監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
トークスクリプトを作ろうとしても、エクセルで書き始めた途端に分岐が増えて手が止まってしまいがちです。
費用をかけずに始めたいなら、無料で使えるツールや無料トライアルから試す方法もあります。
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トークスクリプトはエクセルや無料テンプレートでも作成できますが、専用ツールなら見やすいフローチャートやAI自動生成で質を高められます。無料・無料トライアルありのツール6選と選び方、運用時の注意点まで解説します。
監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
トークスクリプトを作ろうとしても、エクセルで書き始めた途端に分岐が増えて手が止まってしまいがちです。
費用をかけずに始めたいなら、無料で使えるツールや無料トライアルから試す方法もあります。
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トークスクリプトは、営業担当者が顧客と会話をする際の流れや内容をまとめた台本のことです。
テレアポや顧客との商談、インサイドセールスなど、さまざまな場面で役立ち、営業活動の効果を上げるために重要な役割を果たします。
顧客ごとにニーズや課題は異なり、同じ顧客でもさまざまなシチュエーションが想定されます。
そのため、複数のパターンを想定したトークスクリプトを作成し、それに沿って営業を進めるのが一般的です。
トークスクリプトを作成する方法としては、以下の3つがあります。
ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
エクセル上でフローチャートを作成し、トークスクリプトを作成する方法があります。
エクセルは広く使われているツールであるため、操作に慣れている場合が多く、手軽にトークスクリプトを作成できるのがメリットです。
すでにエクセルを導入している場合、追加費用をかけずにトークスクリプトを作成できます。
エクセルの導入費用を抑えたい場合には、無料で利用できるGoogle スプレッドシートを使うといいでしょう。
エクセルと同等の機能が備わっており、オンラインで共有できるため利便性にも優れています。
しかし、エクセル上でフローチャートを作るためには、手動で図形などを挿入しなければなりません。
手間がかかる作業であり、見やすいフローチャートを作るために工数がかかります。
インターネット上には、無料で使えるトークスクリプトのテンプレートが多く存在します。
テンプレートをダウンロードし、テンプレートに沿って必要な情報を加えていくことによって、トークスクリプトを簡単かつ無料で作成できます。
テンプレートを使用すると、効率的にトークスクリプトを作成できるうえ、完成形をイメージしやすいのがメリットです。
しかし、内容によっては大幅な編集が必要になる場合もあり、かえって手間になる可能性もあります。
トークスクリプトの作成に特化した専用ツールを活用することで、見やすいフローチャートやトークスクリプトを簡単に作成できます。
なかには、テレアポの録音データを文字起こししてテンプレートを作成するツールや、AIを活用し、質問に答えるだけで自動でテンプレートを作成できるツールもあります。
専用ツールを使うと、高品質なトークスクリプトを効率的に作成できるのがメリットです。
トークスクリプト作成ツールといっても、さまざまなタイプがあります。
トークスクリプト作成ツールの主な種類は、以下のとおりです。
ここでは、それぞれのトークスクリプト作成ツールについて解説します。
フローチャート作成ツールは、簡単に綺麗なフローチャートを作成できるツールです。
さまざまなシチュエーションごとにスクリプトを用意する際に役立ちます。
音声データを書き起こしてスクリプトを作成するツールも存在します。
成功している営業担当者のトークから自動でスクリプトを作成するため、高い効果が期待できるスクリプトを容易に作成できるでしょう。
希望の条件や選択した項目をもとに、AIが最適なスクリプトを自動で作成してくれるツールも高い利便性があります。
自動で文章が生成されるため、スクリプトを作成する時間を大きく短縮できます。
トークスクリプト作成ツールを利用するメリットは、以下のとおりです。
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
ツールを活用することで、質の高いトークスクリプトを効率的に作成できます。
ツールには、音声データを文字起こししてスクリプトを作成するものや、顧客情報に合わせて自動でスクリプトを作成するもの、質問に答えるだけで自動で作成するものなどがあります。
スクリプトを自動作成してくれる機能が搭載されているものを使うことによって、効果的なスクリプトを簡単に作成可能です。
トークスクリプト作成ツールの中には、作成したスクリプトを簡単に共有できるものもあります。
高い成果をあげている営業担当者のトークスクリプトを組織内で共有することで、組織全体の営業レベルを安定化できるでしょう。
その結果、アポイントの安定的な獲得や受注数のアップなど、組織全体として営業の成果を上げることが期待できます。
トークスクリプト作成ツールがあれば、簡単にトークスクリプトを作成し、営業担当者の教育に活用できます。
そのため、研修にかかる時間やコストを抑えられるのがメリットです。
また、ツールの中にはリアルタイムでスクリプトを表示するものもあります。
営業経験が浅い営業担当者やスキルが乏しい新入社員でも表示されたスクリプトを見ながら話せるため、一定のレベルを保った営業活動を行えます。
新入社員に早いうちからさまざまな仕事を任せられるため、経験を積ませやすくなります。
さらに、トークスクリプトがあれば自信を持って話しやすくなります。
その結果、顧客に信用してもらいやすくなり、受注につながる可能性が期待できるのもメリットです。
この項目では、無料で使えるものや、無料トライアルがあるものなど、コストを抑えて利用できるおすすめのトークスクリプト作成ツールを6つご紹介します。
また、ツールごとの特徴や強みを以下の表にまとめているため、ぜひ参考にしてください。
| サービス名 | 運営会社 | 特徴 | 強み |
| Visio | Microsoft | フローチャート作成ツール | OneDriveに保存できる |
| Cacoo | 株式会社ヌーラボ | オンライン作図ツール | 簡単に綺麗な図を作成できる |
| UKABU | 株式会社UKABU | トークスクリプト自動生成ツール | 顧客情報の収集からスクリプト作成まで自動で行える |
| RYO-DATA | アップセルテクノロジィーズ株式会社 | トークスクリプト自動生成ツール | AIが最適なトークスクリプトを作成 |
| MiiTel | 株式会社RevComm | 音声データ書き起こし・トークスクリプト自動生成ツール | 営業活動に関するデータをグラフで確認できる |
| NetReal! | NetReal株式会社 | トークスクリプト自動生成ツール | 必要事項を入力するだけでスクリプトを作成できる、無料で利用できる |

Visioは、Microsoftが提供するフローチャート作成ツールです。
作成したフローチャートをOneDriveに保存できるのが特徴です。
また、スマートフォンやタブレットなどのさまざまな端末から閲覧でき、移動中や訪問先などでも確認できます。
複数人で共有しながらリアルタイムで共同編集することもできるため、チームでトークスクリプトを見直し、改善できるのもメリットです。
Visioの料金プランには、1回限りの購入プランとサブスクリプションプランがあります。
サブスクリプションプランなら、1ヶ月あたり、1ユーザー540円(税抜)で利用できます。
1ヶ月間無料で試せるのも魅力です。

Cacooは、オンラインで利用できる作図ツールです。
フローチャートやネットワーク図、データベース設計図など、さまざまな図形を作成できます。
100種類以上のテンプレートが用意されており、シンプルなUIであるため、誰でも簡単に綺麗な図を作成できます。
また、ダッシュボードにあるほかの営業担当者が作成した図を閲覧し、参考にしながらトークスクリプトを作成することもできます。
Cacooの料金プランには、個人利用向けのプロプランと、組織・チーム利用に適したチームプランがあります。
3ユーザーで利用するチームプランの場合は、1ヶ月あたり1,980円(税込)で利用できます。
14日間無料で利用できるため、使い勝手を確認してから導入できるのも嬉しいポイントです。

UKABUは、顧客情報やトークスクリプトを1クリックで作成できるツールです。
ユーザーが設定した項目についてWeb検索で自動収集を行い、顧客情報を収集します。
顧客情報と営業目的にあわせて、ヒアリングすべき項目が自動で表示され、それらの情報をもとに、最適なスクリプトが自動生成される仕組みです。
顧客との会話に応じて、スクリプトもリアルタイムで切り替わるなど、高い機能性を誇ります。
Web商談モードも搭載されているため、ツールを見ながらWeb面談を行うことも可能です。
契約前の無料トライアルもあるため、使用感を試したうえで契約できます。

RYO-DATAは、AIでトークスクリプトを自動生成できるツールです。
トークスクリプトを短時間で作成できる点が大きなメリットです。
スクリプトを複数人で共有する機能もあるため、営業トークが属人化することがなく、組織全体で安定した営業品質を保つことができます。
さらに、「○曜日○時につながる確率が高い」というように、コンタクトしやすい時間をシミュレーションしたり、AIにより最適化されたターゲットを選定したりできるのも魅力です。
RYO-DATAは、初期費用・導入費用無料で利用できます。
利用料金は公開されていないため、問合せが必要です。

MiiTelは、自動文字起こし機能により、音声データからトークスクリプトを自動生成できるツールです。
電話データの記録もできるため、トークスクリプトどおりに実施しているかどうか確認できます。
さらに、営業担当者ごとの架電数や商談化数といった数値をグラフで確認できるため、営業担当者ごとの活動実績やKPI達成率を把握する際にも役立つでしょう。
初期費用0円、月額費用は1IDあたり毎月 5,980円(年次契約 税込)から利用でき、コストパフォーマンスが高いのがメリットです。

NetReal!は、新規顧客獲得に役立つ、売上UP支援サイトです。
スクリプト作成ツールを提供しており、約10項目について選択・入力するとトークスクリプトが自動生成されます。
必要に応じてスクリプトを編集できるため、さまざまな顧客に柔軟に対応可能です。
また、最大30項目までメモを登録できるため、顧客からの咄嗟の質問にも的確に回答できるようになるでしょう。
サービスを利用するためにはNetReal +に無料会員登録することが必要です。
スクリプト作成ツール自体は、会員なら無料で利用できます。

トークスクリプト作成ツールを選ぶ際は、以下の点を重視するとよいでしょう。
トークスクリプト作成ツールには、スクリプトを手動で見やすく作成できるものと、AIが自動で作成するものがあります。
また、電話データを記録するものや成果をグラフで可視化できるものなど、さまざまな機能が備わっているものも存在します。
自社の課題やニーズに合わせて、適切なものを選ぶことが大切です。
ツールを使い続けるためには、UI(操作性)も見逃せないポイントです。
使い勝手の悪いUIではスムーズに営業活動を進められないため、操作しやすいツールを選びましょう。
また、無料トライアル期間が設けられているツールなら、導入前に機能やUIを確かめられるためおすすめです。
トークスクリプトを用いて営業活動を行う際は、以下の点に注意が必要です。
ここでは、それぞれの注意点について解説します。
トークスクリプト作成ツールを導入・運用するには、基本的にコストが発生します。
月々まとまった金額が必要になるため、コストを考慮したうえで導入を検討しましょう。
社内で統一したスクリプトを作成したことがなく、ツールを使い続けられるか不安なうちは、すでに使用しているエクセルや無料のテンプレートを利用してみるのもおすすめです。
ただし、有料ツールなら、その分簡単にスクリプトを作成できたり、視覚的にわかりやすいものに仕上がったりします。
なかには、上記で紹介したように、初期費用ゼロで気軽に導入できるものやスクリプト作成機能のみ無料で利用できるもの、一定期間無料で使用感を確かめられるものもあり、最初の一歩に最適です。
営業活動に力を入れたい場合は、ぜひ活用を検討するといいでしょう。
トークスクリプトを作成したら、実際に声に出して読んで内容を確認することが大切です。
声に出すことで、目で読むだけでは気づきにくい改善点に気づき、スクリプトをよりよいものにしやすくなります。
スクリプトを確認する際は、相手の立場に立って考えることも重要です。
わかりづらい専門用語や聞き取りにくい言葉などは避け、相手に伝わるスクリプトになるよう工夫しましょう。
スクリプトを音読した声を録音して、客観的に確認することも効果的です。
スクリプトは、作成して終わりではありません。
営業活動を通して改善を繰り返すことが求められます。
改善するためには、ある程度のデータが必要です。
一定期間同じスクリプトを用いて営業活動を行い、「この言い回しはあまり響いていないようだった」「ここは質問が多かった」といった、経験に基づいたサンプルを集め、改善につなげましょう。
今回は、トークスクリプトを簡単に作成できる便利なツールについて、利用するメリットやおすすめサービス6選などを解説しました。
組織全体で営業活動の成果を上げるためには、トークスクリプトの作成が重要です。
専用の作成ツールを活用することで、高品質なトークスクリプトを効率的に作成できます。
A. できます。
エクセルやGoogle スプレッドシートでフローチャートを作る方法と、インターネット上の無料テンプレートを使う方法があり、いずれも追加費用なしで作成可能です。
ただしエクセルは図形を手動で挿入する手間がかかり、テンプレートも内容によっては大幅な編集が必要になります。
手軽さを取るか作り込みを取るかで選びましょう。
A. 主にフローチャート作成ツール、書き起こしによるスクリプト生成ツール、AIによるスクリプト自動生成ツールの3種類があります。
フローチャート型はシチュエーション別のスクリプトを整理するのに向き、書き起こし型は成果を出している担当者のトークをそのまま型にできます。
AI型は条件を選ぶだけで文章が生成されるため、作成時間を大きく短縮できます。
A. 本記事で紹介した6つのうち、NetReal!はNetReal +に無料会員登録すればスクリプト作成ツール自体を無料で利用できます。
RYO-DATAは初期費用・導入費用が無料で、利用料金は問合せが必要です。
VisioやCacoo、UKABUは有料ですが、1ヶ月間や14日間の無料トライアル、契約前のトライアルが用意されています。
A. 社内で統一したスクリプトを作成した経験がなく、ツールを使い続けられるか不安な段階なら、まずはエクセルや無料テンプレートから始めるのがおすすめです。
ただし有料ツールなら視覚的にわかりやすいスクリプトを簡単に作成でき、初期費用ゼロで導入できるものもあります。
営業活動に力を入れたい段階になったら、ツールの活用を検討しましょう。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。