株式会社クロコ
大和田 大地
POSTED | 2019.02.26 Tue |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:飲食店・実店舗 創立:7〜8年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoC |
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お客様の黒子に徹し、社員のやりたいことを事業へ
あらゆる事業を内製化し、雇用を生み、経済を回すTopics
今回のインタビューは、社員一人ひとりの取り組みを事業化し、あらゆる面から顧客の黒子として事業をサポートする株式会社クロコの大和田氏にお話を伺いました。同社のサービス内容や事業内容をあえて絞らない理由、そしてこれからのビジョンについて語っていただきます。
株式会社クロコ 代表取締役 大和田 大地氏のONLYSTORY
社員の得意なことを事業化していく
–株式会社クロコの事業内容を教えてください。
大和田氏:株式会社クロコは社員一人ひとりの得意としていることを事業化しています。例えば、動画が得意な社員には動画を、料理が得意な社員には料理を任せて事業化できるか検討します。それをもとに、事業計画を立てて、ヒト・モノ・お金の管理をしております。
現在、5つの事業を展開しておりますが、最初に着手したのは飲食事業です。そもそも設立時、私とシステム開発ができる役員の2人で、資金調達とシステムを絡めて仕事を始めようと思っていました。
しかし、知り合いの経営者から、私たちのシステムサービスを利用する代わりに、飲食事業のノウハウが詰まった教科書をいただいたのです。せっかく教科書が手に入ったのだから飲食事業を行ってみようと店舗を探し始めました。
–他社との差別化をはかっている点や、強みを教えてください。
大和田氏:現在、社員が62名いるのですが、一人ひとりの個性がはっきりしている点が強みですね。分野を絞って事業を展開している企業が多いですが、私たちはその真逆の目線で事業を展開しています。
–お客様からはどのような声をいただきますか。
大和田氏:1社で様々な事業を行なっている点を評価していただいております。具体的な事例としては、もともと動画制作のご依頼をいただいた会社様から、システム開発もできるのであればお願いしたいとご相談がありました。そして、その打ち合わせを自社で運営している飲食店で食事をしながら行いました。
はじめは動画制作の依頼でしたが、それがシステム構築の仕事につながり、その打ち合わせを自社の飲食店で行う。私たちが複数展開している事業が繋がったこと、「クロコ社に依頼してみれば何とかなるのでは」と思っていただけたことが嬉しかったです。
そして、それを実現できたことは新しい発見にも繋がり、お客様の黒子としての役割をより果たせるのではないかと感じた瞬間でした。
–この事業をしていく中で一番大切にしていることは何ですか。
大和田氏:社員の方々の叶えたいことをひたすら具現化していくことです。それを貫きながら会社を大きくすることにより、取引先の方や社員が幸せになれるはずだと考えています。さらに、社員1人1人がクロコ社に存在していることが、社会貢献に繋がればと思います。また、社名がクロコですから「黒子に徹する」ということは常に大切にしております。
そしてそれらと同じくらい、社員がやりたいことを実現できる環境を作ることが大切だと考えております。弊社は創業から日が浅い会社ですが、それでも大手企業を辞め、クロコへ来てくれた社員が何人もいるんです。だからこそ、お客様の満足を追求しながら、社員の幸福や叶えたいことを実現していきたいと思っています。
お客様の黒子に徹する会社を作りたい
–起業に至った経緯について教えてください。
大和田氏:私は金融機関に6年間勤めた後、1社会社の立ち上げに参加しました。その事業が軌道に乗ってきたところで、株式会社クロコを立ち上げる運びになりました。前職の経験からお客様のお金の相談を任されていたので、その他の新しいことをしてみたいと思ったのが大きなきっかけになっています。
弊社は私と役員で考案した会社なんですね。社員の叶えたいことができる会社が世の中に1社くらい存在しても良いのでは。また、自社で複数の事業を抱えてお客様の黒子に徹するような仕事ができれば面白い、という構想で、私が代表に就き、事業の立ち上げを行いました。
–起業後、大変だったことは何ですか。
大和田氏:私はポジティブで楽観的なので、あまり大変だと思わないですね。それでも、飲食店を始めたとき物件契約時に店長が決まっていなかったこともあり、シンプルに焦りました。自分たちが承知で進めていたので、誰にも文句は言えないですが・・。
松戸の担々麺屋は、6月にオープンしましたが5月に店長が決まって、その方は4月まで薬剤師として働いていたんですよね。彼の「いつか自分で薬局を持ちたい」という夢を知っていたので、その夢を5年で実現させるから、まず担々麺屋の店長を務めて共に成長していこうとお伝えし、彼も合意してくれました。
もちろん、ゆくゆくは薬局も立ち上げるつもりでいます。大変なときに協力してくれた社員のためにも、彼らがやりたいこと、彼らの夢を実現できるような会社でありたいです。
会社を拡大し事業をすべて内製化する
–今後の目標について教えてください。
大和田氏:短期的な目標としては、会社の規模を大きくすることです。
そうすることで、社員の叶えたい範囲が広がり、お客様満足度の向上・社会貢献につながると確信しております。今4期目なので、5期が終わるころには売上・利益額を大幅に伸ばしたいと考えています。これから始まる新規事業もまだまだあるので、それぞれの社員が全力を尽くせるようにサポートしたいと思っております。
長期的な目標は、すべての事業を内製化することです。飲食、美容、不動産、工務店など、さまざまな事業を連携させて、外注という仕組みを無くし、何でも自社でできるような環境を作りたいというのが、一番の目標です。
そのためには社内にプロフェッショナルな人財がより多く必要だと感じております。
その後、会社が一定の規模に到達したら、徐々にホールディングス化していきたいですね。また、会社を拡大することが雇用に繋がり、経済を回すことにも繋がってくると考えております。シンプルに株式会社クロコが大きくなっていくことが、そのまま社会貢献に繋がっていく。そんなビジョンを描いています。
–最後に読者の方にメッセージをお願いいたします。
大和田氏:まだまだ創業してから日が浅く、これからの会社ですが、様々な事業を展開していきたいと考えております。是非、皆様と一緒にお仕事ができたらと考えております。お気軽にお声がけください。よろしくお願いします。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原