株式会社花の企画社
藤井 隆徳
POSTED | 2016.08.31 Wed |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:飲食・サービス 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoB |
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花の力で、現代人のココロに革命を。
創業者の想いを受け継ぎ、日本中に花を届ける3代目社長。Topics
株式会社花の企画社 社長 藤井 隆徳氏のONLY STORY
創業者 土井脩司の想いを受け継いで。
宮崎県の酪農家の家に生まれた私。
私が中学生の時に、父が植木の生産に事業転換をしたこともあり、高校では園芸部に所属する程、花への親しみを感じながら育ちましたね。
高校卒業後は、日本工学院で放送制作について学び、放送技術専門の月刊誌を発行する出版社で、2年程働いていたのですが、父から「一緒に農業法人をやらないかと」声をかけられて、面白そうだなと感じて、花の世界へ進む事にしました。
父の話は結果的に頓挫してしまったのですが、縁あって入社する事になったのが、株式会社花の企画社のグループ企業である「農場組合法人花の製作所」だったんです。
花の企画社というのは、初代社長である故 土井脩司が中心となり昭和46年に立ち上げた会社です。
土井は、早大在学中に日本東南アジア学生親交団を結成し、団長として戦火のベトナム、カンボジアを訪問し、帰国後難民孤児救済活動を展開しました。
幾度とベトナムを訪問し、悲惨な状況を目の当たりにする中で、小さな野の花との出会いに、こころを強く打たれたと聞いています。
ベトナムの方々のために何もできなかったという挫折感とともに、日本で何かできないかと考え、「花は平和のシンボル」ということに気がついたんですね。
土井のベトナムでの体験が、当時の仲間たちと花の企画社を設立する原点となったのです。
『花や緑をとおして、平和で豊かな社会づくりを提案します』という、企業理念に込められた土井の想いに、私は深く共感し、心惹かれました。
7年半の現場業務を経て、花の企画社の営業となり、3代目代表に就任しましたが、土井の想いは、私の心に変わらず息づいていますね。
時代にあったやり方で、みんなに花を届ける。
花の企画社では、花卉の生産・レンタル・販売業をメインに、花壇づくりやランドスケープ整備などに取り組んでいます。
花と緑のレンタル事業は、初代から続く事業であり、花の企画社の礎とも言える事業です。
独自で開発したカセット式レンタルプランターを使い、四季折々のお花を、定期的にお客様のもとへお届けしています。
メンテナンスも定期的に行いますから、常にお花を生き生きとした状態に保つことができます。
ここ5年で急成長しているのが、イルミネーション事業です。
専門学校時代に身につけた電気の知識を活かして、イルミネーションと花を組み合わせた、うちならではの装飾をご提案しています。東京タワーの七夕イルミネーションや、スカイツリーのクリスマスイルミネーションの施工も請け負っているんですよ。
花と工学。一見関係なく見える知識が、思わぬところでつながるのですから、不思議なものだと思いますね。
NPO法人「日本園芸福祉普及協会」の監事を務め、園芸福祉士としての活動にも力を注いでいます。
事業展開にも『園芸福祉』という言葉を盛り込んでいるのですが、園芸療法や地域のコミュニティづくりなど様々な意味があります。
こうした活動は、土井がやろうとしていたことのひとつでもありますから、今後も引き続き取り組んで行くつもりです。
東京オリンピックも予定されている今、都や地方自治体を上げて、花を増やそうと言う取り組みが進んでいます。
私たちも、花を生業にするプロとして、様々な提案をしているところです。
東京は日本の中心。
もっともっとお花で綺麗にして、オリンピック以降も外国人観光客を増やす下地づくりをお手伝いできたらと思います。
先代の想いを受け継ぎつつ、常に社会貢献を念頭に置きながら、時代のニーズにあった、弊社らしい事を提案していきたいですね。
花の癒しで、日本人のココロに革命を。
『Flower Revolution』。弊社のシンボルマークに書かれているメッセージです。
私たちが描く未来は、一貫して変わりません。土井脩司が抱いた「花を通して世の中を豊かにしたい」という想いを実現すること。
私はそこに、「人の心を癒やせる花を提供する」という目標を加えたいのです。
日本と言う豊かな国にあって、みんな満たされているように見えますが、災害で苦しんでいる方がいたり、職場の人間関係などで心を病んでしまう方がいたり、みんなの心が本当に満ちているのかはわかりません。
バブル崩壊後、職場などからお花が減ってしまいましたが、植物を置く事がメンタルヘルスの効用にもつながるという実験結果もあります。
花には心を和ませ、環境を改善してくれる素晴らしい力があるのに、人は「花より団子」を選んでしまう。
それではもったいないと思うんです。
「花を愛でるのは特別な時」と思われている現状も、正直悔しい。
小さな瓶に花を一輪挿すだけでも良い。
みんなの部屋や職場に、もっと当たり前に花を置いて、癒しやゆとりを感じて欲しい。
平和とは、人々の心から生まれるものだと思いますから。
「花を置いていないと、部屋の中がなんか寂しいなあ」。そんな風に思ってもらえるような革命を起こして行きたいですね。