株式会社フェイスフル
加藤貴博
POSTED | 2020.01.06 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:卸売業・小売業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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平均20%の通信費・光熱費を削減するコンサル会社
夢や目標のある企業様と一緒に成長・拡大していきたいTopics
今回のインタビューは、法人向けに通信費や光熱費削減のコンサルティング事業を展開する株式会社フェイスフルの加藤氏にお話を伺います。現在、フェイスフルの経営の傍らディ・ポップスグループの常務執行役員としてM&Aを手がける加藤氏。事業内容はもちろん、事業にかける想いを教えていただきました。
株式会社フェイスフル 社長 加藤 貴博氏のONLY STORY
【経歴】
1978年生まれ、宮城県仙台市出身。学生時代から経営コンサルタントを目指し、地元仙台の経営コンサルティング会社に就職。5年後、株式会社ディ・ポップスに転職。現在ディ・ポップスグループの常務執行役員を兼任する傍ら株式会社フェイスフルの経営を担う。
平均20%のコスト削減を行うコンサル
–まず、株式会社フェイスフルの事業を教えてください。
加藤氏:フェイスフルは法人向けに通信費や光熱費のコンサルティング事業を行っている会社です。
通信費であればキャリア8社から比較検討して、お客様に最適な通信料金プラン(法人限定プラン)をご案内しています。お客様の利用用途によっては、格安スマホや格安SIMに切り換えることもありますが、基本的には他社からの乗換で通信料金を平均20%前後削減することが可能です。
–同業他社と比較した際に御社ならではの強みはどこにあるとお考えですか。
加藤氏:アフターフォローの質ですね。というのもの弊社はアフターフォローの満足度が高く、そのため継続率も95~98%ととても高いんです。
具体的には、携帯の故障・紛失の相談やコスト削減のための比較検討などを行っています。導入企業担当者からは@時間節約に役立っている」との好評をいただいています。
会社をまとめる「遠心力」とは?
–加藤様は株式会社フェイスフルを経営する傍ら、ディ・ポップスグループの常務執行役員を務めていると伺いました。その背景を教えていただけますか。
加藤氏:はい、そのためにも私の経歴をお話しますね。
私は新卒で経営コンサルティング会社に入社し、更なるやりがいを求めて、通信事業会社である株式会社ディ・ポップスへの転職を決意しました。
ディ・ポップスでは年商10億円前後の携帯販売代理店の幹部候補として就任しました。そこではこれまでにはない『攻めの管理部』を目指し、経理・人事・総務などの管理業務にとらわれず、経営企画・マーケティングにも着手し、縦割りではなくすべての業務を横断的に遂行しました。
その結果、入社から8年後に年商100億円を突破。ところが、監督官庁による販売手法の変更指示が入り、わずか3カ月で1億円の赤字に陥ってしまったのです。
–それは凄まじい経験ですね…。どのように乗り越えたのでしょうか。
加藤氏:その状況で私は、コスト削減やM&Aの担当を任されることになりました。そこから、本業である通信事業の補完や事業多角化を計画的に断行し、3年後には年商2倍超、営業利益率3倍超を実現しました。
そして今に至り、現在もディ・ポップスグループでM&Aの担当をしています。買収する前の会社の想いを受け取って、グループ全体がさらに成長するのを考えるといつもワクワクしますね。
–M&Aという方法で社内の経営課題を解決するために、弱い部分を補完し、強いものをより伸ばしていくイメージですかね。
加藤氏:そうですね。
また、私は会社には2つの力がかかっていると思っているんです。それは求心力と遠心力の2つ。
経営者が自社のビジョンの実現を目指して、事業を展開していくのが求心力だとすれば、その中でどうしても起きてしまう反感や不満をまとめるのが遠心力です。
サービス業界を例にあげると、サービス業はどうしても休日は業務内容が増えるので、スタッフたちは普段より精神的にも身体的にも疲れてしまい、ネガティヴな感情を持ちやすいんですね。そういった外に向いてしまう力を福利厚生や待遇の改善などでまとめていくのが遠心力。
言い換えれば、会社に遠心力を加えていくのが私の仕事であり、ディ・ポップスグループでの役割だと考えています。
闘病生活から生まれた感謝の気持ちが原動力
–コンサルタントとしての経験や通信事業会社で業務改善・事業拡大の大役を務めてきた経験があるからこそ、得られたノウハウでフェイスフルを経営されていると感じました。
ただ、他の人だったら挫けてしまいそうな経験もされていますが、なぜ加藤様はそこまで直向きに仕事に向き合えるのでしょうか。
加藤氏:そうですね…。周りの人たちへの感謝の気持ちが仕事への原動力になっていると思います。
というのも実は、フェイスフルを創業した1年目の秋、それまで健康が自慢だった私の身体に癌が見つかったんです。
その発覚から抗がん剤治療と放射線治療のため、毎日3時間の通院が始まりました。さらに決算月である2月に手術が決まり、数週間も入院をすることになったんです。体調とは反対に仕事は忙しく、入院前日にはディ・ポップスグループのM&Aのデューデリジェンスを行い、とても大変でした。
そんな時に、関わっていただいた得意先企業、ご支援いただいた方、尊敬するメンター、自分たちだけで1期目を乗り越えてくれたフェイスフルのスタッフ、そして心の支えになってくれた家族に対する感謝の気持ちはずっと忘れられません。
また、退院後にグループ代表に会いに行った時に「痩せてスタイル良くなったね」って褒められたことも忘れられないです(笑)
–これもまた凄まじい経験ですね…。
仕事・私生活を含め、様々な経験をされてきた加藤様の仕事に対するやりがいについて教えてください。
加藤氏:事業を通して自己成長を感じる時にやりがいを感じます。
例えばフェイスフルではベンチャーの方たちや、まだ世には出ていない独自のサービスを持つ経営者の方とお会いすることが多いので、競合他社に対するヒントを得ることができるんです。
企業の成長をサポートするとともに、話を聴きながら私自身も成長をさせてもらえるため、若い人や年配の方、大企業の方などにお会いできる機会をいただけるのは本当に嬉しいですね。
–ありがとうございます。では最後に、読者へのメッセージをお願いします。
加藤氏:フェイスフルは「人と企業に喜びと輝きを提供する企業」という経営理念を掲げており、実現したい夢と目標のある企業様とご一緒に成長・拡大していきたいと思っております。
単なるサプライヤーとしてではなく、経営課題のパートナーを探している企業様がいらっしゃいましたら、ご連絡をお待ちしております。
執筆=山田
校正=笠原