司法書士法人ミラシア
元木 翼
POSTED | 2020.03.02 Mon |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:士業(会計士・税理士・社労士・弁護士) 創立:7〜8年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
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人生100年時代の相続・終活対策
元気なうちに家族会議を~大切な家族を守るために~Topics
今回のインタビューは、相続・遺言・家族信託に特化した事業を展開する司法書士法人ミラシア 行政書士事務所ミラシアの元木氏にお話を伺います。
相続には「生前の家族会議」が大切だと語る元木氏に、事業内容はもちろん、今後のビジョンについても語っていただきました。
司法書士法人ミラシア 行政書士法人ミラシア 社長 元木 翼氏ONLY STORY
元気なうちに家族会議を~大切な家族を守るために~
–まずは、司法書士法人ミラシア 行政書士事務所ミラシアの事業内容をお聞かせください。
元木氏:弊社は、相続の生前対策・認知症対策と、相続開始後の相続業務に特化した事業を行っています。亡くなる前と亡くなった後の両方のサポートになりますね。
–ありがとうございます。相続の生前対策とは具体的にどういった内容ですか。
元木氏:「財産管理対策」と「財産承継対策」の2つがあります。
医療が発達した現代は「人生100年時代」とも言われ、非常に長く生きることができる時代になりましたが、その時に大切なのが生前対策なんです。
いつまでも元気であれば、お金や不動産の管理を自分でできますが、万が一認知症などで判断能力を無くしてしまうと、自分で財産の管理ができなくなってしまいます。そうなってしまうと、その方が亡くなるまでお金や不動産は凍結し、家族でも動かすことができません。預金が引き出せなくなったり、不動産の売却ができなくなったりするということです。
弊社では生前対策として、財産の管理権限を信頼できる家族に事前に移しておく「家族信託」や「任意後見」などをサポートする「財産管理対策」と、遺言書作成などをサポートする「財産承継対策」を行っています。
–実際に相続が発生した際は、どのようなサポートをされるのですか。
元木氏:遺言があれば、その内容に従って相続手続きのサポートをします。しかし、日本では生前に遺言を残している方はまだまだ少ないので、まずはファーストステップとして家族での話し合いを支援します。
特に日本人は持ち家率が非常に高く、不動産などの財産を平等に分けるのは簡単ではありません。そのため、相続人の年齢や生活環境といったものを考慮し、どういう分け方がご家庭にとって一番良いのかをアドバイスをしながらサポートしていきます。
–相続人で財産を均等に分けることは難しいのですか。
元木氏:そうですね。たとえば長男が親と同居をして、数年間ずっと介護をしていたとしましょう。そのために仕事を辞めたり、仕事の回数を減らしたとなると、財産は多めにもらった方が良いという考え方は当然あります。
一方で、同居をしていない弟や妹からすれば「たしかに介護はしてくれたけれど、親の名義の家に住んでいたから住むところにお金はかかっていないよね」「住宅ローンを組んで土地と建物を買った私たちだって、財産はもらうのは当たり前なんじゃないの」と思う気持ちもあり、そうなると判断は難しくなります。
また、相続人ではなくそれぞれの配偶者が権利を主張してくるケースもあり、最悪の場合、裁判で争うことにもなりかねません。相続は頑張って働いて得るお金と違って突然ポンと入ってくるお金のため、心理的に欲が出てしまうケースも多いんです。
–生前の財産管理対策や相続対策で大事なことは何だと思いますか。
元木氏:やはり、事前にお父様、お母様が自分の想いをきちんと家族に伝える場をつくること、いわゆる「家族会議」をしていただくことですね。
自分で意思表示ができるうちに、「どういう老後を過ごしたいのか」「限界まで家にいたいのか、施設に入りたいのか」「誰に面倒を見てもらいたいのか」を伝え、それを頼まれた人は「承諾できるか」をしっかりと答えておくことが大切です。
そういったライフプランを家族の中で話し合ってシェアをしておくだけで、その後の家族のありようは変わってくると思います。
心の底から納得できるサービスを提供したい
–事業を始められたきっかけを教えてください。
元木氏:ゆくゆくは自分で事務所を開きたいと思っていましたので、2010年に司法書士の資格を取得し、前職で経験を積んだ後、2017年に起業しました。
–なぜ、司法書士の資格を取ろうと思われたのですか。
元木氏:大学生の時に就活をして、とある企業から内定をもらったのですが、「このままなんとなく会社員になってしまっていいのか」とモヤモヤしたのがきっかけですね。
たとえば、働く上で心の底からいいなと思えるモノやサービスを提供できればいいのですが、サラリーマンである以上、疑問に思うことがあっても収益のためにサービスを提供しなければならないことってあると思うんです。
その点、士業の場合は目に見える商品を売るわけではなく、自分が頑張った分だけお客様のためになる仕事です。また、お客様との距離も近いので直接サポートすることができ、直接感謝していただけます。
自分で仕事や環境をコントロールできることに魅力を感じ、司法書士を目指しました。
生前対策の困りごとに幅広く対応したい
–今後の目標を教えてください。
元木氏:これまで、生前対策を何もせず、亡くなってから困るご家族をたくさん見てきましたので、家族信託や遺言などの生前対策の普及に引き続き注力をしていきたいと考えています。
また、今後は生前対策から派生して、保険や不動産、金融資産などに関するお客様からの相談ごとや困りごとに対しても幅広く対応できるよう、士業以外の事業も展開をしていく予定です。
–事業を通して、社会的にどのように貢献していきたいとお考えですか。
元木氏:士業としての中立的な立場・視点を生かして、お客様にとって本当に良いサービスを提供し、社会に貢献していきたいと考えています。
–ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
元木氏:相続以外の様々な課題に関して、思わぬところでシナジーが生まれることもあると思います。ぜひいろいろ経営者の方とお会いし、情報交換ができれば嬉しいですね。
執筆=山田
校正=米山
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