株式会社ムジカ・チェレステ
佐藤 智恵
POSTED | 2016.02.12 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:人材(採用・派遣) 創立:9〜10年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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美人ソプラノ歌手が紡ぎ出すポップクラシック
老若男女を楽しませるエンターテインメント・クラシックとはTopics
株式会社ムジカ・チェレステ 社長 佐藤 智恵氏のONLY STORY
株式会社ムジカ・チェレステ
~代表取締役 佐藤 智恵(さとう ちえ )様~
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1983年8月28日生まれ。岡山県倉敷市出身。
小学生の時に少年少女合唱団に入団し、歌や踊りに魅了される。
その後東京音楽大学音楽教育学部に入学し、声楽を学ぶ。
大学院卒業の際にクラスメイトと卒業公演を開催、これを母体として、
音楽団体Musica Celeste(ムジカ・チェレステ)を立ち上げる。
現在ソプラノ歌手兼株式会社ムジカ・チェレステ代表取締役を務める。
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ヨーロッパでの体験が原点に!?
株式会社ムジカ・チェレステは、 レンタルスタジオの運営や、年に数回のオペラ公演の開催、演奏家の派遣などを主な事業とする会社だ。
ソプラノ歌手として自ら活躍しながら、経営者としての顔も持つ佐藤智恵社長に、音楽との出会いについて伺った。
「小学校3年生の時に、近所の大好きなお姉さんが入っていた合唱団に入って、歌う楽しさを知りました。
中学2年生の時に、その合唱団がオーストリアのウィーンでの演奏旅行を企画してくれたんです。ウィーンのレストランで、歌手が踊ったり歌ったりするところを間近で見てとても感動して、私も人を感動させられる歌手になろうとその時に決めました。
帰ってから、『すぐにソロのソプラノ歌手になりたい!』と両親に言って個人レッスンを始めたんです。」
ウィーンに行った際に、アウシュビッツ収容所の見学をした佐藤社長は、人種差別や戦争の愚かさを知り、自分はこんなに幸せに暮らしていてもいいのか、音楽が好きで歌っているだけでいいのかなどと深く考えたそうだ。
しかし、ウィーンで音楽と触れ合い感動したことで、音楽でも人を幸せにして、人の心を和ませたり生きる喜びを伝えたりすることができることを知った。この思いがその後の音楽人生の原点となる。
周りの方のアドバイスが起業へとつながった
大学を卒業後、佐藤社長は音楽講師などのアルバイトをしながら、1年に1、2回の自主コンサートを『Musica Celeste』というグループ名で行っていた。
それがこの企業の始まりとなる。
もともと、起業家になりたいという想いはなかったという佐藤社長だが、音楽の事業で成功した際に、投資家の方やコンサルティング会社の方のアドバイスをもらったことがきっかけとなり、起業した。
現在は、レンタルスタジオの運営から定期的なコンサートの開催、アーティスト派遣などまで、幅広い仕事をしている。
「演奏家を派遣することがメインの会社や、オペラ公演を主催するところ、スタジオ運営をメインで行うところも多いです。うちの特徴は、規模は大きくないですが、スタジオ運営やアーティスト派遣などを総合的にやっているところです。私は全部やりたかったんです。」
そして佐藤社長自身は、テレビなどで活躍していたアーティストと組んで、企業のパーティで歌ったり、披露宴や二次会で演奏したりしている。
また、佐藤社長を含めた4人でPrincess MAIというグループを組み、シンガポールや中国、マレーシアなど海外で今後活動していく予定もあるそうだ。
エンターテインメント・クラシックを広めたい
クラシック音楽は敷居が高く、聞いていると眠くなるものと考えている人も多いだろう。
佐藤社長が目指すのは、見た目も華やかで内容も楽しく、さらに音にこだわったエンターテインメント性の高い公演だ。
「海外にいて感じたのは、ミュージカルスターはソプラノも歌えるし、地声に近い声でポップスも歌えます。
話し方や文化も関係していると思うんですが、話す時と歌う時の発声の仕方が変わらないんです。
日本人は、話す時と歌う時の発声方法が違うため、ミュージカルも喉を使って声を絞り出しているので、私たちが聞くと疲れてしまうんです。
それが普通だと思われていて、作品は楽しくて感動しても耳が疲れる。そこはもったいないなと思います。
クラシックの発声ができる歌手がミュージカルに出て、ミュージカルの要素を取り入れながら、かつマイクやアンプを極力使わない生音で演奏すれば、耳でも目でも楽しめる。それがエンターテインメントだと思います。」
生音と、エンターテインメントのショーを融合させていきたいという佐藤社長。そんなエンターテインメント・クラシックを広め、常設劇場を作ることが目標だという。
「常設劇場を作るためにも、テレビなどのメディアの力を使ってエンターテインメント・クラシックの良さを知ってもらいたいです。テレビ番組のお話も進めているんですが、
私はオペラをコメディ形式にした『オペレッタ』が好きなので、お笑いの方と共演して番組を作れたらいいなと思います。オペレッタはお笑いの要素が多いんです。
クラシックは、ストーリーのおかしな部分やよく分からないところがあっても突っ込めなくて、ずっと聞いてないといけないから、若い人が楽しめないんじゃないかな。
そういう部分を突っ込んでくれる人がいれば理解しやすいと思います。
そういうものをテレビで発信して、若い人が見たいなと思ってもらえるようにしたいですね。」
従来のクラシック音楽のイメージを覆す“エンターテインメント・クラシック”を広め、お笑いとクラシック音楽を融合するなど新しいことにも挑戦するムジカ・チェレステ。
クラシック音楽が、若い人にとって身近になる日は近い。