株式会社CEO倶楽部

宮本 健一

知る、出会う、繋がる。気づけば未来の仲間がすぐ傍に

ギブギブギブ…連鎖で繋がる懐深い経営者倶楽部に潜入
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経営者に学びと出会いを提供するCEO倶楽部。上場企業の経営者や著名人をゲストに迎える講演会、経営者同士のつながりを生みだすイベントなど、経営者に必要なさまざまな場を提供している。
出会いの場を提供するとうたいつつも、ただつながりが増えればよいと数を追い求めているのではないという宮本氏。彼が重視していることは何なのか。世の中に数多く経営者コミュニティが存在する中で、CEO倶楽部だからこその魅力は何なのか。倶楽部運営にかける想いと、その実態にせまった。

株式会社CEO倶楽部 社長 宮本 健一氏のONLYSTORY


【経歴】
1975年10月22日生まれ。専門学校卒業後、大手求人広告会社の企画営業として新卒で入社。2007年に事業責任者を経て、出版社の経済界に入社。毎年1000人以上の経営者と会い、企業間マッチングを推進。同グループに於ける経営者倶楽部の責任者を経た後、講演会・交流会、経営者のマッチングサービスを主軸とした会員制経営者倶楽部の株式会社CEO倶楽部を2018年1月に設立、代表取締役に就任。現在、会員数が150社を超え、300社を目指している。

数では測れない。必要なのは、つながりの深さ


─2018年1月にスタートしてから約1年半。会員は150名に到達されたとお伺いしましたが、CEO倶楽部のどのような点に魅力を持って入会される方が多いのでしょうか?

宮本氏:一番多いのは、「仕事につながる人脈を得たい」という方々ですね。経営者になったらからこそ抱く不安や悩みもありますし、新たな仕事を得ることに苦労するケースもあります。そんな課題感を共有しあえたり、つながった先に新たなビジネスがうまれたりすることを期待される方が多いと思います。

―宮本様ご自身も、創業の際に苦労されたご経験がおありだったのでしょうか。

宮本氏:実をいうと、僕は独立するときにそんなに困らなかったんですよ。前職を退職する際に挨拶まわりをしたら、先輩や同僚がすごく心配してくれて、創業祝いをいただいたり、当時ちょうど子どもが生まれるタイミングだったので出産祝いをいただいたりで、逆に儲かっちゃいました (笑)。


―みなさん応援してくださったんですね!

宮本氏:そうなんです。ただ、その中でも一つ気づきはありまして。「応援するよ」「CEO倶楽部入るよ」と言って下さる方はたくさんいましたが、実際に付き合い続けてくれたかというと、全員が全員そうではありませんでした。

反対に、1度しかお会いしたことがないにも関わらず、創業したことを聞きつけてご連絡をくださり、申込書もない状態で契約してくださった方がいたんです。その時、本当の意味で応援してくれる方々を心から大事にしなければと思いました。

―表面的に応援してくれる人の数よりも、行動を伴って支援してくれる人の存在が重要なのですね。ただ、そうやって応援してくれる人の存在は、普通にしていたら現れないと思います。

宮本氏:そうかもしれませんね・・・。本当に周りに恵まれたと感じていますが、前職にいたときに叩き込まれた「GIVEGIVEGIVE&GIVE」という精神が、自分の中に強く根付いているのは確かです。目の前の困っている人を助け続けた結果、今の状況に辿り着いたと感じています。

GIVEではなく、GIVEGIVEGIVE&GIVE


―先ほどおっしゃった「GIVEGIVEGIVE&GIVE」の精神について伺いたいところですが、その前にまず、前職で務めていらっしゃったお仕事内容について教えていただけますでしょうか。

宮本氏:以前は、経済界という出版社で働いていました。雑誌『経済界』の出版や、「経済界倶楽部」という異業種交流会の場を運営している会社で、中でも僕は後者の経済界倶楽部営業からスタートしました。

―具体的には?

宮本氏:経済界倶楽部に入りませんか?と経営者の方に声をかける仕事ですね。当時は、今みたいにWEBを活用して効率的にお客様を集めるような方法は主流ではなく、テレアポしかないんです。かといってリストが用意されているわけではないので、最初はどう進めようかかなり困りました。困った挙句、雑誌に広告を掲載している企業に手当たり次第電話したこともあります。

しかも、この営業をやっていたのは僕だけで、一緒にがんばる仲間もいなかったんですよね。全然アポもとれないし、自分の声だけがずっとオフィスに響いているのを聞くのがだんだん辛くなってしまい・・・別にアポもないのに会社を出て喫茶店でずっとココア飲んでいたりした日もありました。今だから言えますけど(笑)。

―宮本さんにもそんな時期があったんですね。そこからどのように脱したのでしょうか?

宮本氏:そんなときに会社から叩き込んでもらったのが、「1日5人と会え」「相手を好きになれ」「GIVEGIVEGIVE&GIVE」という3つでした。これが今でも自分の信念になっています。
まずはとにかく1日5人に会う。そしてお会いした相手の良いところを見つけて、自分から好きになる。相手が困っていることに耳を傾けて、今できることをギブする。それも一度ギブするというレベルではなく、これでもか!というくらいとことんやるから、「GIVE」ではなく「GIVEGIVEGIVE&GIVE」。


それを続けていったら、次第に相手から「宮本さんは何をしてもらえたら嬉しいの?」と聞いていただけるようになり、経営者の方も次々にご紹介いただけるようになりました。以前はあれだけ頑張って電話しても、会うことすら難しかったのに。やがて1日5人と会うことも苦ではなくなり、営業もスムーズに進むようになりました。

―それが宮本さんの原点なのですね。

宮本氏:会員の方をまず好きになり、その人にギブをし続けようとするスタンスは今も変わりません。CEO倶楽部から提供するコンテンツとして、上場企業の経営者や著名人をゲストにお呼びして講演会を行うこともありますが、それだけに固執せず、会員の方からご提案いただいたらゴルフの会でもワインの会でもなんでも「やりましょう」と応えます。会員さんが主体で、会員さんが望むことを気軽に発信できて、みんなで仲良くする会にすることを考えました。上下関係なくお互いに困ったことを共有しあい、助け合える場にしたいと思って運営しています。

本当に困ったときに助けてくれる、ギバーの集まり


今回は、会員第一号としてCEO倶楽部に入会し、その後も複数知人を同部に紹介しているという日本負荷試験テクノ株式会社 代表取締役 菅嶋 大輔氏にもインタビューさせていただきました。


―CEO倶楽部に第一号で入会されたとお伺いしましたが、宮本様とお会いされたきっかけは何だったのでしょうか?

菅嶋氏:宮本さんと出会ったのは、以前宮本さんが経済界倶楽部で部長をされていたときでした。

―以前から、こういった経営者の集まりにご興味があおりだったのでしょうか?

菅嶋氏:いや、正直に言うと、僕交流会とか本当に嫌いなんですよ(笑)。かしこまった集まりはだめだし、ひたすら名刺交換するのも疲れるし・・・。

―それなのになぜ、入会されたのでしょうか?

菅嶋氏:一番の理由は、「宮本さんがやっているから」ですね。私は、日本負荷試験テクノという、変電・発電設備の点検や保守を担う会社を経営しているのですが、まぁ「負荷試験」と言われても、あまりピンとこないじゃないですか(笑)。普段接点があるものでもないし、お話をしても共感していただきづらいんです。

ちょうどCEO倶楽部ができる前に、新規事業を立ち上げるタイミングがあったんですが、その時にすごく苦労しました。やはり人は成功している人には関心を示しますが、そうではない時には比較的距離を置くものなんですよ。予期せぬ壁にぶつかっても、周りに助けてくれる人もあまりおらず、誰に相談したらよいかわからない状況でした。

そんな時、宮本さんだけは距離を置かず、私のビジネスがどうしたらうまくいくか、一緒になって熱心に考えてくれたんです。会った方がよい人がいれば他の経営者の方を紹介してくれて、誰よりも本気で応援してくれたんです。そんな宮本さんがつくる場なら、絶対にいい場所だろうと思い、独立すると聞いて即入会を決めました。


―実際に入会されてみていかがですか?

菅嶋氏:類は友を呼ぶって、こういうことなんだなと感じています。テイカ―ではなくギバーが圧倒的に多いです。宮本さんが僕にしてくれたように、ほかの会員の方々も、僕のビジネス相談に親身になって乗ってくださり、僕が会いたい人や会うべき人がいれば、つないでくださいます。

一枚でも多く名刺交換をすることが目的である場では、なかなかこのような新たなつながりが生まれたり、ビジネスにつながったりするケースは少ないです。とても有意義な時間になりますし、意気込まずに気楽に参加できます。

―菅嶋様は、ご自身が入会されただけではなく、入会後に知人の方々をCEO倶楽部にご紹介されているとお聞きしました。

菅嶋氏:私には一銭も入らないですけど(笑)。でも損得ではなく、何より宮本さんや中にいる経営者のことを知ってほしいんですよね。まずは宮本さんをはじめ、スタッフの方や会員の方々と話をしてもらいたいです。みなさんが真剣に経営者のことを考えているということを実感できると思います。

会員の望みを具現化する、唯一の経営者倶楽部へ


─会員の方からもお話をお伺いし、いかにCEO倶楽部が愛されている場なのかを実感しました。今後こちらの倶楽部をどのようにしていこうとお考えですか?

宮本氏:会員企業数300社を目指したいと思っています。

―現在の150社から、倍の数を目指されるのですね。いつまでに到達されようと?

宮本氏:5年後くらいでしょうか。僕は結構のんびりしているので、いつまでに絶対!とは決めていないのですが(笑)。

会員企業様300社、社員数5、6名くらいが、CEO倶楽部の一番健全な体制だと考えています。今いる会員の方々を大事にしたいので、やみくもに人数を増やすようなことはしたくないんです。倶楽部としてのスタンスはこれからも変えず、会員の方の望むことを具現化していく、唯一の経営者倶楽部でありたいと思っています。

―倶楽部の運営以外に、新たにチャレンジされることはありますか?

宮本氏:スタートアップや個人事業者、副業の方のためのコワーキングスペースを作りたいと思っています。そうするとベンチャー層、スタートアップ層、中間層、上場企業や大手企業層が網羅できます。すべての層と関わることができる場を生み出していきたいです。

―さまざまな層と関わることに意味があると。

宮本氏:起業して時間が経ってくると、だんだん同じような従業員規模、売上規模の会社を運営する経営者同士で付き合うことが多くなってきます。それもとても良いことですが、それ以外のつながりが無くなってしまっては勿体ないと思うんです。状況の異なる人々が接するからこそ、新たなアイデアがうまれたり、お互いに助け合える場面が出てきたりします。そんな状況を生み出していきたいです。

─今後の展開がさらに楽しみです!最後に、入会を検討している方々へメッセージをお願いします。

宮本:ぜひ、気軽な気持ちでCEO倶楽部に来てください。一度来ていただければ、ここが誰とも垣根のない、日本一気軽な会だとおわかりいただけるかと思います。お会いできることを楽しみにしております。

編集後記 アットホームさと学びの深さが共存する場所

CEO倶楽部代表の宮本氏、会員第一号の菅嶋氏のお二方に取材させていただく中で、同倶楽部が会員の方々からも愛されている場であり、どうやら他の経営者倶楽部とは一線を画しているであろうことが感じられました。けれども、「とはいえ、実際のところはどうなのだろう・・・」という気持ちが拭いきれなかった私は、宮本氏にお願いをして実際にCEO倶楽部の集まりにお邪魔させていただくことができました。

参加させていただいたのは、2019年5月に開催された「CEO倶楽部 6月例会」。会場は・・・なんと海の上!セミナールームを飛び出し、東京の海をクルージングしながら学びと出会いを得るという、なんとも贅沢な会でした。

月例会のメインコンテンツは、フラワービジネスに特化した事業を展開するアートグリーン株式会社 代表取締役社長 田中 豊氏による講演。「最小規模のIPO~その実現と方法~」をテーマに、なぜIPOを目指したのか、どのように実現したのか、当時の具体的なエピソードを交えて語ってくださり、会場ではうなずきながら話を聞く姿や、メモをとる姿が散見されました。


そこから懇親会の時間になると、真剣な雰囲気からは一転。美味しいお食事を楽しみながら、近くの席の方々とそれぞれのビジネスのお話へ。「今はどのような事業を展開していらっしゃるのですか?」「いつから始められたのですか?」「一番強みとされていることは何ですか?」と、自慢するでも詰めるでもなく、互いの状況をフラットに聞き合うスタンス。お話の流れから「その分野、実は誰かに相談したいと思っていたんですよ」と、自然にお打合せのお約束が取り交わされていたのが印象的でした。

中でももっとも驚いたのは、見学目的でその場に居合わせた私にでさえ、会員の方々が声をかけてくださったこと。「いや、実は私経営者ではなくて・・・」と遠慮がちに応えると、立場は関係がないと一刀両断。今やっていることを聞かれ、経営者の方やその企業ならではのストーリーを紡ぐ仕事をしているとお伝えすると、次の取材につながりそうな交流会をご紹介してくださったり、冊子制作の相談をさせてほしいと言ってくださったり。そしてそれはただの口約束ではなく、後日実際に交流会へのご案内や、取材に関するお問い合わせをいただくことができました。

普段なかなか耳にすることができない講演から得られる学びの深さと、初めて参加させていただいた私でさえも楽しむことができるアットホームさ。一見相反するようなこの二つが共存できているのは、この場を宮本氏が全面的に仕切ったり、誘導したりすることなく、優しく見守ることで会員の方々の主体性が活かされているからなのではないかと感じました。

こちらをご覧になり、CEO倶楽部とは一体どのような場なのだろう?とご興味を持たれた方は、ぜひ一度実際に足を運んでみてください。この場が愛される理由、この場だからこそうまれる魅力を、体感いただけると思います。


取材・執筆=大橋 博之
写真=吉田 達史
企画・編集=高越 温子
校正=山崎 貴大

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