株式会社PEBANK
櫻井多佳子
POSTED | 2016.07.18 Mon |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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株式会社PEBANK 社長 櫻井 多佳子氏のONLY STORY
株式会社PEBANK 代表取締役 櫻井 多佳子 様~
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東京都生まれ。1992年、首都圏コンピュータ技術者協同組合(現:株式会社PE-BANK)入社。2010年パートナー事業部取締役を経て、2015年より同社代表取締役。フリーランスITエンジニアと企業をつなぐ開発業務コーディネート事業を展開している。
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全ては秘書室配属から始まった。
卒業後に勤めた造船関係の会社を辞めることになり、人材派遣会社への登録を考えた私。面接するとなぜか秘書室での正社員採用を打診されました。裏方の仕事は苦手だったので、「人の面倒を見るのは向いていない」と話したのですが、なぜか採用になってしまって秘書室の経験は会社全体を広く見ることが出来て経験になったのですが、営業に空きができた時は、すぐ異動を希望しましたね。配属されたのは、イベント派遣部門。非常に忙しく、休みの取りにくい部門でした。仕事は充実していたのですが、起き上がれなくなるほど体調がおかしくなり、やむなく退職してしまいました。
その後、以前からお声がけのあったPE-BANKの前身である首都圏コンピュータ技術者協同組合に入社し、半年くらい内勤の仕事につきました。ところが、体調が回復してくると、忙しく飛び回っていた頃が懐かしくなってきたんです。再び営業職に復帰してからは、仕事がとても楽しかった!休んでいる間に良い案件の話が来たら悔しいから、休みたいなんて全然思わなかった。
担当するエンジニアが長期欠勤をしたり、人間関係で揉めたり、トラブルは色々ありました。でも、トラブルには必ず理由があるし、本人だけの問題ではないことが多いんです。エンジニアとクライアントの希望を調整しながら、仕事を進めるように意識しましたし、経験者の話を聞いたり、ケアにも力を入れましたね。もちろん、トラブルはないにこしたことはないのですが、トラブルをクライアントと共に解決することで、信頼関係は一層強くなったと思います。がむしゃらに働いて、気が付けば20数年。その間に組織も年々成長を続け、組合から株式会社に変わりました。
また、2015年にはホールディングカンパニー制へと組織変更があり、株式会社PE-BANKとして独立、私が代表取締役に就任した訳ですが、それまでに経験した全ての業務が役立っています。会社のことを隅から隅まで把握できていますし、部下に何か問題が発生した時、自分が経験してきたことでケアしてあげられる。裏方の仕事は苦手だと思っていましたけど、やらず嫌いだったんだなと。最初にきっかけをくださった人材派遣会社には、感謝でいっぱいですね。
共同受注で、フリーのエンジニアの負担を軽減。
PE-BANKでは、技術力の高いフリーランスのITエンジニアと「プロ契約」を結び、開発案件を持つ企業と人材とをコーディネートしています。派遣ではなく、企業からの案件を契約エンジニアと「共同受注」として請け負います。20年間の営業経験の中で、エンジニアの過酷さを見てきました。多忙さ故に、才能があるのに潰れてしまう人も多い。営業はもちろん、経理や雑務までこなさなくてはならないフリーとなれば尚更です。
エンジニアには、現場が大好きな方が多いので、煩わしい営業活動や、経理・確定申告のサポートなどを私たちが代わりに行うことで、エンジニアが本来の仕事に実力を発揮できるようになります。また、共済会にも加入することで、休業補償などの福利厚生も提供できます。先ほども言いましたが、元々が、ITエンジニアの協同組合として発足しましたから、契約エンジニアとはしっかり向き合いますね。エンジニア同士が交流できる場もたくさん設けていますから、自主的な研究会や勉強会なども開かれて、スキルアップや仲間作りの場にもなっています。
仕事をやる・やらないの判断は、エンジニア本人にお任せしています。一般的な派遣会社ですと、責任は派遣元が担うことがほとんどですが、責任の薄い仕事は、エンジニアのモチベーション低下につながります。クライアントとの契約内容に透明性を持たせる一方、エンジニアには、プロとしての自覚を強く求めています。自分の想いやこだわりが強い方が多いので、希望に沿う案件を担当していただくことで、クライアントのニーズに高い技術レベルでお応えできるんです。
過酷なエンジニアの世界に、もっと光を。
個人で立ち回っているフリーのエンジニアは、報酬や納期などの面でどうしても立場が弱くなります。過酷な状況で働き続けるだけでは、将来は閉ざされていくばかりです。私たちが共同受注という形で入ることで、彼らが堂々と働けて、将来を明るくできる環境づくりを、これまで以上に進めて行きたいと思っています。
エンジニアにも人生があります。子どもがいる女性エンジニアや、介護が必要な家族がいるエンジニア、シニアだけれども実力を持ったエンジニアなど、様々な状況にあるエンジニアたちが、もっと安心して働けるようにして、少子化の中、様々な形で働ける人を増やしたいですね。いろいろな働き方を実現するために、より多くのエンジニアに、私たちを活用していただきたいと思っています。