神上コーポレーション株式会社
鈴木 崇司
POSTED | 2020.09.24 Thu |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:製造業 創立:5〜6年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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IoT機器端末の設計開発からカスタマーサクセスまで
経験・知識・技術をあらゆる分野で活かしたいTopics
今回のインタビューは、IoT機器端末の設計から開発、製造まで一気通貫でサービスを提供している神上コーポレーション株式会社の鈴木氏にお話を伺います。事業内容はもちろん、事業立ち上げの経緯や今後のビジョンについても語っていただきました。
神上コーポレーション株式会社 社長 鈴木 崇司氏のONLY STORY
IoT設計者が製造、営業までトータルサポート
―まずは、神上コーポレーション株式会社の事業内容をお聞かせください。
鈴木氏:弊社は、IoT機器端末の設計開発支援を行っている会社です。
―御社にご依頼される企業様はどういった課題を持っている方々が多いのですか。
鈴木氏:たとえば、商品の生産経験が乏しいベンチャー企業様に対しては数百万台の数値感で大量生産のサポートをしています。
そのほかにも、「3DのCADデータを作りたい」「図面が描けない」といった企業様や「開発自体をサポートして欲しい」といった企業様の支援を行っています。
―設計開発支援ということで、クライアントのニーズに合わせて幅広い支援を行っているんですね。
鈴木氏:はい、その通りです。
たとえば設計者は設計を描くことに特化しており、製造や品質管理まで経験をされている方はほとんどいません。しかし弊社では、企画から設計、製造、部品、品質管理、営業、カスタマーサクセスまで一気通貫でサポートできます。
また私の専門は、機構設計なのですが、それ以外の電気やソフトなどの部分においては、オープンイノベーションで他社と協力してお客様をサポートできる体制を整えています。自社内だけのノウハウに止まらないサービス提供も弊社の特徴ですね。
―幅広い対応力の他に、御社サービスの強みがあれば教えてください。
鈴木氏:弊社は設計や開発サポートがメインですが、サプライチェーン(製品の原材料や部品の調達から消費者に渡るまで)の構築や会社様のソリューションに踏み込んだご支援が出来るのが強みですね。
さらに私自身、「ものづくりドットコム」の専門家として認定されていますので、その人脈を活かして専門家を紹介したり、ネットワークの中からお客様のニーズに合わせたご提案もできます。
また、他社と比較すると低価格である点も喜んでいただくことが多いですね。相場を踏まえながらお客様の状況や作業ボリュームに合わせて価格を調整させていただきます。
技術と経験、そして人脈から満足度の高いサービスを提供できていると自負しております。
スマートフォンの技術を他の分野に活かしたい
―事業を立ち上げたきっかけを教えてください。
鈴木氏:以前、私はスマートフォンの開発企業に勤めていたんですが、その後転職し、技術開発の統括や品質管理、営業など様々なポジションを経験しました。
これまで培ってきた経験や知識を1社だけでなく、これからは世の中でお困りになっている方たちの支援に活かせないかと思ったのが事業立ち上げのきっかけです。
―ご自身の経験を広く世の中に活かしたいと思った理由はありますか。
鈴木氏:スマートフォンの開発に携わっていた当時、最先端な技術だと自負しながらも、すでに技術はある程度成熟していたように感じていました。もちろんこれから5G(第5世代移動通信システム)などまだまだ進化は続いていきますが、構造的な部分においては私が辞めた時と比べて大きく変わってはいません。
スマートフォンはあくまで一例ですが、「これからは成熟した技術を他の分野や製品に用いていく転換期なのではないか」と考え、自らいろいろな分野の開発に携わりたいと思ったからです。
―なるほど、鈴木様がこれまでいろいろな企業様で蓄えてきた経験があるからこそ、生まれてきた想いなんですね。
鈴木氏:そうですね。単純に技術や開発だけでなく、モノづくりの現場においてもいろいろな経験をしてきたことが今の礎になっていると思います。
モノづくりのエキスパートとしてアイデアを形に
―今後はどういったサービスを展開していきたいとお考えですか。
鈴木氏:今の延長線上でさらにどんなものでも対応していけるようにしたいですね。
具体的には家電であったり、自動車の部品や製品であったり……。とくにこれからは家の中においてもIoTは進んでいくと思いますので、そういった分野に対応していくのが目標です。
―今、提供されているサービスの中でさらに力を入れていきたいことはありますか。
鈴木氏:材料開発から新しい材料を取り込んだ機器開発まで対応していきたいと思います。現在は、材料は「材料屋」、機器開発は「機器開発屋」と切り分けられているのが一般的で、設計者が材料の開発まで手がけていることはほとんどありません。
弊社では、すでに化学材料をベースとした材料開発に取り組んでいるので、今後はさらに「材料開発」に注力しお客様の課題解決に役立てたいと思いますね。
―ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いいたします。
鈴木氏:経営者の方においては、私たちはモノづくりのエキスパートですので、「アイデアはあるけれど、どのように製品化していけば分からない」とお悩みの方がいらっしゃれば、ぜひ一緒にアイデアを形にしていきましょう。
学生さんにおいては、今モノづくりに敬遠しがちな学生さんが多くなっております。もう一度モノづくりの楽しさや重要性を見つめ直し一緒に仕事ができる人が増えていければうれしいですね。
執筆=山田
校正=笠原