株式会社DLE
薄田 典靖
POSTED | 2019.10.10 Thu |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:研修・コンサル 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
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離職率低減と業績向上を実現する社員研修
組織に最重要なコミュニケーションは感動の共有からTopics
今回のインタビューは、「コミュニケーションの質と量を上げる研修サービス」を提供する株式会社DLEの薄田氏に同社の事業内容やコミュニケーションの重要性をお聞きしました。
株式会社DLE 社長 薄田 典靖氏のONLY STORY
各企業に適応した研修プログラムが多大な効果生む
–まず株式会社DLEの事業内容を教えてください。
薄田氏:弊社は企業で働くスタッフのみなさんのコミュニケーションの質と量をともに上げる研修事業を展開している会社です。その研修を通して離職率の低減と業績の向上の2つを実現させているので、究極のチームビルディングの提案・提供をしているとも言えますね。
とある調査によると、最も成果を生むプロジェクトチームに共通するのは「賛成・反対に関わらず、どんな意見も安心して言える環境があること」なんだそうです。また、その調査は離職理由にも及んでおり、はじめの段階では離職者は給料や休み、仕事内容などについて希望があり、そのため退職すると話すのですが、さらに質問を重ねて行くと、最終的には9割の人が人間関係に問題があると話すんです。
「離職率を低減させたい」「生産性の向上をさせたい」どこの企業もそういった想いを持っているはず。それをコミュニケーションを質と量を上げることで実現させるのが弊社のサービスです。
–どういう手法でコミュニケーションの質と量を上げるのでしょう。
薄田氏:そもそも私はコミュニケーションとは「お互いの意図や考えを交換し合うこと」と定義しているのですが、誰かと業務をこなし働く中では、コミュニケーションが取れていると思っていても、実際はそうではない場合がほとんどなのです。
そこでワークやトレーニング、もしくは疑似体験の想定といった20種を数えるプログラムを体験してもらうことで普段取れていないコミュニケーションをしていただくのが弊社の研修になります。
また研修内容は受講人数やレベル、企業理念、社風によってプログラムを組み合わせて作っているため、企業にあった研修を提供することができ、その結果多大な効果を生み出しています。
–研修事業の会社は数多くありますが、他と比べた強みは何でしょうか。
薄田氏:弊社の研修は決まったパッケージではなく、20ものプログラムを適宜、柔軟に組み合わせていますので、その点は他社にない強みだと思いますね。研修は企業で働く「人」を相手にしますので、その人たちに響く内容でなければならない、前と同じではいけない。そう思い、それぞれの企業に合わせたプログラムを選別し、研修を行なっています。
–薄田様が研修事業をするにあたり、大切にされていることは何でしょうか。
薄田氏:研修では3つのステップを踏むことが大切だと考えています。とにかく私を信頼してもらわないと効果は生まれないので、はじめに信頼関係を築き、次に社員さん同士のコミュニケーションを深め、そして最後に感動の共有へと進みます。
感動の共有に関して言いますと、人は外部刺激や感情の変化を共有することで、親密性を増すことが証明されています。これは初対面や旧知、夫婦などの関係性を問わず、どのような関係の人とでも同様の結果になるんです。
その感動の共有を体験していただくことが、チームワーク・人間関係の向上につながり「仲間とともに頑張ろう」という想いを一人ひとりの心の中に産む。そういう調査結果を基にした研修を行うことも大事だと思っています。
しかし、研修プログラムだけで人や組織を変えることはできず、研修を行う人の根本に「人に対する愛情」があってこそ研修が成功すると思っていますので、私の責務は愛と活力の提供だと考えています。
高い離職率や業績低下はコミュニケーションに問題
–研修事業を始めたきっかけをお尋ねします。
薄田氏:居酒屋の店長として働いていた時に好業績を出し、それが評価されて23歳から新卒研修を任されるようになりました。そして新卒研修を毎年行うようになったことで、研修内容がブラッシュアップされて、コミュニケーションによる組織の能力向上も体得するようになりました。
実際にある会社で研修をしたところ、離職率が10%を下回り、売上も30億から150億へ5倍になるなど、その会社の発展に大きく貢献し、社長さんには何度も感謝の言葉をかけてもらいましたね。
そうした実績から紹介が紹介を呼んで、私の研修に10社、20社が見学に来るようになったことが本格的な研修事業の始まりでした。
–コミュニケーションの大切さに気づいたことが大きかったんですね。
薄田氏:そうですね。私は居酒屋時代には店長として多くの人に面接し、たくさんのチームや組織を見てきました。その経験から業績が下がったり人が辞めたりする原因を考えた時コミュニケーションという結論ににたどり着いたんです。そしてこれが解決した途端に組織や業績が変わりました。
コミュニケーションによって、ひとりひとりの力をチームとして活かせれば、それが業績に結びついて、組織としての勝利を望むことができるんです。
CHOの立場で離職率低減、人材育成に貢献を
–今後3年くらいの短期的な目標をお聞かせください。
薄田氏:日本中の企業の離職率、特に新卒の離職率を低減させ、採用の安定に貢献したいと思っています。今まで200社ほどに携わってきましたが、今後の3年で1000社の企業と取り組みができたらと思いますね。
その後は、私の研修を日本中に広げて、企業や学校、家族などあらゆる組織で使ってもらいたいです。そのために講師の養成にも力を入れていきたいと考えています。
–社会的にはどういう存在になりたいと考えていますか。
薄田氏:CFO、CEO、COOなどのいろいろな立場がありますが、企業の外部に立つ視点から、人材育成やモチベーション管理、離職率低減などに貢献するCHO(チーフヒューマンオフィサー)として企業に貢献し続けたいと考えています。
また、ライバルがいることでチームが強くなるのに倣い、場合によってはこのCHOが外敵の立場にもなって、企業に刺激を与え、成長を促す役割を果たそうとも考えています。
–ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。
薄田氏:人材の育成、モチベーションの管理、組織の人間関係に頭を痛めている方も多いと思います。ぜひ一度、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
執筆=増田
校正=笠原