株式会社みらい創造ゴルファーズ委員会 

高橋 誠一

世界で愛されるゴルフのプレイヤー人口を増やす

人材育成に特化した業務請負とマッチングサービス
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今回のインタビューは、ゴルフ場の業務請負・受託運営・コンサルティングやゴルフに関する人材のマッチングサービスを行う株式会社みらい創造ゴルファーズ委員会の高橋氏にお話を伺いました。まずはゴルフ業界の未来を担う同社の取り組みについて語っていただきます。

株式会社みらい創造ゴルファーズ委員会 代表取締役 高橋 誠一氏のONLYSTORY

ゴルフ場で活躍するマルチな人材を育成


–株式会社みらい創造ゴルファーズ委員会様の事業内容を教えてください。

高橋氏:弊社のサービスは大きく分けて4つあります。1つ目がゴルフ場に対しての業務請負、2つ目がゴルフ場施設の受託運営、3つ目がゴルフ場コンサルティング、そして4つ目が『ごるふぁーレンタル.com』というゴルフ人材のオンラインマッチングサイトの運営です。

業務請負に関しては、ゴルフ場のキャディーさんやコースメンテナススタッフ、レストランスタッフなど、ゴルフ場に必要不可欠なスタッフの仕事をお引き受けいたします。また、受託運営に関しては、ゴルフ場運営を丸ごとお任せしていただいます。

コンサルティングに関しては、支配人、総支配人、副支配人、副支配人代理などの人件費を抑え、最低限必要な人数でゴルフ場経営ができるような、マルチな人材を育てられるようなコンサルティングを行っています。

どこの業界でも多くかかる人件費が経営の負担になっていると聞きます。そう言った問題を解決できるようなアドバイスを行なっています。

–ありがとうございます。御社のオンラインサービス『ごるふぁーレンタル.com』の内容についても教えていただけますか。

高橋氏:はい。ごるふぁーレンタル.comは、利用者のお客様とゴルフ場、ゴルフ場とキャディー、プロにゴルフを習いたい方とプロゴルファーの方などゴルフ人材とのマッチングが行えるサービスです。

このサイトを通し繋がることができるプロゴルファーは、弊社サービスに登録していただいたプロゴルファーの方々です。彼らと利用者の方を繋げるためにマッチングサイトの運営に力を入れています。
–他社と差別化をはかっている点や強みについて教えてください。

高橋氏:弊社には独自のキャディー育成プログラムがあります。従来のキャディー業務の教育であれば、ゴルフのルールを覚えることが中心です。一方で私たちのプログラムでは、お辞儀の仕方、言葉遣いなどからしっかり講習するので、キャディーという仕事が一生ものにならなくても、社会人としてその次に行けるステップアップをサポートすることができるんです。

また、独立の支援や、プロゴルファーになりたいという希望があれば、資格取得のサポートも行っています。

–キャディー育成プログラムだけでなく、マルチなゴルフ人材を育てる取り組みをしていると伺ったのですが、そこについてもお聞かせいただけますか。

高橋氏:はい。具体的に言いますと、キャディーとコースメンテナンス、キャディーとレストランスタッフ、キャディーと支配人の兼任など、マルチプレイヤーを育てるプログラムがるんです。

スタッフをしっかり育て、キャディーとして活躍できるようになってからゴルフ場の仕事を請け負うので、人材や教育には自信を持っていますね。

–事業を進めるにあたって大切にしていることは何ですか。

高橋氏:私は人と人とのつながりで、仕事が広がっていくと考えているんですね。お客様だけでなく関わる全ての人とのつながりを、人脈を大切にしています。

前職での悔しさをバネに起業


–起業に至った経緯について教えてください。

高橋氏:私は2018年の1月に起業するまで、ゴルフ場で正社員兼プロとして働いていました。やはりお客様は中年の方やご年配の方が多く、若年層はほとんどいなかったんですね。その現状を見て、これからゴルフ人口が減少していく危機感を覚えました。プロゴルファーとして今後もずっとこの業界にいると思ったとき、もっと何かできることがあるのではないかと考え始めたんですね。

私の妻もキャディーとして働いていたのですが、理不尽な解任に遭い、私もその半年後に職場の支配人が変わったことで納得のいかない異動にあって、非常に悔しい想いをしたんです。本当に気持ちが沈んでいたのですが、これは現状ではいけないというメッセージなのだと受け取り、自分がゴルフ人口を増やせるような会社を立ち上げて見返してやろうと決意しました。それが、株式会社みらい創造ゴルファーズ委員会の立ち上げのきっかけです。

–ゴルファーのマッチングサイトのアイデアはもともと持っていたものなのでしょうか。

高橋氏:キャディーの派遣会社が人材不足で悩んでいることを知り、どうにかできないかと思い生まれたアイデアがこの事業です。なのでこのサイトはもともとはキャディー専用のマッチングサイトだったんです。

ただ、プロゴルファーと一緒に回りたい利用者がたくさんいるだろうと考え、プロとのマッチングを気軽に使えるサービスにしました。また、ゴルフ人口の90%が男性なので、ゴルフの上手い女の子と回りたいという声もあったのでそのニーズに応えられるようなサイトにしています。

ゴルフ業界に影響を与えられる会社に


–今後の目標について教えてください。

高橋氏:2020年のオリンピックに向けて、キャディーに関しては、英語や中国語が話せるバイリンガルのキャディーが必要とされると考えているので、語学人材の育成を行なっていきたいと考えています。一方で、通訳のできる人材とのマッチングも今後行なっていきたいです。

また、語学勉強の必要性はプロに対しても言えることなので、外国で生活に苦しんでいるプロゴルファーに対して、学校を作りたいですね。

そのほかにも、キャディーとプロゴルファーに対して英語と中国語の授業とゴルフのレッスンを受けてもらい、試合に出てもらうような事業を今後行っていきたいと思います。

–短期的な目標を教えていただきましたが、その後の長期的なビジョンはございますか。

高橋氏:10年先の長期的な目標としては、マッチングサイトの利用者を増やし、47都道府県のどこでも使えるレンタルサービスに発展させていきたいです。登録者5万人を目指し、その中でつながりを創出していきたいと考えています。


私は長年この業界にいますが、ゴルフを通してたくさんの縁と出会ってきました。そしてそんなゴルフは世界144ヵ国で愛されているスポーツなんです。

私は言葉が交わせなくても、ゴルフでコミュニケーションが取れると考えています。そしてこの業界をそういう優しい場にしていきたい。そうすれば、ゴルフ人口は増えていくと思いますし、若い世代の育成にも力が入れられると思うんですね。

これからのゴルフ業界に対して影響力のある会社になることを目指しながら、ゴルフをもっと身近に感じてもらい、ゴルフで幸せになる人を増やしていけるよう、これからも事業に取り組んでいきたいと思います。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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