株式会社オアシス

澤智子

プロのスキルと心配りによる掃除代行は「心のエステ」

家事労働の意義や生産性を認められる社会を作りたい
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今回のインタビューは、掃除代行サービスを展開する株式会社オアシス澤氏にお話を伺います。事業内容である掃除代行やふつうの主婦が起業に至る経緯、掃除代行のあるべき姿などを語っていただきました。

株式会社オアシス 社長 澤 智子氏のONLY STORY

厳しい研修でプロのお掃除スキルを担保


–株式会社オアシスのサービス内容をお聞かせください。

澤氏:弊社は家の中がきれいになっていることに重きを置き、価値を感じてくださる個人のお客様に対し、「お掃除の代行」サービスを展開しています。

–業界内で御社ならではの強みはどういったところにあるとお考えですか。

澤氏:今は同業他社も増えており、しかも安い値段で案件を引き受ける会社もたくさんありますが、その中で株式会社オアシスの強みは大きく2つあると考えています。
まず1つが環境への心配りです。地球を汚さず家をきれいにをモットーとし、安全性の高い自然素材の洗剤を使用するこだわりを持っています。
もう1つがお客様への心配りです。お客様への想いがある一線を超えてしまったら、それは鬱陶しいものになってしまう。反対にその線よりあまりにも遠いとただの「きれいにするお掃除」で終わってしまう。
私たちは、プロが行うお掃除として、きれいになっているのはもちろんのこと、お客様の望むことをさりげなく察知し、その対応をし、お客様が帰宅後にドアを開けた瞬間、その空気までも変わったと思っていただけるお掃除をご提供したいと考えています。
あるお客様の言葉を借りれば、お掃除は「心のエステ」、心をきれいにするもの。そう感じていただけるようなサービスをを常に心がけていますね。

–お客様のニーズを察知し、それを行う。御社のスタッフは高いスキルをお持ちなんですね。

澤氏:そうですね。プロとしてのスキルを担保するため、OJT(On The Job Training=現場教育)と社内研修を行い、スタッフに対しては一定基準のお掃除ができるように指導しています。もちろん、その基準を満たしていない人を、お客様の家へ伺わせることはありませんし、各ポイントをクリアできない場合は研修自体もやり直しています。
また、このスキルはお客様への気遣いについて重点を置いており、お客様への挨拶の立ち位置といった細かいところまでも教育しています。そのためかなり厳しい研修かもしれませんが、スタッフには「スキルを身につけたら、家の空気を変えられる魔法使いになれる」といつも伝えています。
そういった研修を乗り越えてきた弊社スタッフは自慢のスタッフばかりですね。

–お客様への心配りを大切にしているからこそ、スタッフに対してもきちんとした教育をされているということですね。

澤氏:そうですね。私の仕事やお掃除に対する考えをスタッフに言い続けても、スタッフの仕事ぶりでしかお客様には伝わりません。ただ新たなお客様を紹介していただけていることや、スタッフの勤続年数から、その考えが実際にお客様に伝わっていることはよく分かりますね。
お客様とスタッフが同じ言葉を遣った時に、私の理念が通じているのだと実感します。

主婦の仕事と時間を価値のあるものにしたい


–現在のサービスを始めるに至った経緯を教えてください。

澤氏:私自身、起業するなんて思ってもなく、OLになって結婚、子育て、専業主婦といったふつうの人生を歩むと思っていましたが、子どもが3歳と1歳のときに、突然、働かなくてはならない事態となったんです。
しかし求職活動といっても、子どもをどこかに預けながらになり、おまけにスキルも資格もないため、採用どころか面接も受けられない状態でした。
働けないことに気が付いた時、専業主婦として、昼も夜もなく、365日24時間家事をして働いていたにも関わらず、その人生と時間を否定され、社会復帰はできないものと宣告された気がしていました。
それは私に限ったことではなく、周りにいるママ友すべてに共通すること。しかし、そんなことは絶対にない、間違っていると感じ、家事労働の意義や生産性を認める社会にしたいと思うようになったんですね。
そこから家事労働を生業と呼べるものにしたいと思い、そのためのサービスを考えるようになりました。

–サービスを考える際に、なぜ家事の中から「掃除」を選ばれたのでしょうか。

澤氏:主婦経験といっても数年で、一流の技術もない私が、プロとしてお金をもらうにはどうしたらいいのか。そうあれこれ考えるうち、お料理教室があるのに、お掃除教室は聞いたこともなく、それにお掃除には茶道や華道のような流派がないことに気が付いたんですね。ということは10人いたら10人の方法があるわけで、私も自分の方法を確立していけばいいんだと思いました。
では具体的にどういったものにするかを考えた時に、私たちは空き家ではなく人が暮らしている家のお掃除をするため、お客様に仕事ぶりを見られていることを前提として美しい所作でお掃除をする「魅せる」お掃除をしようと思ったんです。
美しい所作で行えばより綺麗にお掃除ができることはもちろん、お掃除をする人たちも効率的に作業が行える。そういったプロならではの拭き方や掃き方である魅せる所作を考え、魅せるお掃除を作っていきました。

目指す家事代行サービスの形にはまだ道半ば


–将来の目標をお聞かせください。

澤氏:家事労働が生業になるという私の願いは叶えられ、今では家事代行サービスを知らない人はいません。
しかし、残念ながら、主婦のスキルのまま、登録制で代わりに家事をやっているにすぎないという派遣のようなイメージを持たれていて、特段の価値がないサービスも多いのが現状です。生業として利益を生んではいますが、私の目指す形へは道半ばであり、悲しく思います。
だからこそ、今後はこうした現状から脱却し、お掃除の美しさ、楽しさを広く知ってもらい、お掃除の概念を変えていく取り組みを始めたいと思います。
例えば、セミナーやその他の方法でお掃除の仕方をみなさんにお伝えしようと準備を進めています。

–ありがとうございます。最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

澤氏:私の理念に共感してくださる経営者さまがいれば、違う発信の仕方や事業展開が生まれるかもしれないので、ぜひ連絡をいただきたいと思います。また「魅せる」お掃除は、飲食業などでも生かせると思いますし、婚活セミナーとしても取り入れて頂きたいと思います。

執筆=増田
校正=笠原

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