たった33ヶ月で上場を果たした視座から見る“20代”

見栄を張らず、格好つけず、自分の信念を貫けばいい
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株式会社ディア・ライフ

阿部 幸広

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ベンチャー稲門会特別企画インタビュー【第3弾】として、株式会社ディア・ライフ代表取締役社長を務める一方、ベンチャー稲門会にも携わっておられる阿部様にお話を伺いました。
 
阿部様は早稲田大学商学部卒業後、2004年11月にディア・ライフを立ち上げ、同社設立から僅か2年9カ月という異例のスピードで東京証券取引所マザーズ市場へ上場を果たしておられます。さらに、その後に東証一部へ上場し、売上200億円(2018年9期/連結)を超える大企業へと成長させたご経験をお持ちです。

若手起業家や起業を志す若者、ベンチャー企業への就職を考えている学生層であれば一度は話を聞いてみたいと願う起業家のお一人阿部様に、「今、20代が聞きたいこと!」や「今、20代へ伝えたいメッセージ!」についてお話を伺いました。


<目次>


1. 「今、20代が聞きたいこと!」
  あの革命家もそうだった。面白そうだから、やる。

2. 「今、20代へ伝えたいメッセージ!」
  見栄を張らず、格好つけず、自分の信念を貫け。

3. 「ベンチャー稲門会について」
  他にはない、起業家精神をくすぐられる出会いがある。


株式会社ディア・ライフ 代表取締役社長 阿部 幸広

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経歴

1968年福岡県生まれ。90年早稲田大学商学部卒業後、双日株式会社(旧ニチメン株式会社)入社。2004年同社退社後、同11月、株式会社ディア・ライフ設立。「リアルエステート事業」「人材派遣・人材紹介事業」を展開。また、子会社株式会社パルマにおいては、ストレージ(レンタル収納スペース・トランクルーム)ビジネス向け「アウトソーシングサービス事業」を手掛ける。
現在、「起業家精神が最も旺盛な大学を創る」をミッションに掲げるベンチャー稲門会にも携わっている。

あの革命家もそうだった。面白そうだから、やる。

 
––本日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございます。
 
今回、本章では、起業から3年も経たずに御社を上場企業へと成長させ、今なお第一線でご活躍されている阿部様へ、20代の学生や若手社会人から募った質問をもとにお話を伺います。
 
2章では、起業を考えている、もしくはベンチャー企業で成長したいと考えているが一歩踏み出せずにいる20代の若者たちへメッセージを頂ければと思っております。
 
最後に、阿部様が携わっておられる『ベンチャー稲門会』のお話もお聞きしたいと思います。宜しくお願い致します!
 
阿部氏:よろしくお願いします。
 
––兼ねてより、経営者プラットフォームを運営する当社に、起業を考えている、もしくはベンチャー企業で成長したいと考えている20代から、ぜひ阿部様にお話を聞いてみたい!という声が寄せられていました。そこで、今回お話をお伺いするにあたり事前に質問を募らせて頂きました。
 
まずは、「今、20代が阿部様に聞きたいこと!」として、起業から3年経たずに上場を果たしたというまさに偉業といえる実績に関連した質問が多いのですが、一つ目の質問がこちらです。

「33ヶ月で上場を実現された阿部様が、スピードアップ、効率化のために、日々習慣にしていることはございますか?」
 
阿部氏:一言で言うと、“どんなことでも前倒しでやる”ことですね。企業というのは、利益が出てから人を採用したり監査法人を入れたりしますが、私たちは可能性を感じれば予測がつく前に行動するという考え方。

計画が固まる前でも、やる価値があると判断すれば今やれることに全力で取り組みます。決算後に監査法人や証券会社に提示する来期予想の表記も、「業績予想」ではなく「業績目標」。緻密で細かな数字の設定よりも“素早い目標設定と素早い行動”が重要だと思っています。

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––そうした姿勢は、やはり御社の社員にも求められているのでしょうか?社員が裁量権を持ち、1人当たり売上9億円以上を生み出す御社の組織の中で活躍するメンバーの共通点に関しても、ぜひ伺いたいとの声があがっております。

「御社内で、“真のプロ”と認められる人材に共通する要素は何でしょうか? 」
 
阿部氏:そうですね。共通する点といえば、一人ひとりが“当事者意識”を持って主体的になることです。新卒社員であろうが、私をはじめとした社長や役員であろうが、全員が会社のメンバーとしてそれぞれの役割をきちんと果たすという、当事者意識を持って仕事をする。「他の誰かの物やお金を扱っている」という感覚では動きが遅くなります。
 
––行動やテクニックよりも、当事者意識を持つ姿勢が“真のプロ”の条件なのですね。
一緒に働くメンバーを見極める上では、どのようなところに着目されていますか?
下記のような質問も頂いております。
 
「採用、投資、パートナー選び、日々様々な人を見極めるシーンがあるかと思いますが、人を見極める際の基準はございますか? 」
 
阿部氏:採用する際に着目しているのは、“向上心があるか”と“ズルさがないか”。モチベーションや意欲があっても、それに対してズルをするようではよくないので、この2つを併せ持っていることが大切だと思っています。

職場での人付き合いにおいては、個性やオリジナリティのある社員は面白いなと思いますね。先輩の後をついて歩く人よりも、皆はこうだけど自分はこうだ!と社長や役員にも直談判してしまう位の勢いや意欲、信念があった方が可愛がりたくなってしまう。

––とはいえ、一人ひとりが権限や自由を手にした組織をまとめていくことは、簡単なことではないのではないかという声があります。

「社員の意識や集団の方向性をまとめていくために意識されていることはありますか?」
 
阿部氏:“楽しさ”や“面白さ”を取り入れることですね。
キューバ革命が始まった際のエピソードをご存知ですか?革命家のチェ・ゲバラがカストロに出会い、もちろん様々な信念や思いもあったのでしょうが、決め手は野球をやるような感覚で彼と革命活動をするのが面白そうだから始めた、という話が印象的で…。遊びに誘うような感覚であの大きな革命が始まったのか、と最初に聞いたときは驚きますが、ビジネスでもそれは必要だと思うのです。

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––ビジネスにも“楽しさ”や“面白さ”が必要である、と。
 
阿部氏:はい。“ゲームや遊びの感覚”を持って仕事に取り組むのです。

例えば、です。弊社の東証時価総額は約200億円ですが、時価総額基準の変更があるとネガティブに考えれば東証一部から落ちてしまう可能性もあります。じゃあどうすればいいか?

そういう時だって不安にかられるのではなく、目の前の状況や出来事をゲームのように捉え、みんなで考えればいいのです。「じゃあ、どうすればいいのか」と。
 
––どのような状況でも、ゲームをプレイしているかのように目の前のことをクリアしていく。非常にシンプルであり、本質的な姿勢に感じられますね。
 
阿部氏:弊社では、あまり「こうあるべきだ」というものにとらわれることが少ないかもしれませんね。

例えば、組織編成も少し他社とは変わっています。2年目以降の社員は、希望制で配属になるチームが決まるのです。本人に誰のチームに入りたいかを聞いて、組織やチームの編成をする。その案件やチームが合わないと思った時にでも、他のチームに異動したり他の案件に参加したりしてもいいと思っています。

そうすると、何事も自分で決断をしたわけですから自然と当事者意識や意欲が湧き上がってくるようです。

見栄を張らず、格好つけず、自分の信念を貫け。

 
––本章では、ご自身の20代も振り返って頂きながら、「起業したい」「ベンチャーに就職して成長したい」と思いつつも一歩踏み出せない20代の若者に向けたメッセージやアドバイスを頂けますでしょうか。
大企業勤務と経営者という性質の異なる2つのキャリアと、上場という実績を持つ阿部様ならではのメッセージを頂けますと幸いです!
 
阿部氏:そのような20代の方々にお伝えしたいのは、“体裁を気にするな!”ということですね。起業したい!という気持ちが少しでもあるのなら、自分を信じてチャレンジしていいのではないでしょうか。自分を信じるという強い信念があれば、それだけで十分です。一度きりの人生ですから。
 
––阿部様が起業される際も、そのような強い信念を持っていらっしゃったのですか?
 
阿部氏:今はこうしてお話ししていますが、私自身も会社員を辞めて起業する際には悩みましたよ。まだ今ほどインターネットも普及する前で起業することもハードルが高い環境。途中リーマンショックといった不況の時代もありましたが、なんとか乗り越えてきました。

当時を振り返ると、私も会社員を辞めた時は無職同然。格好悪いなと思って私を見ていた人もいたでしょう。起業した私を見て、どうせ失敗するだろうと思って見ていた人もいたと思います。

でも、周りがどう思っているかというのは、自分が人にどう思われているかを気にするかしないかの問題。自分が気にしなければ関係ありません。たとえ起業して上手くいかなかったとしても。

見栄を張らず、格好つけず、体裁を気にせずに、自分の信念を貫けばいいのです。

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––いざ、起業しよう、ベンチャーに行こうと思っても、親や友人など周りから反対されて諦めてしまったり見栄や体裁のために迷い、悩んだりしてしまう若者とって、とても大きなエールになります!
 
阿部氏:親に対しては、大学まで行かせてもらって期待もしてくれているから大企業に入らないと申し訳ないと思うかもしれませんが、そのように考えなくてもいいかなと私は思っています。

とはいえ、大企業でもいつ倒産するかわからないからベンチャーの方がいいとか、君はベンチャーに向いてるという声をかけてくれる人もいると思いますが、それも実際のところはわかりませんよ。私は大企業勤務と起業のキャリアを経験した身ですが、やはり自分ですら把握していない自分の特性や向き・不向きというものはあるので、実際にやってみないと。
 
––様々な可能性を知った上で、「やはり最後は自分で決めていけるかどうか」ということなのですね。

起業やベンチャー企業への就職に一歩踏み出せない人にとっては、やはりその環境やキャリアに自分が合うかどうかと考え込んでしまう人が少なくないと思います。阿部様のご経験から、起業やベンチャー、または大企業、自分がどの働き方に向いているかどうかを判断する方法はありますか?
 
阿部氏:そう簡単ではありませんが、経営者に向いているかどうかを見る基準はいくつかお話しできると思います。

一例でいうと、起業した場合のもっとも大きなメリットは「自分で決められること」がありますよね。自分が100%決断をしなければならないという環境とそのために考える時間を楽しめるかどうか、は1つの基準になるでしょう。
 
この場合の見極めでいえば、小学校や中学校の頃を思い出すとわかりやすいのです。例をあげると、野球をして遊ぼうとなった時に広い校庭でやるのと狭い空き地でやるのとではルールや遊び方が変わりますよね。そういう時に最適なルールを考えたり決めたりしていた側か、それを決めてもらう側だったかどうかは1つの判断材料。人の特性というのは、大人になってもそれほどは変わりませんからね。

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他にはない、起業家精神をくすぐられる出会いがある。

 
––阿部様が携わっておられるベンチャー稲門会では、「起業家精神が最も旺盛な大学を創る」をミッションとして掲げ、活動されていますね。
 
どのような方にベンチャー稲門会の場を活用いただきたいと考えておられますか?
 
阿部氏:それこそ、まさにこれまで触れてきた「起業を考えている方」にとって、あるいはさらなる飛躍や成長を目指す若手起業家の方にとっていい機会になればと思っています。同じ大学出身という共通点を持った実績ある経営者と知り合えて、直に意見交換したりアドバイスを貰えたりする場になりますからね。
 
––学生や若手社会人、起業家にとっては、非常に心強いですね!
 阿部様がベンチャー稲門会に携わり、そのような活動に関わっておられるのには、何か理由があるのでしょうか?
 
阿部氏:私自身が早稲田大学で色々なことを学べたから今がある、という想いが強い。そのため、私がベンチャー稲門会に携わる理由としては、早稲田大学に恩返しができるという部分が大きいです。これは私だけではなく、他のメンバーも同じ気持ちなのではないでしょうか。
 
現在、私や平野事務局長を中心に早稲田卒の社長や学生も含めたコミュニティイベントを開催していますので、ぜひ気軽に参加して頂ければと思います。
 
会員も募集していますので、皆様の周りに早稲田卒の社長がいましたら、ぜひご紹介ください。当会をさらに盛り上げてくれるようなメンバーとの新しい出会いを願っています。
 
ベンチャー稲門会↓

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––阿部様、 本日は貴重なお話をありがとうございました!

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執筆=SAKUMA製作所
編集・校正=山崎
撮影=島田

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