株式会社イシド

沼田 紀代美

無限の可能性を秘める子どもの右脳開発

斜陽化するそろばん教室で教育の真価を具現
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株式会社イシド 社長 沼田 紀代美氏のONLY STORY

教育の理想と現実の間で下した決断


株式会社イシドは、国内で全国展開しているそろばん教室だ。
「いしど式」という独自のメソッドで、そろばんを通じて子どもたちの能力開発に尽力している。

沼田紀代美社長は、専業主婦から1999年に中途で入社し、2011年に社長に就任。約90人のスタッフを率いて、同社を運営。熱い教育理念を持ち、仕事に奔走している。

「障がい児の教育の施設で働いていましたが、結婚して子どものいない専業主婦だったので暇でした。自分の時間があると、他人から必要とされていないと思うようにもなっていました。そんなときに、イシドのそろばん教室の募集チラシを見ました。今どき、そろばん教室か、と思っていましたが…。」

珠算能力検定試験の受験者は、1980年頃は200万人を超え、ピークを迎えるが、その後は減少傾向にあった。だが、2005年度を底に上昇に転じており、現在は25万人程度にまで回復している。珠算による能力開発が見直されていることが要因に挙げられる。

「そのチラシには、能力開発とも書いてありました。そこで、そろばんと能力開発というのが、私の中で直結したのです。もう一つが集団教育のひずみを感じていたことです。できる子、できない子がいる中で画一的な教育が多く、疑問がありました。イシドでは個別対応をしており、『あ、ここで自分の求めていることができそう』『自分の力を生かせそう』と思って、入社を決意しました。」

沼田社長は入社半年で教室長に昇進。業界初の「インターネットそろばん学校」のプロジェクトリーダーを任されるなど、自分の描いていた理想の教育現場で、迷うことなく業務に没頭した。

時には救いの手を差し伸べることをしない


イシドの教育理念は実に奥深い。そろばん教育を「科学化」する一方、情操教育にも力を入れる。最近、希薄になりがちなしつけや道徳の分野を重んじるからこそ、企業として発展しているのだ。

「夢を持つためには何が必要か。あきらめない気持ちが大切で、難しいことに挑戦して、次も頑張るという気持ちにさせたい。例えば、転んで泣いている子がいた場合、駆け寄って抱きかかえた方がいいのか、立ち上がるまで見守った方がいいのか。その子の発達段階や状況によって違います。自立した子どもをつくるために必要なことです。
教室にごみ箱がないのも、しつけの意味合いからです。自分で出したごみを持ち帰るのは、子どもたちに規律を守ってもらうためです。世界から見て、※ワールドカップのように日本人ってすごいなと思わせるような教育も、そろばんを通して伝えていきたいのです。」

2014年6月のワールドカップ・ブラジル大会。
日本はコートジボワールに1-2で敗れたが、日本人サポーターが試合後、一斉にごみ拾いをして会場を後にする姿が、全世界のメディアで称賛された。

そろばんは、子どもの能力開発において、数多くの大脳生理学者が注目している。
各種早期教育で行われる右脳を活性化させる瞬間記憶と似ている。
「そろばんは、手をいかに早く動かし、目で見たものを復唱して繰り返していきます。イメージ、映像で計算します。言語では追いつきませんが、絵本なら瞬間的に見せられても、何があったのか分かりますよね。右脳は左脳の数千倍の記憶力があるとされています。」

幼少期にそろばんをしていた子どもたちの学習能力は、総じて高いとされる。高齢者にも認知症の防止のため、取り入れている福祉施設も出てきた。学習能力の向上と道徳心の育成に、そろばんが最高のツールになっている。

「SOROBAN」をワールドワイドにしたい


イシドは日本国内で約170のそろばん教室を運営している。ポーランドや中南米のグアテマラでも普及に向けた活動を展開している。

「より多くの人に伝えていきたいですね。要望もあるので、海外でもさらに伝えていければいいですね。そのためには、自分たちの伝えるべきことを正しく伝えられる先生が、もっと必要になります。いかに自分たちのマインド、教育理念を持った先生を増やしていけるか、になってきます。」

沼田社長は「子どもたちの将来にすごく深く関われる重要な仕事」と、誇りを持って仕事に励んでいる。携帯端末機などによるIT普及が低年齢化しているが、そろばんの果たす役割は普遍的で決してアナログではないのだ。

株式会社イシドの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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