対象としたアプリの開発も中心に行っています。
僕たちはサービスを提供する時、『オリジナル』であることをとても大事にしています。
『Letibee Life(http://life.letibee.com)』は、LGBTの最新ニュースや海外LGBTスポット情報など、LGBTに関する様々な分野の情報を提供しているメディアで、現在、日本一のLGBTメディアにまで成長していました。
『Nesty』は日本では2016年の1月にリリースしたサービスで、同性愛者向けのコミュニティーに特化したアプリなのですが、
例えば、LGBTの人たちの中で、『中野に住んでいるゲイ』とか『IT系レズビアン』とかっていうコミュニティーって実際にあったりするんですけど、そういったコミュニティーをネット上で自分で自在に作れるアプリです。
これは、今までの恋愛からはじまるつながりではなく、
共感からつながる新しいLGBTのためのコミュニケーションアプリですね。
弊社では、『オリジナル』であることをすごく大切にし、サービスを提供しています。
そういたLetibeeにしかないサービスを追求することで、Letibeeのファンをどんどん増やしていきたいですね。」
LGBTの人と企業をつなぐ架け橋に!
「2015年はLGBTの人を取り巻く環境が大きく変化した年になりました。
例えば、アメリカ全州の同性結婚の合法化だったり、渋谷区の同性パートナーシップだったり、
本当に社会が大きく変わりましたね。
ビジネスとしてもLGBTの市場は現在6兆円と、とても巨大なものになっていて、日本の市場が縮小していく中で、かなり重要な役割を担っていると思います。
そのように社会が変化していく中で、僕たちが企業や行政とLGBTの人を結ぶ役割を担っていきたいと考えています。
僕たちは同性愛者ウェディングの事業からスタートしましたがこの事業をやってみて分かったのは、
企業がLGBTの人に対してどのように対応すれば良いかわからないということでした。
具体的には、ドレスとドレスってどうやったらいいのか、親族へは連絡したほうが良いのかなど、
企業側がわからないことが多かったんですね。
それと同時に、LGBTの人向けにサービスを作ってもLGBTの人に商品やサービスを届けることができないという悩みもありました。
そこで、僕たちがLGBTの人とそういった悩みを抱える企業を繋ぐ役割をし、LGBT向けのサービスを提供している企業を応援していきたいです。
保険や結婚式場など同性愛者の使えないサービスは多くあります。
それを僕たちがLGBT向けのサービスを提供している企業を支援することで、LGBTの人が使えるサービスを増やし、
『すべてのひとがセクシュアリティにかかわらず、自分の幸せを自由に追求できる社会』というのを実現したいですね。」