株式会社アルナ

雪山 大

丈夫でプレミアムなアルミ製の額縁を企画・製造・販売

気持ちのこもった記念品にふさわしい製品を造る
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今回のインタビューは、アルミ製の額縁を企画・製造・販売する株式会社アルナの雪山氏にお話を伺いました。ユニフォーム額や記念品をプロスポーツチームに販売するなど、業界で高い評価を得る同社の取り組みについて語っていただきます。

株式会社アルナ 代表取締役 雪山 大氏のONLYSTORY


1972年、埼玉県出身。1994年上智大学卒業。ハンドバッグ専門商社で2年間百貨店向け営業として勤務。 1998年父親の経営する(株)アルナに入社。外回り営業、仕入、総務を経験し2001年専務取締役に就任。2009年代表取締役社長に就任。
お客様の思い出に残る額縁を作る

–株式会社アルナの事業内容を教えてください。

雪山氏:株式会社アルナは製造業に従事しており、その中でも額縁の製造を行っています。お客様は、額縁の小売店の方が多く、そのほかにも広告代理店、埼玉をホームとするプロサッカーチームや、野球のプロ12球団をはじめとしたスポーツチームにも販売しています。
–業界内での強みや、他社と差別化している点は何ですか。

雪山氏:額縁を作っているメーカーは国内に何社かありますが、株式会社アルナはアルミ製の額縁に関して言えば、国内シェア全国2位の実績があるんですね。それだけ携わってきた案件も多いということなので、培ってきた知識も多く、品質にこだわった製品をお客様に届けることができます。

アルミ製品の中でも特に、ユニフォーム額の製造やボール額の製造などの、スポーツ関係の額縁も弊社の特徴であり強みだと考えております。特に、日韓ワールドカップのときに考案した「アルミ製のユニフォーム額」は日本で初めて企画販売をした製品ということもあり注目を集めた製品ですね。今でも、多くのスポーツチームにご愛好いただいております。

–御社の商材であるアルミ製の額縁に強みを持っているとのことでしたが、一般的な木製の額縁とはどういった点が異なるのでしょうか。

雪山氏:アルミ製の額は木製のものと比べると強度が高くので、大きなサイズや細いフレームの額縁が作ることが可能です。


また、木材は自然のものなので、どうしてもくすんだ部分があることも多く、見た目を気にする方は好ましく思わないこともあります。一方、弊社の額縁はアルミに木目シートを貼り付けた仕様なので、個々によって差が生まれず、どれを手にとっていただいてもご満足いただけるというメリットもあります。
–お客様からはどのような声をいただきますか。

雪山氏:顧客であるプロスポーツチームからは、アルミ製の丈夫さと見栄えの良さに評価をいただいております。

また、大手総合スポーツサイトを経由して渡される2,000本安打の選手への記念品に関して言いますと、お客様の要望に合わせて、写真とユニフォームやグローブなどの一部を額縁に入れるサービスを行っております。そういった幅広い対応をワンストップで行っている点は、お客様からのご好評をいただいておりますね。
–事業に対して大切にしていることは何ですか。

雪山氏:お客様から「ありがとう」という言葉をいただけるよう、お客様の声を反映させるという点ですね。

そして、顧客満足度だけでなく、従業員満足度も高い企業であるように環境作りを心がけています。お客様が満足していただけるサービスを提供しながら、そのしわ寄せが従業員を圧迫しないよう、バランスを取っていくことを大切にしています。

時代の流行を取り入れながら額縁を販売


–事業継承に至るまでの経歴について教えてください。

雪山氏:株式会社アルナは私の父が1967年に創業し、私は2代目にあたります。私は大学卒業後はハンドバッグの専門商社に勤めていたのですが、アルナが大変だ、という話を聞き、自分が支えるべきだと考え入社を決めます。その後、社員として8年働き、経営を引き継ぎました。

–株式会社アルナは52年目と伺いましたが、事業内容が変わることはありましたか。

雪山氏:創業当初は額縁よりも他のアルミ製品をメインで製造していたのですが、徐々にアルミ製の額縁造りにシフトしていき、自社ブランドで販売するようになりました。

最初は色紙用の額縁を販売していたのですが、その後はラッセンをはじめとする絵画が流行した状況に合わせて、額縁の中にポスターを入れて、絵とセットの販売を行ったりもしていました。バブルが弾けて絵画から風水へと流れが変わった時には、風水で良いとされる絵を額縁の中に入れたりと、その時々の流行に合わせた販売をしてきました。

現在はそういった絵の販売はほとんど行っておらず、額縁単体の売上に戻りつつあります。

–社名の由来を教えてください。

雪山氏:アルミ製の額縁がメインの商品であることから、アルミニウムの「アル」と、会長が「仲間」という言葉が好きなので仲間の「ナ」を取って「アルナ」という社名を付けました。
–事業を引き継いでから、印象的だった出来事は何ですか。

雪山氏:私はスポーツが好きなので、自分が企画したユニフォーム額がワールドカップ関係で注目を受けて、プロの12球団すべてに採用していただけたのは嬉しかったです。弊社の名前が大きく表に出るわけではないのですが、選手の方の節目に私たちの製品が役立つというのは、メーカー冥利に尽きますね。

300年続くために、従業員満足度を上げる


–今後の目標について教えてください。

雪山氏:弊社は「300年続く企業」を目標としているので、売上規模よりも従業員満足度や会社の中身を充実させていきたいですね。

そのためにも、今後は人材育成にも力を入れたいと思っています。また、パートや外国人労働者の人が入社しても簡単に操作ができるような設備を導入し、社員が働きやすい環境を作っていきたいです。

従業員にプライドを持って働いてもらえる会社になるように、従業員の親族まで良い評判が届くような職場でありたい。そういった企業になることで、より地域に根ざすことができ、長く繁栄することが可能になると考えています。
–読者にメッセージをお願いします。

雪山氏:額縁を使う機会がありましたら、ぜひ株式会社アルナにお声かけください。今までにない商品を作りたい、記念品で特別なものを作りたいという方のご相談に乗らせていただきたいと思います。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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