株式会社シティクリエイションホールディングス
高鍬 仁一
POSTED | 2020.07.13 Mon |
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TAGS | 従業員数:501人〜1000人 業種:その他 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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3つの観点による人材育成で、業界No.1の営業実績
営業力と拠点数を生かし、日本中にサービスを届けるTopics
今回のインタビューは、BPO事業でNHK収納代行事業をメインに展開している株式会社グッドスタッフの高鍬氏にお話を伺います。社員の人材育成に注力する同社の取り組みや、現在の事業に至るまでの経緯、これからのビジョンについて語っていただきました。
株式会社グッドスタッフ 社長 高鍬 仁一氏のONLY STORY
【経歴】
石川県能美郡川北町出身 日本大学中退後、当時派遣会社としてスタートアップしたばかりのグッドスタッフの初期派遣登録スタッフとして参画。その数か月後に社員にあがり、3年で取締役就任。グループ会社の代表取締役を歴任後、グッドスタッフの代表取締役就任。現在の主な事業はNHK収納代行事業。事業参画後4年目でシェアナンバーワンに。現在は全国約60拠点の運用を行っている。将来の夢は誰もが知る会社、社員が心から誇れる会社作り。
NHK収納代行をはじめとするBPO事業
–株式会社グッドスタッフの事業内容をお聞かせください。
高鍬氏:弊社はBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開している会社で、主にNHK放送受信料契約収納代行事業を行っています。
–ありがとうございます。御社は人材育成にかなり力を入れていらっしゃると伺いました。
高鍬氏:そうですね。弊社では、お客様のパターンに合わせた接し方や話し方、時間内に効率よく営業に回るノウハウなどの「テクニカルスキル」と、営業マン自身がモチベーションの管理やタイムマネジメントなどを行うための「ポータブルスキル」の育成に力を入れています。
また、営業マンたちを管理する「管理者のレベル」によって営業マンの成長度合いが大きく変わるため、こちらも同様に重視しています。
この3つのバランスが揃うと組織が綺麗に回り出して業績も上がっていくため、特に大切に考えていますね。
–なるほど、3つのバランスですね。
高鍬氏:はい。いくらテクニカルスキルを身に付けていても、例えば前のお客様に言われたことを引きずったまま次のお客様を訪問してしまうと、表情に出てしまったり焦ってしまったりしますよね。
それを防ぐためにもポータブルスキルを身に付け、訪問するお客様ごとに気持ちのリセットをすることが必要なんです。
弊社では、テクニカルスキルとポータブルスキルの2つを身に付けるためにデータを使って視覚化し、管理者のレベルアップも含めて、人材育成の仕組み作りに力を入れています。
–他にも同業他社と比べて、差別化できるポイントはありますか。
高鍬氏:キャリアアップの一環として他部署異動ができることですね。
もちろん1つの事業でスキルアップ・キャリアアップをしていける人もいますが、人によって向き不向きがあるので、色々な事業を通じて力を付けながら世の中で通用する人間を育てていきたいと考えています。
–事業を運営するにあたって、成功事例や喜びの声はありますか。
高鍬氏:NHK放送受信料契約収納代行事業に関して、毎年NHK様が頑張っている人材や支局、会社に対して賞を出されているんですが、その中で私たちグッドスタッフが一番多くの賞をいただいております。
これは、弊社へのクレームの少なさや業績がもたらした結果だと自負しています。また、一人当たりの生産性も弊社が業界ナンバーワンです。
–事業を行う上で、大切にしていることはありますか。
高鍬氏:私はどんな業種でも、仕事で成長したり、楽しみややりがいは得られると思っています。
ですから、グッドスタッフで働く社員たちが少しでもこの会社にいて「成長できた」「人生が豊かになった」とワクワクしてもらえるような機会を提供していきたいですし、そのための事業展開をしていきたいですね。
派遣社員からスタートし3年で取締役に昇進
–現在に至るまでの経緯を教えてください。
高鍬氏:グッドスタッフが派遣事業を中心に立ち上がった当初、私は一番初めの派遣登録スタッフでしたが、ひたむきに頑張っている姿が評価されたのか、やがて経営に関わるようになりました。
当時はリーマンショックで、いわゆる「派遣切り」という言葉が流行っていた頃だったため、他の派遣会社と同じように弊社も派遣事業の課題に直面しました。
そこで大手キャリアのWi-Fi営業と設置業務を始めたところ、非常に大きな貢献ができたため、他の営業事業も業務委託で始めたんですね。その時に私は、しっかりと成果が出せるほどに社員やスタッフたちが成長していることを実感しました。
「ではもっと業務委託で大きな事業をしていこう」と、NHK放送受信料契約収納代行事業への入札に何度かチャレンジしたところ仕事が決まり、そこから3年ぐらいで一気に業界ナンバーワンまで急成長しました。
–高鍬様は入社されて、3年で取締役に就任されたんですね。
高鍬氏:そうですね。学歴も経歴もないところから、「ただデカいことをしたい」「地元の仲間や知人を見返したい」という想いで、3年間寝る間も惜しんで休むことなく仕事に取り組み、昇進していきました。
–実際に代表取締役になられてからは何か印象的なエピソードはありますか。
高鍬氏:私が変われば会社が変わるなと思うことがたくさんありましたね。
私の判断が良くないときは社員たちも上手く働けなくなってしまうし、逆に私が変わるとみんなが前を向いて働けることが分かりました。徐々に自分の無駄なプライドを捨てられるようになり、会社も変わっていきましたね。
商品・サービスを日本全国に広める企業へ
–短期的な目標を教えてください。
高鍬氏:まずは上場することですね。ただ、上場はゴールではなく大きなスタートだと思っていますので、そのために現在メインとなっているNHK事業の他にも柱となる事業を作っていきたいと考えています。
–長期的な目標を教えてください。
高鍬氏:私たちが作る商品やサービス、もしくはM&Aや業務提携で扱う商品やサービスを、弊社が持つ全国の拠点や人材、営業力を用いて日本中に広め、「自分たちが日本をより良くできた」「たくさんの人たちに喜んでもらった」という実感を全社員に味わってもらうことです。
そして10年後には、売上1000億円以上の企業になることが目標です。その過程で、社員の平均年収を600~700万円まで上げていくなど、社員の満足度向上にも力を入れていきたいと思います。
–社会的にどういった影響を与えられる企業になりたいとお考えですか。
高鍬氏:私は学歴や経歴で人を選ぶことはありません。それよりも、想いや志がある方たちが弊社に集まって欲しいと思っています。
そういった方たちが「こんなに大きく変われた」「世の中に通用する人材になれた」と成長を実感し、誇りを持てる会社でありたいですね、
–最後にメッセージをお願いします。
高鍬氏:弊社は営業力、マーケティング能力、人材、そして全国に点在する拠点などの資源に関しては絶対の自信があります。
本当に良いものを世の中に広めたいと思っている方がいらっしゃれば、ぜひお声がけください。一緒に広めていきましょう。
執筆=山田
校正=米山