株式会社テオリアハウスクリニック
南山 和也
POSTED | 2016.04.20 Wed |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:その他 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoB |
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守りから攻めへ!創立42年、挑戦の物語。
シロアリ防除の枠を超えて。2代目社長が描く次の未来とは。Topics
株式会社テオリアハウスクリニック 社長 南山 和也氏のONLY STORY
株式会社テオリアハウスクリニック
~代表取締役 南山 和也(みなみやま かずや)様~
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東京工業大学卒業後、大手スーパーに就職。
1986年、27歳で株式会社テオリアハウスクリニック入社。
2001年、代表取締役就任。 1年後に会長であった父が亡くなり、大規模な会社の立て直しを行う。
家業ではなく「企業」として社会貢献することをビジョンに活動。
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創立42年目。父と私、2世代の物語。
テオリアハウスクリニックには、私の物語の前に、創業者である父の物語があります。
父は、とてもアグレッシブな人でした。昭和2年に長野で生まれ、18歳で終戦を迎えるとともに、東京で一旗上げるために単身で上京してきました。私が物心ついた頃は、ビルの清掃事業をやっていました。そして私が中学1年の時にシロアリ駆除の仕事に参入したんです。
シロアリ駆除の仕事は、季節によって仕事の波があり、5〜6月がとにかく忙しい。
逆に冬は全く仕事がない。短期集中型の仕事なので1回の仕事料も高かったんですよね。
そこで父は考えたんです。「新築住宅の予防工事」ならライバルもいないし、家は1年中建てられていくものだから年間商品にできる。
適正価格で商品を提供することもできて、お客様に喜んでいただけるはずだと。
その読みは大当たりし、大手ハウスメーカーに全国一律で採用される事になりました。
父は、全国規模の施工ネットワークづくりを主導し、自らは関東地区を担当しました。組織も個人事業から法人化し関東白蟻防除株式会社を設立しました。昭和49年のことです。
日曜になると仕事の手伝いに駆り出されて、お客様の家の床下にもぐって薬剤を散布したり、新築の現場では柱に薬剤を塗布したり。
せっかくの休日なのにみんなと遊べないし、とにかく泥臭く作業する父の姿しか見ていなかったので、将来自分がシロアリ駆除の会社を継ぐなんて、とてもじゃないけど前向きには考えられませんでしたね。
厳しい父から早く自由になりたくて、大学生になってすぐ家出して。父の会社のことなんて頭もよぎらないほど、大学時代を謳歌しました。
それが大手スーパーに就職して、組織の中で様々な仕事に取り組み続ける中で、「親父って大したもんだな」って感心するようになったんです。
戦後の何もない時代に、身体ひとつで東京に挑んで成果を出し、私がちょっと家を離れている間に、事業を拡大してしまっていた。
社長として全ての責任を背負い、自分の人生をイキイキと生きている父を羨ましいと思いました。
そして、「これからは私が父の志を継ぐ番だ」と思いましたね。
家業から企業へ。目指すは100年企業。
27歳で父の会社に入ってから15年後。私が42歳の時に父が亡くなり、追い打ちをかけるようにハウスメーカーの仕様変更により受注が激減してしまいました。
新築の予防工事だけではやっていけない状況になりましたが、10万件以上の顧客データを活かして、既存住宅の予防工事へシフトしました。
シロアリ専門で培ってきた財産が、また新しい道を切り開いてくれたんです。
建物を長持ちさせるためには、シロアリ対策はもちろん住宅診断や湿気対策など、やるべきことはたくさんあるなと。
大切なマイホームを守りたいという人はたくさんいるのに、メンテナンスを担う私たちがずっと「家業」のままでは、良いサービスを提供し続けることはできなくなります。
社会に貢献し続けられる「100年企業」になるために、若い人材の育成は必至です。
専門職としてのスキルやノウハウをベースに、新たな活躍の場を作ってあげることが私の仕事だと思っています。
若い時から能力は求めません。
能力なんて、仕事をしながら伸ばせるんです。
大切なのは、本人にやる気があって、新しい事に挑戦できるかどうか。
現在、弊社の社員の平均年齢は32歳。これから脂がのってくる世代が中心です。新しい事業を軌道に乗せる土壌はあると思いますよ。
挑戦できる仕事は面白い!
私は、新しい事や自分にプラスになることをやるのが好きなんです。
最初に流通業で働いたのも、新規事業の可能性に溢れた業界だと感じたからでしたし、父の跡を継いで社長になってからも、挑戦をずっと楽しんできたと思います。
私が「面白い!」と感じながら仕事をしてきたように、社員にも、やっていて「面白い!」と思える仕事をして欲しいと思うんです。
今、弊社のプラットフォームは、「建物を長持ちさせる」という視点を超え、「より良い暮らしを作る」ことへ拡大しています。
若い人材には、シロアリ以外の方法でも家を守り、ひいては良い暮らしを守るための事業にどんどん取り組んでほしいですね。
既にテオリアグループとして関連企業は3社あります。
今はまだ私が社長を兼任していますが、将来的には若い人に任せるつもりです。
4月からは、幅広いお客様との接点を持つためのチャネルとして「便利屋」を開業します。
長野の松本に一号店を出店する予定です。地域密着の店舗なので、上手く行けば他店舗展開も狙えます。そう思うとワクワクしますよね。
仕事は面白いですよ!攻めの姿勢で、一緒に面白い人生を歩んでいきましょう!