エンバイロ・ビジョン株式会社
豊岡正志
POSTED | 2016.06.11 Sat |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:その他 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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「性能+オンリーワン」で、環境事業の最先端へ。
倒産の危機を乗り越えて。『YJノズル』との運命的な出会い。Topics
エンバイロ・ビジョン株式会社 社長 豊岡 正志氏のONLY STORY
ゼロベースの仕事を楽しんだ商社時代。
弊社は、社名の通りエンバイロメント(環境)をビジョンとした会社です。環境に役立つもの、環境を通して人の役に立つものという考え方からスタートして、10年が経ちました。
起業以前は、化学品関係の商社と機械商社で勤めていました。ゼロからの企画や提案ができる創造性が高い仕事がしたいと昔から思っていましたから、どちらの会社でも、ベンチャー企業が開発した商品を取り扱って事業をゼロから立ち上げるような仕事ばかりしていました。
商社は自由度が高く、個人でできる裁量が高いので、やりがいがあり、楽しかったですね。
そこから起業に至ったのには、2つの理由があります。
ひとつは、機械商社で勤めながら、今後の人生をふと考えたこと。会社のコマとして働くのも良いのですが、独立して自分だけのスタイルで生きる方が面白いのかなと思いました。
もうひとつは、自分がゼロから立ち上げた環境事業の、更なる成長を考えたことでした。その事業は、社内で既に課にまでは成長していたのですが、この先社内のセクションのままでは限界があると感じ、会社に、100%会社資本の社内(社外含む)ベンチャー化を提案しましたが、あえなく却下されてしまいました。
ならば覚悟を決めて、自分で起業しようと思い、環境事業を専門にした「エンバイロ・ビジョン」を設立したのです。
エブリワンより、オンリーワン。
弊社の製品には「環境に良いもの」という大前提の他に、独自のもの、個性的なもの、オンリーワンのものという特徴があります。
私自身が、「他とは違う」と胸を張って言えるものを商材として店頭に並べておきたいと思っているからなのですが、例えば、ドイツ製の塗料は、日本の製品にはない塩害性能がありますし、部品洗浄台「バイオサークル」は、有用微生物が汚れを分解・浄化するため、灯油・溶剤を使わず、廃液を出すこともありません。
このように、全ての製品が、何かしらの部分で他社製品と差別化ができるという強みを持っています。
弊社の現在の主力商品は、マイクロバブル(ファインバブル)発生装置『YJノズル』です。
1ccあたり約1億個の50~200nmのウルトラファインバブルを発生でき、酸素や窒素、オゾン等のガスによりファインバブルを発生させることで、洗浄性能を高めたり、薬品等を使用せずに湖沼やダム湖、貯水池や排水処理や下水などの水質改善を図ることができます。
この商品の最大の特徴は、数あるファインバブル発生装置のなかで、唯一の大口径ストレートパイプ構造のため、廃水、汚水、河川、海洋、湖沼などで使用しても目詰まりが一切なくメンテナンスが一切かからないと言うこと。
他社のものはどうしても目が詰まるので、タフさでも郡を抜いていますね。一般的な汎用ポンプに繋ぐだけで使用できますので、工業プロセスや一般排水処理過程で利用できます。
この商品との出会いは、まさに運命的でした。実は、起業当初は似た用途で使用する製品で、別のものをメインで販売する予定でした。
ところがこの商品が、2年目にして突然、メーカーから供給されなくなってしまって、会社を畳むかどうかというところまで追い込まれました。でも、このアクシデントに予想外の幸運が重なったことで、より上質な「YJノズル」を取り扱えるようになったのです。
おかげで、会社は現在まで存続し、コツコツと拡大できています。
耐久性抜群で、環境に優しいオリジナリティー溢れる優れた商材を、世界各地から揃えることができているのも、あの時のアクシデントがあったおかげじゃないかと思います。
エンバイロこそ、環境事業の最先端。
私が一人で始めたエンバイロ・ビジョンも、今では契約含め社員9名。
今後は、会社としての環境を整備し、私がメインで営業をしなくても成立する社内環境を整えたいですね。規模は数十人程度が理想です。
商材は、現時点で数は揃っています。ただ、高品質でタフな「YJノズル」は、消耗品ではないため、短期間でのリピート購入が望めません。
売上拡大には、複数の主軸が必要です。業界の中でトップクラスになれるような商材を、今扱っている消耗品の中から育てていければと思います。「YJノズル」を含めた3本柱ができれば、売上げがより安定し、規模は自然と拡大していくはずです。
最終的な目標は、「環境のためになる」「人のためになる」ことを大切にした製品を、ひとつでも多く開発・販売し、世の中に貢献して行くこと。
ありきたりの製品ではなく、「環境に関して、エンバイロに行けば最先端の製品に出会える」と言われるような、オンリーワンの存在であり続けたいと思います。