キャリアスタート株式会社
下山 慶一郎
POSTED | 2019.02.19 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:人材(採用・派遣) 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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若手の求職者を一番に考えた人材紹介サービス
人材を育てることで社会に貢献し、日本を元気にするTopics
今回のインタビューは、20代に特化した人材紹介事業を行うキャリアスタート株式会社の下山氏にお話を伺いました。ビジネスの中でもっとも重要な“人”を大切にしたいという下山氏の想い、そして同社の今後の取り組みについて語っていただきます。
キャリアスタート株式会社 代表取締役社長 下山 慶一郎氏のONLYSTORY
20代にフォーカスを当てた人材サービス
–まずはじめに、キャリアスタート株式会社の事業内容を教えてください。
下山氏:若手に特化した転職・就職のエージェントとして人材の斡旋を行っています。人材紹介に付随する採用サービスとして、HRテックのような採用系ツールの提供や、採用そのもののコンサルティングやプランニングも行っています。
–他社と差別化をはかっている点や強みは何ですか。
下山氏:やはり最も特徴的なのは、若手に特化しているという点です。若手に向けたキャリア相談や情報提供はもちろん、企業の紹介案件も、若手を歓迎する企業を中心に、日々求人案件を開拓しています。若手の中でも特に、未経験歓迎の求人や、これからキャリアを重ねていく第二新卒の求人を豊富に揃えています。そのほかにも、フリーターの方の就職の手伝いも行なっています。
若い人の登録が多いので、若手をとにかく取りたい企業からすると求める人材とマッチングしやすいという利点があります。
また、社員教育に力を入れている点もひとつの強みだと考えております。
–社員教育に注力されているとのことですが、内容や大切にされていることについて教えていただけますか。
下山氏:まず新入社員にはマンツーマンで3ヶ月しっかり研修を行います。そのほかにも質の高い外部講師を招いて講習を行ったりしていますね。
社員教育との相乗効果で、社員のモチベーションが高いんですよね。成長意欲が高く、社員同士の仲が良いのもキャリアスタート株式会社の社風だと思います。
社員教育についてはスクラップ・アンド・ビルドを心がけています。古いものは排除して、常に新しいものを取り入れるようにしています。教育内容は私が骨格を作ったものをベースに、優秀なパートナーに加わってもらって、さらにブラッシュアップを行っています。
–事業を進めるにあたって最も重要視していることは何ですか。
下山氏:求職者を第一に考えることですね。ビジネスに必要な要素としてヒト・モノ・カネが挙げられますが、私はその中でもヒトが一番大事だと思っているのです。だからこそ、常に「求職者にとって一番良いことは何か」を考えることを大切にしています。
人を大切にするビジネスをしたい
–人材業界に興味を持たれたきっかけについて教えてください。
下山氏:私は昔から人に関する仕事をしたいと思っていました。私のこの考え方は、母の影響が大きいと思います。明確にそのような教育を受けたわけではないのですが、母はお金よりも人を優先して考える人でした。そういった家族に育てられたので、私も自然と子供のころから、人を大切にしようという想いを持っていました。
サラリーマンとして働く際には、人材以外の業界の面接を受けたのですが、やはり人材業界が発しているメッセージや理念に共感できるものが多く、この業界に入ることを決めました。
–そこから、どのようにして起業に至ったのでしょうか。
下山氏:父との会話がきっかけで、起業したいという想いを持っていました。私の父は大企業のサラリーマンで、定年退職までずっとその一社に勤め続けていたのです。しかし、そこで何十年と頑張っても社長になることはできない、という話を聞いて、いつか自分の会社を持ちたい、と思うようになったのです。そして、起業するときには、人に関する事業を始めようと考えていました。
独立のタイミングは、20代後半にそろそろ自分の力を試したいと思ったこと、そのタイミングで恩師が背中を押してくださったり、多くの人から良い意見をいただき、それが追い風になりました。
きちんと起業に至ることができたのは、ひとえに人に恵まれたからだと思います。家族をはじめ、周りにいた人が私を信頼してくれたことが、起業という決断を踏み切る大きな力になりました。そして、独立後も人に支えられてここまで来ることができたと思っています。
–人材業界の中でも若手に特化した事業を始めた理由はどのようなものでしょうか。
下山氏:リーマンショックの後になかなか就職ができない若手の人や、会社の景気が悪くて転職に苦労している人を見てきたことから、彼らをサポートしたいという想いでこの事業をはじめました。もちろん、上の世代の方の支援はしないというわけではないのですが、まだ規模の大きくない会社なので、まずは自分たちのできる範囲の仕事を丁寧に行なっていきたいと考えています。
–起業後に体験した、大変だったことや嬉しかったことについて教えてください。
下山氏:お金のやりくりを常に考えなければならないというのは大変でしたね。たとえば資金が500万円のときに100万円投資するようなこともあったので、そのあたりの感覚にはしばらく慣れませんでした。
嬉しかったことは、やはり求職者の方が就職や転職に成功して喜んでいらっしゃるのを見たときですね。それは人材業界に入ってからずっとある喜びではあるんですが、やはり人を一番に考えているので、彼らが就職に成功したときが一番嬉しいです。
もうひとつは、社員の成長や、楽しんで仕事に取り組む姿を見るときですね。会社を好きでいてくれる社員が多いことも私の喜びです。
人材を育てることで社会を元気にしたい
–今後の目標について教えてください。
下山氏:ます中期の経営計画を立てているので、その目標を達成していくことです。具体的な数字を挙げると、5年で8億、新規事業を入れると10億円の売上を達成したいと思います。
長期的には、より求職者の要望により添った事業展開を行って行きたいと考えています。そうすると自然に事業規模は拡大することになるので、会社を大きくしてより多くの人の役に立ちたいですね。
キャリアスタート株式会社に関わった100人、1000人が元気になれば、社会も少しずつ好転していくと思いますし、その1000人がまた社会で活躍してくれるようになれば、社会に良い効果をもたらしてくれるはずです。日本全体を急に変えることはできなくても、微力ながら貢献していきたいと思っています。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原