株式会社絆コーポレーション

門脇 紀彦

家系図で連綿とつないだ命の大切さを知り、自分を知る

10代遡れば1024人、歴史を背負い人は生きている
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今回のインタビューは、株式会社絆コーポレーション代表取締役の門脇氏に、家系図を作り、先祖を大切に想う心が私たちにもたらすものについてお話を伺いました。

株式会社絆コーポレーション 社長 門脇 紀彦氏のONLY STORY

家系図で先祖を知ることは自分を知ること


–まず、御社のサービスを教えてください。

門脇氏:絆コーポレーションは自己改善や自己認識を目的とした家系図の作成サービスを提供している会社です。

自分の理念や使命を突き詰めようとしても、どうしても自分一人では答えが出てこない場合があるかと思います。そのような時、先祖からの歴史を考えることで、自分のアイデンティティや天命を認識することができるんです。自分がどのように生きるのかを確認する手段として、家系図をお勧めしています。

言い換えれば、先祖からつながれてきた命を確認し、自己の人称をより高くする。それが家系図なんです。

–他社の家系図作成サービスとの違いはどこにあるとお考えですか。

門脇氏:先祖やルーツを知ること自体を目的としているのではなく、みなさんに本来の自分を深める手段として家系図を提供している点ですね。この考えは他社には見られないものだと思います。

–どういった人から家系図を依頼されるんでしょうか。

門脇氏: 30~50代の経営者が中心ですね。経営者が
会社理念を推し進めていく中で、自信を持って経営をする原動力になります。

お客様は出来上がった家系図を手にした時、先祖代々の名前を知る喜びもさりながら、こうしてつながれてきた命に対する感謝の気持ちがあふれ出てくるようです。そして、自分が生かされていることに気がつき「探していた道が見えた」という声を聞くこともあります。

–親世代が購入されることが多いんですね。

門脇氏:まさにその通りで、依頼自体は親世代が多いのですが、小学生くらいの小さい子にも家系図は興味を持っていただけます。

また幼いころから自分の家族の歴史や先祖の話を聞いて育った子どもは、問題解決能力が高いという研究結果がアメリカで発表されているんです。なぜそうなのかを私なりに考えると、歴史を知ることで育まれる時代を認識する能力は、自分自身を俯瞰する能力でもあり、これが問題に広い視野で対処する能力につながるからだと思うんです。このように家系図の意義は想像以上に大きいものなんですよ。

遺産相続の争いを未然に防ごうと始めたが…


–家系図制作のサービスを始めようとしたきっかけは何だったのでしょうか。

門脇氏:私は相続専門の司法書士をしているのですが、遺産相続の現場では仲が良かったはずの家族が遺産をめぐって言い争い、バラバラに瓦解する瞬間をイヤというほど見てきたんですね。

実際に、そこまでになれば、もう元の仲の良い家族には戻れませんが、この状態にならないよう未然に防ぐ方法を思案し、そこで辿りついたのが家系図でした。

自分の命が先祖から繋がってきているもので、それを自分が次世代にもつながないといけない。それにも関わらず、家族同士で争っている。家系図を通してそれはおかしいことだと気がついてもらえればと思ったんです。

–当初は家族の大切さの確認、現在は自己認識や自己改善を目的に家系図を作成しているということは、段々と家系図作成の目的が変わってきたということですよね。

門脇氏:そうですね。私自身、もともと家系図に興味を持っていたわけでも、我が家が特別な家系であったわけでもありません。ただ自分の家系図を作り、「10代遡れば1024人」と言われるくらい大変な数の先祖がいることを実感し、その親の気持ちを引き継いで今の自分がいると気づいた途端、これが家系図の本当の大切さなんだと実感したんです。

遺産のいざこざを防ぐ当初の目的とは大分変化しましたね。

命の重さを知る平和のツールとしての家系図


–今後の目標を教えてください。

門脇氏:今、日本の重要な伝統文化のひとつである仏壇や神棚のない家が増え、先祖を敬い、神様、仏様を重んじてきた日本人のバックボーンが失われつつあります。そのような時代だからこそ、「家系図がどの家にもある」という文化を作っていきたいと思っています。

仏壇や神棚を言い出すと、宗教が関係するので難しいと思いますが、家系図であればその心配もありません。とするなら、家系図は日本のみならず、全世界に通用する平和のツールになり得ます。

遥か昔から連綿と引き継がれ、今日ある自分の命の大切さを知れば、他人の命の大切さにも想いが至る。そこからは命の価値を何よりとする文化が生まれ、自殺はおろか戦争さえなくなるのではないでしょうか。

–ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。

門脇氏:家系図の良さは実際に手にしてみないと伝わりにくいものだと思います。このインタビューで家系図に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ連絡をいただきたいと思います。

執筆=増田
校正=笠原

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