インベスターズパーティー合同会社

笠原久美

「できることから、1つずつ。」障害者の自立を支援

多様性を認め合い、それぞれの命を大切にできる社会へ
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今回のインタビューは、軽度の知的・精神障害者の方の生活を支援するグループホームの運営を行うインベスターズパーティー合同会社の笠原久美氏にお話を伺いました。障害者支援だけでなく、幅広く福祉の領域に裾野を広げたいという笠原氏の想い、そして将来の展望についてお話をお聞きします。

インベスターズパーティー合同会社 代表取締役 笠原 久美氏のONLYSTORY

できることから、1つずつ。障害者の自立を支援


―インベスターズパーティー合同会社様の事業内容を教えてください。

笠原氏:インベスターズパーティー合同会社は、軽度の知的・精神障害者の方向けのグループホームを運営しています。一戸建ての建物でプライバシーが守られる個室にご入居いただき、共同生活の中でお一人お一人の目標に向かってスモールステップを踏みながら、自分を受け入れ、認めて成長できるよう、スタッフ一同全力でサポート致します。

入居する際に、ご本人・ご家族の方にお話を伺いながら個々の目標を掲げていただきます。

例えば一人暮らしを目標にしていて掃除が苦手な方の場合は、先ずは雑巾を手に持つ、絞るところから始めて頂き、それができるようになったら、次は雑巾で床を拭くというスモールステップを無理なく、その人のペースに合わせて、できなかったことができるようになる。ということで、自分に自信をつけて頂き、最終的にはその人が自分で進んで掃除ができるようになる。自信は経験の積み重ねです「できる」という自信がつけば、できることが増え、目標の一人暮らしも夢ではないはずです。


家庭の中ではどうしても心配するあまり、つい手を出してしまい、自立の妨げをしてしまっているという悩みを持つ保護者の方もいらっしゃいます。私たちのサポートの中で少しずつできることを増やしていって、社会で活躍していけるように寄り添います。


スタッフは通勤型勤務(通い)ですが、入居者の方がいる時間帯は常駐します。入居者の方が外で活動をしている時間帯以外は、土日や祝日も含め24時間勤務で万全の体制を整えています。


―事業に対して重要視していることは何ですか。



笠原氏:インベスターズパーティー合同会社が今大切にしていることは、大きく分けて2つあります。


1つ目は、食事から健康を取り戻すということ。特に、鬱病を患っていらっしゃる方は糖質依存症の方が多い傾向にあるので、まずは食事の改善として、食事療法を取り入れています。知識と経験が豊富な管理栄養士の指導のもと、心も体も健幸になる献立にしています。また、自分たちで野菜作りをして、自分たちの手で収穫した食材でご飯を食べるという試みにも挑戦したいですね。


2つ目は、入居者の方とスタッフ、ご家族を含めお互いを認め合い、助け合い、理解し合い本当の家族のような信頼関係を構築するグループホーム運営を目指しています。

多様性を認め、命を大切にできる社会へ


―事業を始めたきっかけについて教えてください。

笠原氏:私の娘は、性同一性障害で、20歳になったときに男性に性転換しました。それを機に、性別とは何だろうということを考え始め、私の中では性別や障がいというものはそれほど大きな問題ではないという結論に至りました。性の多様性、障がいのあるないに関係なく、みんな人であることに変わりはない。海外ではこのような考え方が主流ですが、日本では、「女はこうあるべき。男はこうあるべき。」という考えを持ってしまいがちな社会。それを変えるきっかけを作りたいと思いました。どのような状況であっても、その人一人の命の重さは同じであり、失っていい命は無いということ。それを理解した上で、一人一人を認め合いながら生きていける、誰もが生きやすい社会にしたいと考えたのです。

その想いを形にする取り組みの一つとしてグループホーム事業を立ち上げたのですが、福祉の経験も無い私が、一歩踏み出せた理由は、ご縁に恵まれたからです。誰もが生きやすい社会にするという思いはありましたが、こんなちっぽけな私に何ができるのだろう?と思っていた時に頂いたご縁で、インベスターズパーティー合同会社が誕生しました。


そこから、障がいがある方の現状やグループホームの物件を探しているうちに、私はこの仕事に導かれたと感じるようになりました。これからの課題、乗り越えなければならない壁が沢山あると思いますが、それ以上に今すごく、ワクワクしています。



―事業に対して重要視していることは何ですか。



笠原氏:インベスターズパーティー合同会社が今大切にしていることは、大きく分けて2つあります。


1つ目は、食事から健康を取り戻すということ。特に、鬱病を患っていらっしゃる方は糖質依存症の方が多い傾向にあるので、まずは食事の改善として、食事療法を取り入れています。知識と経験が豊富な管理栄養士の指導のもと、心も体も健幸になる献立にしています。また、自分たちで野菜作りをして、自分たちの手で収穫した食材でご飯を食べるという試みにも挑戦したいですね。


2つ目は、入居者の方とスタッフ、ご家族を含めお互いを認め合い、助け合い、理解し合い本当の家族のような信頼関係を構築するグループホーム運営を目指しています。

グループホーム運営を起点に、福祉活動に尽力


―今後の目標について教えてください。

笠原氏:まず、この1~2年の間にグループホームを3軒に増やし、最終的には6軒運営していくことを目標にしています。スタッフが揃って、しっかりした運営が整ったら、性同一性障害やLGBTの方たちのためのオンラインサロンを作り、お子さんの将来を心配する親御さんの心のケアができるコミュニティを運営する計画もしています。本の出版も視野に入れ、私の活動を知っていただく機会を増やし、講演活動などもしていきます。

他にも、高齢者の方が1人でご飯を食べたり、孤独死したりというニュースを見ているので、高齢者の方向けに週に1回程度、地域に住んでいる人たちで集まって楽しく食事をしていただける場を各都道府県に創っていきたいと考えています。


一見するといろいろな活動をしていくように見えるかもしれませんが、ゆくゆくは障がい者支援に留まらず、福祉全般に取り組みます。そしてインベスターズパーティー合同会社に関わる全ての人が、自分らしく豊かな人生を笑顔で過ごせるようになったら嬉しいですね。5年間で1000人ぐらいのコミュニティを作るために、今やるべきことにしっかりフォーカスします。


最後になりますが、男だからとか女だからとかじゃなくて、「自分がどう生きたいか、どうしたいか」ということを一人一人が本当に考えていけば笑顔も増えるし、一人一人が幸せになったら喧嘩や戦争のない社会になると思っています。一人一人がどうしたら自分らしく、豊かな人生が送れるか…1日1分でも2分でも考える人で溢れる世の中になれば嬉しいですし、私自身そのような社会の実現のために活動を続けていきます。


執筆=スケルトンワークス
校正=山崎

インベスターズパーティー合同会社の住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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