有限会社ほーむるーむ
湯浅 美代子
POSTED | 2020.06.01 Mon |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:広告・マーケティング・制作 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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創業27年の人脈を生し、マスコミ業務と人材を結ぶ
予算、人脈、売上…「困ったら湯浅へ」Topics
今回のインタビューは、マスコミに特化したサービスを提供している有限会社ほーむるーむの湯浅美代子氏にお話を伺います。人脈や繋がりを生かしたサービス提供が強みの同社。展開する事業内容や印象に残っている案件、今後のビジョンなどを語っていただきました。
有限会社ほーむるーむ 社長 湯浅 美代子氏のONLY STORY
【経歴】
1966年11月20日、東京江東区出身。渋谷女子高等学校情報処理科(現在の渋谷教育学園渋谷高等学校)卒。在学中は私学弁論大会奨励賞受賞。高校2年の時に東京都の交換留学生として中国に1週間滞在。親交を深める。
卒業後、写真植字機メーカー大手S社へ入社。入社式で代表の辞を読む。S社には2年ほど在籍し社内恋愛をしたがあえなく失恋。「転職するならマスコミがいいね」と語っていた彼氏の言葉の影響で、マスコミ業界に転職。イラストのコーディネーターとして会社を起業。イラストの代表作は「モスラ2」「ゴジラ」「スター・ウォーズの日本語版文庫の表紙」などを手がける。
マスコミに特化したサービス提供
––まずは、有限会社ほーむるーむの事業内容をお聞かせください。
湯浅氏:弊社は、テレビ番組の制作や本・雑誌の編集、イラストのコーディネート、イベントのPRなどマスコミに特化した制作・人材斡旋サービスを提供している会社です。
––これまでどのような案件に携わってきましたか。具体例を教えてください。
湯浅氏:例えば、大手ゲーム会社のDMM.futureworksが横浜にオープンした世界初の3DCGホログラフィック常設劇場「DMM VR THEATER」(2020年4月末日に営業終了)のPRや、講談社が発行している月刊誌『おとなの週末』の創刊立ち上げ時のサポート。他にも週刊誌『サンデー毎日』がリニューアルをした際に、毎週8ページを1年間、入稿していました。
––同業他社と比較した際の、御社の強みを教えてください。
湯浅氏:対応できるサービスの幅の広さとクオリティです。弊社を経由することで、さまざまなジャンルに対応可能なレベルの高いライターやイラストレーターに依頼できるので、クライアントからは「完成品のクオリティが高い」「困ったときに相談してよかった」と喜んでいただくことが多いです。
––事業を運営するにあたって、湯浅様が大切にしていることを教えてください。
湯浅氏:なんと言っても「人」です。実は、私はこれまで絵を描いたこともなければ、美術が専門でもないので、人一倍周りの人に支えられてここまでこれているという想いがあります。
以前、父が亡くなった時に私が発注を忘れてしまい、あやうく原稿を落としそうになったことがありました。通常、雑誌の表紙の制作には1〜2週間ほどかかるのですが、その時はイラストレーターさんに無理をお願いして3日で仕上げてもらったんです。そんなときでも、快く仕事を引き受けてもらえたのがうれしかったですね。
手前みそな話ですが、「普段から人を大事にしていると、困った時に助けてくれるんだな」と思いました。
イラストコーディネーターとして事業スタート
––起業された経緯を教えてください。
湯浅氏:起業のきっかけは失恋でした。と言うのも当時、私は社内恋愛をしていたのですが「転職するならマスコミだな」と言っていた彼の言葉から「マスコミ業界にいればもう一度会える」と思ったんですね。
はじめは昼間はOLで夜はマスコミ関係の営業をするというようにダブルワークでスタートしました。今はきちんとアポを取らないと担当者にはまず会えないんですが、昔は出版社の編集者が夜でも電話に出てくれましたので、まずはイラストレーターを斡旋するコーディネーターとして事業を始めました。
そこから案件も増えていき、起業に踏み切りました。それだけ彼のことが好きだったんでしょうね。でも、肝心のその元彼はマスコミ業界への転職に失敗して、仕事では会えずじまいでしたが(笑)。
––20年以上経営されてきた中で、一番印象に残っている案件はありますか。
湯浅氏:いろいろありますが、1つは『モスラ2』のイラスト制作です。
当時は、使っているコンピューターによってディスプレイの色が変わってしまうことがありました。そこで「RGB(光の三原色、赤・緑・青で作られた色)で出力したものを基本にして、そこに赤を入れましょう」と提案し、夜中の12時に印刷屋さんにデータを持ち込み、出力が終わったらバイク便でイラストレーター、クライアント、印刷会社、そして自分用に手配をしてから帰りました。
するとクライアントからは「ここまできちんとやってくれる業者はいなかった」と喜んでくださったんですね。さらに締め切りが2週間と短いにもかかわらず、イラストレーターさんも頑張ってくれまして…。チームで成功させたとても印象に残っている案件です。
みんなが見てうれしくなるものを作りたい
––今後の目標を教えてください。
湯浅氏:今後はドバイやニューヨークでの海外展開や大手エンターテインメント会社との大規模イベントを考えています。今は新型コロナウイルスの影響もあるので、準備を着実に進めている段階です。
––社会的にどのような企業になりたいとお考えですか。
湯浅氏:出版物を作るのであれば、読者が喜んでくれる企画を。テレビ番組を制作するのであれば、困っている人たちの声を届けて「ありがとう」と言われるようなものを。みなさんが見てうれしいと思うものを作っていく会社でありたいと思います。
––そのために今、できることはありますか。
湯浅氏:私は「蒔かぬ種は生えない」と思っているんです。もちろん、咲く花もあれば咲かない花もある。ただし種をいっぱい蒔いておけば、お花畑ができると思います。だからいろんな夢の種を蒔いておこう、というのが私の座右の銘ですね。これからもそのような気持ちで仕事をしていきます。
––ありがとうございます。では最後に、読者へメッセージをお願いします。
湯浅氏:「自社のことを知ってもらえない」「その先の売上につながらない」という悩みで苦しんでいる企業様がいらっしゃれば、ぜひご連絡してください。
「困ったら湯浅」というふれこみで仕事をいただいているくらいですので、困ったときにこそ力を発揮できます。そういうときにはぜひお電話いただきたいです。
執筆=山田
校正=笠原