株式会社LUCE

佐々木 純一

「話を聞く」ことでサロンを生活の一部に

確かな技術と高いカウンセリング力を持つ魅力ある美容院
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株式会社 LUCE 社長 佐々木 純一氏のONLY STORY

美容業界の「一番」を目指して


株式会社LUCE。イタリア語で「光」という意味を持つこの会社は、美容院経営がメイン事業だ。高校生のときに出会ったある美容師に背中を押され、佐々木純一社長は美容業界に足を踏み入れる。

「とてもおしゃれで、こういう大人になりたいと思わせる美容師さんでした。高校のとき、彼に進路相談をしたら『美容師って面白いよ』と勧められたので、美容学校に進学することを決めたんです。今思えば、私の人生はそのときに決まったんでしょうね。」

佐々木社長のモットーは「やるんだったらとことんやる」こと。このときも、美容業界で一番になるという決意を胸に山梨から上京した。就職先を決めるときも、担当教諭に「一番厳しい美容院を紹介してください」と頼んだほど、その情熱は熱い。
30年以上続く老舗の美容院に就職し、技術を学びながら7年間勤めた。30人以上の同期が居たが、7年後も勤め続けていた同期は佐々木社長を含めてたったの3人だった。

「来店してくれるお客さまに一番いいものを提供するためにはどうすればいいか、と考えた結果、独立を決意しました。」

美容業界のてっぺんを目指すという情熱と、こつこつと培った確かな技術を携え、佐々木社長は自分の店を構えた。

スタッフからもお客さまからも「話を聞く」


佐々木社長はかつて「俺についてこい」というタイプの社長だった。しかし壁にぶつかってしまい、方針を改める。スタッフを引っ張っていくのではなく、一緒に並んで歩いて行くようにしたのだ。

「そうすると、スタッフのことをよく知りたいと思うようになりました。何が得意で、何をしたいと思っているのか。いろいろ話しているうちにスタッフから学ぶことも多いですね。」

そしてたどり着いたのが、人としての価値を大切にしたスタッフ教育だ。その人の個性を生かし「あなたが居れば大丈夫」と思えるようなスタッフを育成している。
街なかに美容院があふれ返る現在では、技術や商品で他社との差を付けることが非常に難しくなっている。そこで佐々木社長は、来店したお客様の話をよく聞くようスタッフに指導している。

「お客さまの話をよく聞き、お客さまが本当に望んでいるものをご提供するよう努力しています。自分たちから発信するのも大切ですが、それ以上に聞くことが重要です。最近ではこのサロンが生活の一部になっているお客さまが増え、とてもうれしく思っています。」

以前は自分がいいと思ったものをお客様に提案することが多かった佐々木社長だが、それでは深く長い関係が作れないことに気づいた。この手法に切り替えてから、来店しなくなるお客様が減ったという。
「また行きたいと思うサロン」というコンセプトどおりの美容院となっているのだ。

いろいろな場所で活躍するスタッフを応援したい


現在株式会社LUCEで働いているスタッフは、いずれ独立したり転職したりしてサロンを離れていく。佐々木社長はスタッフが巣立っていくことについてどう考えているのだろうか。

「少し寂しい気持ちもありますが、どんどん旅立っていってほしいと思います。その後はオーナーと従業員という関係ではなく、対等ないい関係を築いていくのが理想です。いろんなところで活躍してほしいですね。」

佐々木社長が人としての価値を大事にして育て上げたスタッフは、今後さまざまなところで活躍するだろう。その活躍を見守ることが、佐々木社長の喜びの一つである。


編集=勝野・山崎

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