株式会社BG PLUS MEDIA
タパ ケサブ
POSTED | 2018.02.08 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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外国籍人材の紹介を通じて日本経済の発展に貢献
その想いを実現する媒体となりたいTopics
株式会社BG PLUS MEDIA 社長 タパ ケサブ氏のONLY STORY
負けない、諦めない、裏切らない、強い気持ちでやり抜く
ネパール人である私が日本でなぜ起業するに至ったのか、その経緯からお話しします。
実は私はネパールにいた時から、日本には大変興味を持っていました。優れた技術力を活かし、戦後目覚ましい経済発展を遂げていたからです。また、自分を決して偉そうにみせない謙虚さや、その真面目な働きぶり、ものづくりに対する真摯な態度、さらには思いやりや感謝する文化も好きでした。それで、日本にぜひ行ってみたいと思ったのです。
日本ではまず、デザイン印刷の営業として働きました。もともと、ネパールでも営業の仕事に就いていました。業種・業界には、それほどこだわりはありませんでしたね。どんな商品やサービスを扱っても、大きくは変わらないと考えていたからです。
株式会社BG PLUS MEDIAを立ち上げたのは、2009年です。社名は、お客様や取引先が忙しく(Busy)、そしてお互いにプラス(PLUS)になるための媒体(MEDIA)として、少しでも社会に貢献できる会社を作りたいという思いから来ています。
ただ、正直言って日本での起業に際しては多くの困難がありました。まだまだ、日本ではベンチャー企業が受け入られにくい土壌がありますし、外国人社長ということでお客様や取引先からの目線がより一層厳しかったからです。でも、私は「負けない、諦めない、裏切らない」という強い信念を持っていました。それがあったからこそ、ここまでやってくることができたと思っています。
当初は、日本語の読み書きさえできなかった私が経営するBG PLUS MEDIAが、実績を上げることができたのも、こうした信念と勇気があったからといえます。
「逆境にもチャンスがある」という言葉があります。まさに、どんなところにもチャンスはあるし、そのチャンスが見えたらすぐに踏み出すことは、とても大切だと改めて痛感しました。それを、外国人にも日本の若い人たちにも伝えていきたいと思っています。
従業員も大変だったと思います。やはりネパール人社長が起業した会社だと、皆さん「大丈夫なの?」と心配します。また、お客様にしても外国人から買いたくないし、業者も外国人社長にはあまり売りたくないはずです。外国人のマイナス面に目が向くのは避けて通れませんでした。
成果報酬スタイルで日本企業に優秀な外国籍人材を紹介
BG PLUS MEDIAでは現在、印刷通販などの事業だけでなく、外国籍専門の人材紹介会社の運営を行っています。むしろ、それがメインと言って良いかもしれません。
ご紹介しているのは、日本に在住して3、4年以上、日本語を含めた3ヶ国語以上を話せて、日本の商習慣や価値観を良く理解した外国籍人材です。日本に対して尊敬の念もあり、不平不満を漏らさない人ばかりです。そうした方々が日本企業で活躍していけるよう、「成果報酬、登録費ゼロ、返金制度あり」をモットーとして事業を手掛けています。
外国人を紹介する人材紹介会社は他にもありますが、当社の強みは成果報酬で、人材紹介に関わるすべての業務をワンストップで担うことです。ご紹介先の企業にとっては、人事部の外国人専門窓口のような形でご利用いただけるので、効率化を図ることができます。その点が、大きなメリットだといえるでしょう。
今や多くの日本企業は、深刻な人材不足にあります。このままだと存続すら危うい状況になりえるにも関わらず、外国人を積極的に採用していこうという動きはあまり見られません。どうしても外国人に対しては、「日本語が話せない」、「時間を守らない」などといったマイナスのイメージに目がいってしまうからなのでしょう。
日本人と同じように、外国人にもそれぞれ良い人と悪い人がいます。大切なのはその人自身です。日本人の皆さんには、外国人に対して最初から壁を作るのではなく、彼らならではの柔軟な発想や、採用することで得られるインターナショナルな環境といったプラス面にもっと着目してほしいですね。そうすれば、今後は外国人を大いに採用していく流れになると思っています。
外国人が日本でもっと活動しやすい環境をつくりたい
BG PLUS MEDIAとしても、外国人人材の登録数を増やしていくことを短期的な目標として取り組んでいます。実力があっても、なかなか自分の就職先を見つけられない在住外国人の登録者数を増やしたいのです。
そうした外国人を前向きに採用してくれる企業環境を作りたいので、ご紹介する企業も増やしていきたいと思っています。「日本の経済発展のためにも、日本の産業を守るためにも、外国人人材が欠かせない」という認識が広がるよう、さまざまな形で働きかけていくつもりです。
ご紹介する企業のなかには、「外国人」に対する高い壁があるのは分かります。それを打ち壊していきたいのです。まずは「外国人」という見方は取り払って、「人材」という貴重な資源と見てもらえるようにしたいですね。
その一方で、外国人が日本で働く時に感じる働きにくさも取り除いていかなければなりません。日本人は丁寧で細かく誠実な半面、外国人に対しても最初から厳しい基準を求めがちです。そうした特性を理解していない外国人は最初につまずいてしまいます。「雇う側」にも「人材側」にも働きかけて、お互い歩み寄れるような環境づくりをしていきたいですね。
特に日本は、食料の60%以上を海外からの輸入に頼り、国内で生産した製品を海外で販売し利益を得ています。このように世界中の国々に助けられているからこそ、同じように海外の人達に対しても、心を開き親密になってほしいものです。
ゆくゆくは日本企業も実力ある外国籍人材をどんどん採用し、その人材が架け橋となってビジネスを海外へと展開していけると素晴らしいですよね。そうすることで、経済活性化や少子高齢化の改善といった大きな転機が訪れることを期待しています。
日本語が大好きな自分にとって、日本は第2の故郷であり、だからこそ力になりたいと思っています。そんな日本の物づくりの技術を世界へ伝えていくためには、日本人の労働力だけではとても足りません。日本はいずれ外国籍人材を採用する必要が出てきます。だからこそ、「採用するなら今でしょう!」とお伝えしたいです。