株式会社ナレッジソサエティ
久田 敦史
![](https://upload-assets.onlystory.co.jp/uploads/story/sumbnail/202/large_3599389c-998e-42bb-a0c2-9ea8890bf49c.png)
POSTED | 2015.08.01 Sat |
---|
TAGS | 従業員数:5人以下 業種:建築・不動産 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
---|
日本の中心で生まれるビジネスの輪
今までになかったシェアオフィスの形とは?Topics
株式会社ナレッジソサエティ 社長 久田 敦史氏のONLY STORY
シェアする時代
東京都千代田区という日本の中心で、起業家やフリーランス
向けに理想的なオフィスを提供している会社がある。株式会社
ナレッジソサエティの久田敦史社長にインタビューを行なった。
今では、実際に仕事場として利用する『シェアオフィス』登録者が
50人、住所のみを使用する『バーチャルオフィス』登録者は400人を
超えるという。その裏には、現代特有の時代背景がある。
「近年、所有ではなくシェアして利用するという考え方が
広まってきています。みんなで使うことで自らオフィスを
構える金銭的リスクが減ります。
他にも、例えば掃除などを私たちが代わりに行うことで、
起業家にとって重要な時間を節約することができます。
時間もお金も有効活用できるので、起業の成功率アップに
つながっていきます。」
![](https://upload-assets.onlystory.co.jp/uploads/story_paragraph/image/308851/fe051f75-1b09-4b2a-8e5a-adfe149d9a98.jpg)
スペース以上の価値を提供したい
多くのシェアオフィスがある中でナレッジソサエティに人が
集まる背景には、久田社長の思いがある。
「従来のシェアオフィスは、単なる作業場を提供する
”貸し机屋”のような印象がありますが、私たちは
ビジネスが生まれる場の提供を目指しています。
例えば東京都千代田区という住所や銀行所有のビルであることは、
大きな信頼につながります。エレベーターを降りた瞬間
きれいなオフィスであれば、お客さんの印象は上がります。
入った瞬間『大丈夫か?』と思われてしまうオフィスだと、
そこに入居している本人の評価にもつながるので、
そう思われないような場所づくりを目指しています。」
確かに入った瞬間きれいなオフィスが迎えてくれて、
『しっかりしている』印象を受けた。信頼が大切なビジネスの
世界では、こうした点が重要だ。
ここで見込み客との気持ち良い打ち合わせが行なわれ、
新しいビジネスが生まれる場になることを目指している。
![](https://upload-assets.onlystory.co.jp/uploads/story_paragraph/image/308854/bd386a99-8f3c-47f0-8b63-29aaf980acd8.png)
コミュニティづくりの原点を知った留学経験
さらに面白いのは、利用者間の交流の機会が多い点だ。
「コミュニティが出来上がりすぎると、後から入ってくる人は
壁を感じると思うんです。なので、初めて入った利用者でも気軽に
参加できるような食事会などを定期的に開催しています。
そこでまず、人と人との関係を築くことが日常の利用しやすさに
つながりますし、その人間関係が新しいビジネスを生むきっかけに
なることもあります。」
実際に交流の機会をつくってから、オフィス内の空気がガラッと
変わったという。久田社長がコミュニティを大切にする背景には、
留学時の経験があった。
「アメリカに留学していた時、ウエストバージニアという田舎に
行きました。その時に学校関係者が、その土地に来て間もない私を
見つけて家に招いてくれたことがあったんです。
コミュニティの方が新しく来た私を積極的に気にかけてくれた
おかげで、学校生活にも自然と溶け込んでいけるようになりました。」
この経験が、交流の場を大切にすることのきっかけになっている。
![](https://upload-assets.onlystory.co.jp/uploads/story_paragraph/image/308857/b444d67a-4109-4ae9-9dc8-7b1d4e3f8352.png)
起業家を応援したい
久田社長が事業を続けている原動力には、仲間の存在がある。
「ここにはたくさんの起業家がいます。周りに頑張っている人が
いるから、自分も負けてられないと日々思います。また、自分自身も
起業家なので、成功するまで引けないという思いも強いです。」
起業家が集まる場の提供者である久田社長は、利用者より上を
いっている人のように見られることが多く、そのプレッシャーが
頑張る理由にもなっている。
さらに、今後の展望を伺った。
「拠点を増やします。そして、さらなる起業家支援をしていきたいです。
単なる場所の提供というハード面だけではなく、交流会やセミナー
開催など、ソフト面の充実を目指しています。
今はオフィス運営を中心にして起業家さんのお手伝いをしていますが、
いずれはオフィスがツールでしかなくなるくらい幅広く支援できる
レベルまでいきたいですね。」
形にこだわらずとにかく、頑張っている起業家を応援したいという
思いが伝わってきた。
最後に、若者へメッセージをいただいた。
「リスクというものは意外とないので、自分の思ったことを
やってみるといいと思います。やらなかったことへの後悔は
後悔のままですが、やったことへの後悔は苦笑いか笑い話に
なりますからね。」
温かい雰囲気の中に芯の強さが感じられる久田社長だった。
![](https://upload-assets.onlystory.co.jp/uploads/story_paragraph/image/308860/dfc93861-2cf3-45ff-b703-42d2f416effc.png)
編集後記
「出来上がってしまったコミュニティには新しい人が入りにくい」
という言葉が印象的でした。私自身もコミュニティを多くつくって
いるので、改めて大切な視点を思い出すことができました。
このような場所で仕事ができれば、とても楽しい日々になるだろうと
感じます。本当にきれいな場所なので、一度訪れて欲しいと思います。