「剣道業界」でビジネスを興すイノベーター!

剣道体験ツアーと剣道具専門通販サイトの運営
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今回のインタビューは、訪日外国人向けの剣道体験ツアーや、剣道具専門のネット通販を手掛ける株式会社パークフォーアスの永松氏にお話を伺います。剣道業界に問題を抱いたことから証券会社を辞めて起業に至ったという永松氏に、今後の剣道業界のビジョンについて語っていただきました。

株式会社パークフォーアス 代表取締役 永松謙使氏のONLYSTORY

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剣道の「価値」を高める


–株式会社パークフォーアスの事業内容を教えてください。

永松氏:弊社は訪日外国人向けの剣道体験ツアー「SAMURAI TRIP」の企画・運営と、剣道具専門通販サイト「KENDO PARK」の2つを軸とした剣道事業を行っています。

外国人向け剣道体験ツアー「SAMURAI TRIP」

剣道具専門通販セレクトショップ「KENDO PARK」


外国人向け剣道体験ツアーでは、年間約30カ国、1,500名を超えるゲストを迎えております。
また剣道具の通販サービスにおいては、国内だけでなく、海外も含めて展開し、記事メディアや動画メディアとも連動して運営しております。

–なぜ、剣道事業なのでしょうか。

永松氏:私自身、5歳から大学まで剣道をやっていたというのもありますが、一番は剣道の価値をもっと高めたいと思ったからです。
今は海外どこの国へ行っても、すでに剣道が広く伝わっています。
そこで世界中に剣道を広める「普及」というフェースではなく、「価値を高める」立場として事業を展開したいと考えました。

–海外における剣道の現状をお話いただきましたが、国内についてはどのようにお考えですか。

永松氏:日本には「武道はお金じゃない」という価値観が根付いており、その結果町の道場や剣道具店の多くは、運営資金の不足や商品価格の下落で廃業を余儀なくされております。

本来剣道は、年齢や性別に関係なく誰でも取り組めるスポーツであり、日本古来の武道でもあります
特に武道的な精神性においては、剣道は他の競技と比べても大変優れていると思いますので、その価値を高めて広めることこそ、私の使命であると考えております。

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剣道業界にイノベーションを!


–起業したきっかけを教えてください。

永松氏:起業したきっかけは、現在の剣道業界に対して問題意識を持ったことです。

剣道は、主に剣道具・道場・文化の3つで成り立っていますが、現在その全てが縮小傾向にあります。

例えば剣道具においては、9割以上が海外製で、価格の下落が著しい状況です。
剣道具は漆や竹、皮革などが使われているので、本来ならば伝統工芸として価値があるものです。
その価値を自ら放棄してしまっている結果、職人の減少や店舗の廃業を招いている状況です。

また町道場においては、月に数千円の月謝だけで存続することは大変難しく、約9割の道場が小学校の体育館を利用せざるを得ない状況です。
現在道場を保有しているのは、企業、財団、宗教法人、不動産会社等、資金力が豊富な一部のプレーヤーに限られます。

さらに、文化について言いますと、これまで剣道業界全体で情報発信が乏しかったこともあり、現在韓国が「コムド」として発祥を主張している状況です。
幸い様々な対応策や国際的な歴史認識として、現代剣道は日本が宗主国であると認知されていますが、予断は許さない状況です。

–剣道業界を変えたいという想いが事業立ち上げのきっかけということですね。

永松氏:はい。
実は剣道は、武道の中では一番人口が多く、国内に約170万人もの有段者がいます。これは柔道の約10倍の数字です。
市場としても、剣道具だけで年間約100億円と言われております。

もちろん「大市場」とは言い難いですが、景気に左右されにくく、またアディダスやナイキといった大手スポーツメーカーが入って来難い業界ですので、各プレーヤーが事業として自立することは十分可能だと思います

もともと私は金融業界出身ですが、「他の業界で普通にやっていること」を剣道業界に取り入れれば、勝てる見込みがあると思い、起業に至りました。

–起業してから大変だったことはありますか。

永松氏:1番大変だったのは、私自身ネットリテラシーが乏しく、ウェブマーケティングがわからなかったことです。
以前勤めていた証券会社では、メール営業すら禁止でしたので、ビジネスでメールを送ったことすらありませんでした。そういった知識レベルからの起業は、大変苦労しました。

現在は、色々な方に助けていただきながら、私自身も記事メディアを管理するようになり、通販サイト全体で月間15万PVぐらいまでは伸びています。

伝統的価値と精神的価値への期待


–今後のビジョンについて教えてください。

永松氏:剣道の一大経済圏を作りたいですね。

私が取り組んでいる事業では、剣道経験者だけでなく、訪日外国人のお客様、つまり剣道における素人の方もターゲットとしています。
そこで新規の用具需要が生まれ、道場の需要が生まれ、剣道文化を知っていただくこともできれば、必ず消費が生まれます。

例えば、もし自国に帰ってから剣道を始めていただければ、将来的に日本の伝統的剣道具に需要が生まれたり、日本の道場へ稽古をしに来てくれるかもしれません。
剣道の価値が高まることで、道場や剣道具により多くお金を払うようになるかもしれません。

教育と親和性が高く、生涯スポーツである剣道は、子供やシニア層の取り込みも可能です。

このように、国内外、および剣道経験者か否かを問わず、剣道業界全体を循環するような経済圏を構築したいです。

–具体的にどういった施策をお考えですか。

永松氏:「情報発信」と「ブランディング」により、剣道の見せ方を変えていきたいです。

茶道がよいモデルなのですが、茶道には段位性のような許状制度と、家元という流派ごとの茶家があります。
いずれも大変格式が高く、また資金消費が紐づいています。
茶道具に関しても、陶芸、漆、金蒔絵などの伝統工芸をふんだんに活用し、通常の食器よりもはるかに高価なものが多いと思います。

このように茶道は、愛好家の間で伝統的価値が浸透し、どこのポイントでもマネタイズがきちんとなされています。
剣道も同様に、伝統的価値高めて、マネタイズが生まれるような見せ方が大切なのではないかと考えております。

また剣道は、礼儀を重んじ、常に相手への敬意を求められます。
さらに80歳や90歳の愛好家も存在する、生涯スポーツです。
これにより、子どもへの教育やシニア層の嗜みとしての価値も高めることが必要になってくるのではないでしょうか。

―最後に、永松氏がサービスを提供するにあったって大切にしている想いを教えてください。

永松氏:「マネタイズなきところに、価値はない」ということを常に意識しています。

現在のアマチュアスポーツ全般に言えることなのですが、ほとんどの競技が補助金に頼った運営をしています。
それが東京オリンピック後、補助金の減少とともに立ち行かなくなる競技も出てくるのではないかと感じています。

そこで剣道においても、あえてマネタイズにこだわり、スポーツとしての価値と日本古来の武道としての価値を確立して自力で永続できる体制を築くことが大切だと考えています。

執筆=山田
校正=笠原

企業詳細情報はこちら

剣道具専門通販セレクトショップ「KENDO PARK」
E-MAIL:info@kendopark.jp

外国人向け剣道体験ツアー「SAMURAI TRIP」
E-MAIL:samuraitrip07@gmail.com

ー運営会社ー
株式会社パークフォーアス
代表取締役 永松謙使
ADDRESS: 東京都大田区南馬込1-46-7
MOBILE: 080-5642-3141

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