株式会社Branding Engineer
前田 翔
POSTED | 2015.12.25 Fri |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:11〜14年 決裁者の年齢:20代 商材:BtoB |
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ITエンジニア人材市場の不均衡を解消する
ITエンジニア向けにシンプル・迅速な人材サービスを行う会社Topics
株式会社Branding EngineerのONLY STORY
エンジニアにベストマッチするキャリアプランを提供
株式会社Branding EngineerはITを活用したサービスを提供している会社だ。
エンジニアのための職場選びサービス「Tech Stars」の運営を行っている。
本日は同社社長河端保志様にインタビューをお願いした。
まずは、起業までの経緯をお伺いした。
「最初は学生ベンチャーとしてスタートしたんです。10万円の資本金で設立したので、とにかく最初はある程度やりたいことを我慢しても資力をつけようと考えていました。平たく言えば早くお金になる事業をしていました。企画等の仕事が軌道に乗った後、企画部門を売却したりベンチャーキャピタルから資金調達をしたりして資力をつけ、それから現在の人材系ビジネスを開始しています。」
人材サービスの事業を選んだのは、河端社長が学生時代から個人事業主のような形で営業活動をしており、中小企業等の得意先を多く抱えていたこともあったが、資本金が少額な学生起業でも参入しやすいことが大きかったという。
「人材サービスはリスクが低く顧客の間口が広い業界です。あるところから入って各業界の顧客を横に広くしていこうと考えていました。また、エンジニアの採用市場について既存の人材会社がそれほど詳しくないことも有利に働きましたね。」
エンジニア、特に派遣の雇用形態であると二重派遣等が多く、中間マージンを多く抜かれるためエンジニアの手取りは少ないのに顧客である企業側は多額のフィーを払わなければない状況が多いのだという。
河端社長はこのような市場の不均衡を解消していくことにチャンスを感じたという
「弊社の理念は転職希望のエンジニアそれぞれにあった就労形態・契約内容を提供していくことです。
人それぞれ派遣がいいのか、正社員として働いたほうが良いのかは違います。それぞれの人に合ったキャリアプランを組み立てられるツール・サービスを提供していきたいと考えています。」
人それぞれ派遣がいいのか、正社員として働いたほうが良いのかは違います。それぞれの人に合ったキャリアプランを組み立てられるツール・サービスを提供していきたいと考えています。」
シンプル・迅速にITエンジニアの人材マッチングを実現
株式会社Branding Engineerは主としてITエンジニア向けに派遣のみにとどまらず新卒・中途採用までの人材サポート業務を行っている。
その中で特に伸びているのが「Tech Stars(https://techstars.jp/)」だ。
顧客はサービス内を見てもわかるようにリクルートホールディングス等の大企業から、スタートアップベンチャーまで幅広い。
しかも登録希望の企業の選定に当たって独自の審査基準を有しており、3社に1社はお断りしているほどの状況である。
河端保志社長になぜエンジニア特化型の人材サポートサービスを業務として選んだのか伺った。
「ITエンジニアを欲しがる企業は多いですが、エンジニアの転職は主にネット等の媒体やエージェント等のツールを使う方法しかありませんでした。
ITエンジニアには自分のキャリアに不満を持っている方が少なくないのに、これらの既存の方法には大きな欠点があります。
掲載媒体は、企業側にコストがかかりすぎてしまいますし、企業側から見てエンジニアのスキルが分かりづらいということがあります。また既存の採用媒体は派遣企業の客寄せパンダ的な求人掲載が多く、本当に出会いたい求人に出会いづらい課題がある。また、エージェントに頼む場合ですと、エージェントは基本的に人間関係で動いてしまうこと、時間がかかること、また、エージェントがフィーを稼ぐために転職希望者の希望を無視して会社に紹介してしまう、等の問題点があります。また根本的な課題として、エンジニアを理解しているエージェントはほぼいません。このような問題点を解決するために弊社では、『Tech Stars』というサイトを運営しています。
登録しているエンジニアに対して企業からオファーがあり、エンジニア側が承諾すれば企業は詳細プロフィールを見ることができますし、フリーチャット等も行うことができます。」
シンプルかつ迅速に、お互いの希望に合う人材マッチングを提供すること。これが河端社長の理念である。
キャリアは様々な企業を知って選んでほしい
エンジニアは自分のキャリアに不満・不安を持っている人が多い一方、営業系等のビジネス職と比較すると転職率は低い。その原因として、エンジニアが自分にマッチした求人を選ぶのが不可能に近いためであるという。
「新卒・中途・派遣に限らず、エンジニアに希望するキャリアを選んでほしいと考えています。そのためにエンジニアに向け多くの情報をより簡単に手に入れられるツールを提供したいと考えています。
私は理系の大学に通っていたのですが、理系大学の新卒時の就職活動は、ほとんどが各研究室の先輩が来て、その会社に思考停止で就職するケースが多いです。
学生は「先輩が行っているから」という理由でその会社に入ることがほとんどだったんです。結局は学生が知っている企業というのは、名前の通っているところ位の状態で就職活動をしているという状態はざらにあります。
キャリアプランの選択を知ってやるのと知らないでやるのでは大きく違います。他の選択肢を知らないエンジニアや学生に向け自分に合ったキャリアプランを選択できる機会を提供していきたいと思います。」
そのために、マッチングサービスの適正性、アルゴリズムを高め、会社とユーザーのニーズが合ったマッチングのサービスの実現することが、河端社長の今後の目標だ。