監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
営業成果が伸び悩み、自社だけでの改善に限界を感じる企業は少なくありません。
支援タイプごとの違いと費用感を押さえると、比較しやすくなります。

営業コンサルティング会社おすすめ12選を、戦略策定型・実行伴走型・研修型・ツール導入支援型のタイプ別に比較。営業代行との違い、費用相場、選び方5つのポイント、注意点も解説します。
監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
営業成果が伸び悩み、自社だけでの改善に限界を感じる企業は少なくありません。
支援タイプごとの違いと費用感を押さえると、比較しやすくなります。
営業コンサルティングとは、企業の営業課題を分析し、戦略立案から組織体制の構築、人材育成まで幅広く支援するサービスです。
営業のプロが第三者視点で課題を可視化し、自社だけでは気づけなかった改善策を提示してくれます。
営業コンサルティングが提供する支援は多岐にわたります。
代表的なものとして、営業戦略の策定、営業プロセスの設計と改善、KPI設定とモニタリング、トークスクリプトや商談シナリオの作成、営業研修の実施、SFA・CRMなどツールの導入支援が挙げられます。
企業によっては実際の商談への同席やロールプレイングまで踏み込んだ支援を行うケースもあります。
机上の戦略だけでなく、現場レベルの実行支援まで依頼できる点が営業コンサルティングの強みです。
営業コンサルティングと営業代行は混同されがちですが、役割は大きく異なります。
営業代行は外部の人材が自社に代わって営業活動そのものを実行するサービスです。
即戦力としてすぐに売上を作りたい場合に向いています。
一方、営業コンサルティングは戦略の立案や組織体制の改善、人材の育成など「営業力を根本から強化する」ことが目的です。
コンサルティング終了後も自社に営業ノウハウが残るため、中長期的な成長を目指す企業に適しています。
短期の売上確保なら営業代行、持続的な営業力強化ならコンサルティングと使い分けましょう。
営業コンサルティング会社はアプローチの違いで大きく4タイプに分けられます。
自社の課題に合ったタイプを選ぶことが成果への近道です。
市場分析やターゲット選定、営業チャネルの設計など、営業戦略の上流工程を支援するタイプです。
「売り方がわからない」「どの市場を攻めるべきか判断がつかない」という企業に向いています。
新規事業の立ち上げ期や、既存の営業手法が通用しなくなった転換期に依頼するケースが多い傾向です。
戦略が定まった後の実行フェーズまで一貫して支援できる会社を選ぶと、戦略と現場のギャップを防げます。
戦略策定だけでなく、商談への同席やスクリプト改善、営業データの分析といった現場レベルの実行支援を行うタイプです。
「戦略は作ったが現場に浸透しない」「PDCAの回し方がわからない」という企業におすすめです。
コンサルタントが営業現場に入り込み、実際の商談を見ながら改善ポイントをフィードバックしてくれるため、再現性のある営業の型を構築しやすくなります。
営業組織の属人化を解消し、誰でも成果を出せる仕組みを作りたい場合に最適です。
営業担当者のスキル向上を目的とした研修プログラムを提供するタイプです。
座学だけでなく、ロールプレイングやOJT形式の実践的トレーニングまで含むサービスが多い傾向にあります。
新人営業の早期戦力化や、中堅営業のマネジメント力強化など、階層別のプログラムを用意している会社もあります。
営業力は最終的に人に帰属するため、組織全体の底上げを目指すなら研修型のコンサルが効果的です。
SalesforceやHubSpotなどのSFA・CRM・MAツールの導入と定着を支援するタイプです。
営業活動の可視化やデータ活用を進めたい企業に向いています。
ツールを導入しても現場に定着せず使われなくなるケースは珍しくありません。
ツール導入支援型のコンサルは、選定から設計、社員へのオンボーディングまで一貫して対応するため、形だけの導入に終わらず実際に成果につながる運用体制を整えられます。
ここからは支援タイプ別におすすめの営業コンサルティング会社を紹介します。
自社の課題や規模感に合った会社を見つける参考にしてください。
リブ・コンサルティングは年間400件以上のプロジェクト支援実績を持つ大手コンサルティング会社です。
営業戦略の立案から営業ノウハウのDX化まで一気通貫で対応し、ターゲット顧客を開拓する勝ちパターンを構築したうえで自社内に内製化できるまで伴走してくれます。
プロセルトラクションは新規事業に特化した営業コンサルティングが強みです。
独自のBtoB営業支援ノウハウとデータを活用し、ビジネスモデルや顧客特性を踏まえたセールス手法を提案します。
リード獲得から受注、リテンションまでのプロセス全体に対応できる点が特徴です。
グローカルは50名から500名規模の中小企業に特化し、800社以上の支援実績があります。
戦略立案から実行まで伴走する一気通貫型のサービスで、中小企業が手の届く価格帯を実現しています。
セレブリックスはBtoB営業支援で1,000社を超える実績を持つ業界大手です。
24年分のデータから導き出された最も失敗しにくい営業手法をもとに、コンサルタントが現場の第一線に立って支援します。
SALESCOREは営業の再現性を高める仕組みの構築に特化しています。
CRM実装から営業KPI設計、セールスストーリーの構築まで幅広くサポートし、属人化の解消と生産性向上を同時に実現します。
導入企業では売上3.5倍増加や受注リードタイム30%短縮といった成果も報告されています。
リベラルハーツは営業代行とコンサルティングをワンストップで提供する会社です。
証券会社でトップ1%の実績を持つメンバーがプロジェクトを統括し、月額20万円から1ヶ月単位で利用できる柔軟な価格設定が魅力です。
アクチャーコンサルティングは1992年設立の老舗で、約300社のコンサル実績と延べ1,200件の営業研修指導実績を持ちます。
BtoBビジネスに特化し、営業目標を恒常的に達成するための仕組みづくりを支援します。
マーケットヴィヴィッドは独自のPDCA実践プログラムを用いた営業研修が特徴です。
優秀な営業のノウハウを見える化し、55業種・1,800社以上の導入実績があります。
ウィングパートナーズは新入社員から入社3年目までの若手営業に特化した育成プログラムが強みです。
コミュニケーション能力や思考力、モチベーションの向上を重点的に支援し、契約期間終了後には個人別のフィードバックシートや営業マニュアルも作成してくれます。
TSUIDEはSalesforce、HubSpot、Zendesk、Sansanなど複数のSFA・CRM・MAツールの導入支援に対応しています。
商材や職場環境、企業カルチャーを見極めたうえで最適なツールの選定から伴走するため、初めてツール導入を検討する企業におすすめです。
DigiManはSalesforceの認定資格を保有するコンサルタントが在籍し、カスタマイズ性の高いツールでも全社員が使いこなせるレベルまで支援します。
社員向けのオンボーディングも実施し、ツールの定着率を高める点が強みです。
予算を確保するためにも、契約形態ごとの費用感を事前に把握しておくことが重要です。
見積もりの妥当性を判断する基準として活用してください。
毎月一定額を支払い、継続的にサポートを受ける契約形態です。
月額30万円から100万円程度が相場で、手厚いサポートを求める場合は100万円前後を見込んでおくとよいでしょう。
月1回5〜6時間の定例ミーティングを基本とし、オプションで営業同席やレポート作成を追加する形式が一般的です。
中長期でじっくり営業組織を改善したい企業に向いています。
コンサルティングを行った時間に応じて報酬が発生する契約形態です。
1時間あたり3万円から10万円が相場で、コンサルタントの経験やスキルによって変動します。
特定の課題に絞ってピンポイントで相談したい場合や、まずは少額で試してから本格導入を判断したい場合に適しています。
定額制ほどの予算を確保できない企業でも利用しやすい点がメリットです。
あらかじめ設定した成果や目標の達成度合いに応じて報酬を支払う形態です。
成果の定義によって金額は大きく変動し、売上増加額の一定割合を報酬とするケースが一般的です。
成果が出なければ費用がかからないためリスクは低いですが、成功時の報酬は定額制より高額になる傾向があります。
成果の定義や測定方法を事前に明確に合意しておくことがトラブル防止のポイントです。
コンサルティングは安い買い物ではないだけに、会社選びで失敗するとコストだけがかかって成果が出ない事態に陥ります。
以下の5つのポイントを押さえて、自社に最適なパートナーを見つけましょう。
「営業がうまくいかない」だけでは課題が曖昧すぎて、最適なコンサル会社を選べません。
新規開拓が弱いのか、商談の成約率が低いのか、営業組織のマネジメントに問題があるのかなど、課題を具体的に分解しましょう。
課題が明確になれば、戦略型、実行伴走型、研修型、ツール導入型のどのタイプが必要かも自然と見えてきます。
営業コンサルタントには得意な業種や企業規模があります。
自社と同じ業界や類似の商材、同規模の企業での成功事例があるかを必ず確認しましょう。
業界特有の商習慣や意思決定プロセスを理解しているコンサルタントであれば、立ち上がりが早く、的確な戦略を提案してもらえます。
事例や実績が公開されていない場合は、初回相談の際に直接聞いてみてください。
素晴らしい営業戦略を提案されても、それが現場で実行できなければ意味がありません。
戦略策定後の実行支援やフォローアップ体制がどこまで含まれるかを事前に確認しましょう。
商談への同席、スクリプトの修正、営業データの分析と改善提案など、現場に入り込むレベルの支援を提供できる会社は成果が出やすい傾向にあります。
営業コンサルティングの契約期間は半年以上のケースが多いですが、短期間で試せるプランがあるかも確認しましょう。
最低契約期間や解約条件、追加費用の発生条件なども見落としがちなポイントです。
まずは1〜3ヶ月のスポット契約で相性を確かめてから、本格的な中長期契約に移行する方法がリスクを抑えられます。
コンサルティングの成果は、担当者との信頼関係に大きく左右されます。
経験やスキルが豊富でも、自社のカルチャーやコミュニケーションスタイルに合わなければ現場の協力は得られません。
初回のヒアリングや提案の場で、担当者の人柄や姿勢を直接確認しましょう。
複数社に相見積もりを取り、比較検討するのがおすすめです。
外部のプロに依頼することで得られる具体的なメリットを整理します。
社内にいると当たり前になっている習慣や思い込みが、営業の妨げになっているケースは意外に多くあります。
第三者の専門家が営業プロセスを客観的に分析することで、自社だけでは気づけなかったボトルネックが可視化されます。
課題が明確になれば改善策も具体的になり、効率よく成果につなげられます。
自社だけで営業手法を模索するには時間がかかりますが、コンサルタントは他社での成功事例や失敗事例を豊富に持っています。
その知見を活かすことで、ゼロから試行錯誤するよりも圧倒的に短い期間で営業力を引き上げられます。
特に市場環境が急変している場合やスピードが求められる新規事業では、外部の知見を活用するメリットは大きくなります。
営業代行はサービスを終了すると成果もストップしますが、コンサルティングで得た営業の型やマニュアル、研修で身につけたスキルは社内資産として残り続けます。
これが営業コンサルティングの最も大きな価値です。
将来的に自走できる営業組織を作りたい企業にとって、コンサルティングへの投資は長期的なリターンが期待できます。
メリットだけでなくリスクも理解したうえで、導入を判断しましょう。
営業コンサルティングは組織や仕組みを変える取り組みのため、即日で売上が伸びるわけではありません。
一般的に成果を実感できるまでに3ヶ月から半年程度かかるケースが多いです。
短期的な売上確保が急務の場合は、営業代行と併用する方法も検討しましょう。
コンサルタントの提案が、自社の企業文化や商材特性にフィットしないことがあります。
どんなに優れた戦略でも、現場が納得しなければ実行には移せません。
事前に自社の状況を詳しく伝え、提案内容が現場で実行可能かどうかを冷静に判断する姿勢が大切です。
コンサルティングの成果は、社内の営業メンバーが主体的に取り組んでこそ最大化されます。
経営層がコンサル導入を決めても、現場の営業担当者が非協力的であれば改善は進みません。
導入前に社内で目的と期待する成果を共有し、全員が同じ方向を向ける体制を整えておきましょう。
営業コンサルティング会社は、戦略策定型、実行伴走型、研修・人材育成型、ツール導入支援型の4タイプに大きく分かれます。
自社の営業課題を明確にしたうえで、最適なタイプの会社を選ぶことが成果への近道です。
費用は月額定額制で30万円から100万円、時間制で1時間3万円から10万円、成功報酬型は成果に応じた変動制が一般的です。
選ぶ際は同業界の実績、現場への落とし込み力、契約条件の柔軟性、担当者との相性を基準に比較しましょう。
まずは複数社に相見積もりを取り、初回相談で担当者との相性を確かめてから導入を判断するのがおすすめです。
A. 営業代行は外部人材が営業活動そのものを実行します。
コンサルティングは課題を分析し、戦略や仕組み、人材育成を支援します。
自社に営業のノウハウを残したい場合は、コンサルティングのほうが向いています。
A. 月額定額制は月30万〜100万円程度、時間制は1時間あたり3万〜10万円が目安です。
成功報酬型は成果の定義で大きく変わります。
契約前に支援の範囲と成果の考え方を確認し、総額で比較することが大切です。
A. 組織や仕組みを変える取り組みのため、3か月から半年程度かかるケースが多いとされます。
即日の売上増を期待する施策ではありません。
途中で確認する指標を決めておくと、取り組みが順調に進んでいるかを判断しやすくなります。
A. 自社の課題を具体化したうえで、同業界や同規模での実績、現場への落とし込み体制、契約条件、担当者との相性を確認します。
複数の会社と面談し、提案内容を比べてから決めると失敗を防げます。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。